菜っ葉を煮て
これを言うと、
あれこれ反論が
あるだろうと、
黙ったままになる。
黙ったままでも、
忘れてしまえば、
悩ましくはないし、
寝た子も起きない。
すると、それは嫌と
誰かが口にして、
一般論に当てはまる。
自分がそうなってゆく。
なんでもすっきり、
竹を割りましょう。
それがいいよと、
とりあえずは思う。
季節は変わり、
自分に期待する。
何を見ようかと、
視線に心を繫ぐ。
それからここに、
書いてみる。
そう簡単には
繋がらなくても。
でも本音の声はない。
自分を話さない。
否定されて育つと、
肯定感は消滅する。
誰からも薄くなり、
考えがわかりにくい。
春のあなたたちから、
遠くなるわたし。
そろそろの潮時。
変わりゆく流れ。
良いか悪いかよりも、
好きか嫌いかにした。
生きている間、
一々一々、ひたすら、
堂々巡りをする。
答えのない世界。
馴染んでゆくか、
馴染まずにゆくか。
今朝は寒かったのに、
昼間は暑かった。
さて明日はどうだろう。
明後日はどうだろう。
わからないから、
よけいにちぐはく。
生まれ変わったら、
なんでも欲しがる、
おしゃべりな人生なら、
それこそ嫌だ。
四月二十日、
菜っ葉を煮て食べる。
他に何もないから、
そのまま寝床へ。