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「おんぎゃあ、おんぎゃあ‼︎」
「息をしたぞ! 頑張ったな、カミラ」
「ええ、あなた…」
初めて聞く声がする。日本語じゃないが何故かわかる。
(これって、異世界転生じゃないか?転生だとしたら、神様本当にありがとうございます。)
それから6か月が過ぎた。俺は、あたりの様子を窺いながら日々過ごしてきた。
はいはいができるようになったので、少しの距離だが移動の手段を手に入れた。
「シン、お眠ですか?」
「あい」
この6か月で分かったことがある。俺、山田新一はシンという名前になった。
今抱きかかえてくれている女性が俺の母親でカミラという。まだ20歳にもなっていないように見える10代後半の女性だ。黒髪を背中まで伸ばし、青の瞳を持つとても綺麗な女性。
「カミラ帰ったぞ」
扉からがっちりとした男が入ってくる。この男が俺の父親でオスカという。カミラと同じく黒色の髪で、ワイルドな顔立ちだ。体格も大きく、筋肉質である。歳は20歳といったところだろう。
普段カミラは男をあなたと呼ぶので、父の名前を知るのに苦労した。
(ステータスオープン)
ブンッ
すると突然、俺の目の前にステータスが現れる。
【名前】 シン
【種族】 人間
【年齢】 6カッ月
【職業】
【レベル】 1
【称号】
【生命力】13
【魔力】12
【攻撃力】13
【防御力】10
【素早さ】14
【運】24
【スキル】
ランダムスキル
風魔法Lv.1
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