表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/50

Contradiction World and END?

今まで必死に彼を倒すことを考えていたが、急に感情が込み上げてきた。僕は…殺したんだ。6人も…

「あ…ああ…」涙が零れる。それは止まることを知らなかった。

愛は涙目になり、咲夜さんは、泣いてはいなかったが悲しそうな表情をしていた。

「貴方を私は絶対に許さない。こんな…こんなことして何が目的なの!」咲夜は大きな声で言った。

「復活だよ。彼女が生き返るためには血が、人間の血が必要なんだ。だから…君たちにも死んでもらう」少年は答えた。

「血を…血を手に入れてどうするの?」愛は鼻をすすりながら聞いた。

「彼女は血が無くて死んだ。だから、血を与えれば、生き返る。そうなんだ…そう…いや…違う?でも…血で生き返るわけ…ないのに…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛。違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う。なんで…なんでこんなことに…きおく…」少年は壊れたように言った。

咲夜はナイフを投げた。

少年は華麗にかわす。

「そうだ。時間だ。時間を狂わせば…」そう少年が言うと地面が割れた。

えっ…世界が反転する。そして…僕は意識を失った。





目が覚めた。ここは…学校?

「おーい。上海何寝てんだ」先生と思われる人に起こされる。あっ、そうか。数学の時間に寝てしまったのか。

学校が終わり、家に帰る。

なにか…何かを忘れているそんな気がした。気のせいか。僕は仮眠をとることにした。


夢を見た。銀髪の少女と自分が戦っている夢を…僕が銀髪の少女を殺そうとした時、起こされた。だれだ。母は居ないのに…

「やっほー。って言っても記憶がないよね?私こいし覚えている?」

「こ、こいし?」

その瞬間全てを思い出した。

「簡単に話すね。あの少年は、時間という概念を狂わせた。色々なところで色々な事が混ざる世界になってしまった。だから、この世界にあなたは来たの。でも、みんなのお陰でだいぶ元に戻せたよ。あとは、上海と愛とあの少年を幻想郷に返せば終わり」

「…そうなのね。わかった。じゃあ、戻ろう。」

でも、僕は人を殺したんだ。そんな奴が戻ったって…俺はどう責任を…

「どうしたの?」

「なんでもない」恐らく彼女は知らないんだろう。元の世界に帰ったら伝えよう。

「で、どうやって戻るんだ?」

「こっちよ」突然紫さんが現れた。

「ゆ、紫さん!」

そうして、僕達は中に入った。






何故だ。紫さんと一緒に来たはずなのに…はぐれたのか?

気がついたら何故か部屋に閉じ込められていた。

ドアは無く密室になっている。

と、言いたいが、周りには紫さんの作ったあの穴がある。

それも全部で4つ。

どれに入るか迷ったが、目の前の穴に入る。



「今日からお前も小学生だな!」

体が小さくなっているのを感じた。

ここは、小学1年の時の世界。周りを見渡すと穴がある。


そして、僕はあの世界に帰るために色んな世界に行った。



でも…全然元の世界に戻れない。


そして、僕は気がつく。どこからか声が聞こえる。まるで心の中に誰かがいるみたいに。

がんばれ、


がんばれ、


そう聞こえている気がした。


やるしかないな。

そして僕は死にものぐるいにワープを繰り返した。


そして、見た事のある人物を見つけた。











こんな奇跡があるのか…


僕は昔吸血鬼だった。吸血鬼は人の血を吸う。だから迫害されていた。

僕はどうやって死んだかは覚えていない。そして、僕には大切な彼女がいた。でも、彼女は血が足りずに死んだ。

だから、僕は血を探し続けた。でもそれは無意味だった。

この能力は便利なのにね。

僕の能力は『リスクを払い能力を得る程度の能力』

人や物事を狂わせる能力と、勝負に勝てばなんでも命令できる能力を手にした。

しかし代償として、最初の能力で記憶の1部。2つ目の能力で左目の視力を失っている。


だから、全く気が付かなかった。血があった所で蘇生は出来ない。


でも、そんなのどうだっていい。

自暴自棄になって、時間を狂わせたけど…


この世界は僕のいた世界









「おい」僕は言った。

「あんたは…」あの少年は言った。

「…」何も言えなかった。

「ごめんなさい」彼はそういった。

「…!許すものか!」僕は叫んだ

「わかっている。許さなくていいんだ。僕が間違っていた」

「なんで…なんで…謝るんだよ…悪人なら最後まで悪人でいろよ…殺せないじゃないか…」

「すまない。僕はここで死のうと思う。ここは僕のいた世界なんだ」

「そうか…」僕は今何がしたいのか全く分からなかった。復讐は何も生まない。そんなこと知っている。でも、それ以外に何ができる?そして、彼は自殺しようとしているのだ。どうしたらいいのか?それはもう誰にも分からない


その瞬間何者かに手を捕まれ、空を飛んだ…

「久しぶりのメシだ」もしかして…こいつ吸血鬼?

首に歯が当たる。

「これはお前の飯ではない」少年はそう呟いた。すると彼は手を離した。

「大丈夫か?」少年は聞いた。

「ああ」助けられたのか…

「それじゃね」

「なあ!ありがとう。助けてくれて…でも、あんたは謝らないといけない相手が山ほどいるはずだ。一緒に謝りに行こう。頼む最後のお願いだ」僕はそう言った。

「…そうか…そうだな。死んで許されるわけないし…最後まで僕はバカだね」

そして、僕達は穴を抜けてあの世界へ帰ろうとする。僕達が敵だったことなんてどうだっていい。彼は僕を助けた。僕は彼を助けることが出来るのだろうか…出来ないだろう。そんなことを考えていた。そして…

「おかえりなさい」アリスは言った。

え?…思考が停止した。

「何ぼーとしているんだぜ?」魔理沙が言う。

「紫に助けて貰ったのよみんなね」霊夢が言った。

「あっ…あっ…」良かった…

「ちょっと何泣いているんですか?男の子でしょ?」咲夜さんは言った。

「みんな…」少年は言った。

みんな水を打ったように静かになった。

「ごめんなさい。そんなので許されるとは思ってないんだ。でも謝らないといけないから…許して欲しいなんて言わない。どんな辛い罰でも受ける」

「何堅苦しいこと言っているかわかんないけど誰も死んでないからいいんだぜ」魔理沙は言う

「えっ…」

「そんなの酒をのんだら忘れるわよ!さあ、今日は宴会しましょ」霊夢も言った。

「えっ?」

「そんなことより聞きなさいよ。魔理沙、私が落ちたら心中しちゃうんだから…驚いちゃうわよ」

「別に!心中じゃないんだぜ!」

そのあと紅魔館で宴会をやったのは覚えている。

最初に料理を咲夜さん、愛、僕達で作って持ってきて、そっから沢山酒を浴びて…そっから先は全く覚えていない。ただ楽しかった事は覚えている。


うっ頭痛い。床で寝ていた。

周りを見渡したがみんな床で寝ていた。

咲夜さんを覗いて。

「うう。飲みすぎた。みんな暴れてましたね」

「まあ、たまにはいいんじゃない。こんなに暴れても」咲夜さんは言った。


良い時間になり、咲夜さんはみんなを叩き起こし、紅魔館から追い出した。

「やっと静かになったわね」レミリアさんは言った。

「ええ。それで春樹はどうするんですか?」咲夜さんは言った

「雇うわよ」

「あの…春樹って?」僕は聞いた。

「あの少年の事ですよ」

「そういう名前だったんですね。」

「貴方が命名したのよ」レミリアさんは言った。

「は?」

「そうですよ」





「なあ、上海。僕は名前がないからなんか付けてくれないか?」


「んーーん。お前にも春が来て欲しいから、春樹とかでいいんじゃない?」


「ってドヤ顔してましたもん」咲夜さんは言った。

は、恥ずかしい。

「まさか、爾子田里乃(にしださとの)丁礼田舞(ていれいだまい)も忘れたなんて言わないわよね?」レミリアさんは言った。

「え?」


回想

「そろそろ、あんた達も酒飲みたいでしょ?いい加減出てきたら?」霊夢が酔うように言った。

「だれよ読んでるんだよ霊夢」魔理沙は言った。

すると上海の背中から2人が出てきた。

爾子田里乃と丁礼田舞である。

「あー。昔成美の背中に扉作ったやつじゃん。名前誰だっけ?」魔理沙は言った。

「僕は、丁礼田舞」

「私が爾子田里乃宴会にさんかしてもいい?」



そんなことあったのか。


「そうよ。あなたが今まで強かった理由も彼女達が中で応援していたからよ。」

そうなんですか…


「さあ、そろそろ雑談は辞めて仕事しましょ」レミリアさんは言った。

「かしこまりました」咲夜さんは言った。




「コラー」咲夜さんは怒った。

「わーい。鬼ごっこ。鬼ごっこ」

愛と咲夜さんはいちゃついている?

「春樹仕事なれたか?」

春樹が来てから一週間。彼は真面目に仕事をしていた。

「ああ。ありがとね。このまま死ぬところだったのに…上海のお陰でみんなから許して貰って今は楽しいよ。彼女はもう居ないけど、僕みたいにきっとどこかで暮らしていると信じることにするよ」

もしかしたら、僕は彼を救うことが出来たのかもしれない。



1期[完]

一応完結です。奇跡的に50話で終わりました。まあ、まだ続きがあるんですけど。それは私の受験が終わってからかたるとします。

ここまで見てくれた皆さまありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ