地獄の終わりと始まり
やった。少女を倒せた。そう思った。しかし目の前の早苗さんも落ちていった。
絶対に殺す
そう決心した。
「僕はもうダメみたいだ」渚は落ち着いて言った。
「それじゃあね」落ちる音が聞こえた。
残り1人でゲームは終わる。
そうだよ。生きれるんだよ。あと1人消えたら。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
突然そんな感情が出てきた。人間らしいそんな感情。
「ねえ、上海」アリスさんの声だった。
「なんですか」震える声で僕は言った。
「初めて会った時のこと覚えてる?」
森で彼女アリスさんと出会った。初対面の僕を温かく迎え入れてくれた。
「あの時から楽しかったわ。たくさんチェスをしたわね」
そう。初めて会った日、たくさんチェスをした。楽しかった。
「貴方はとても強かった。だから…私は貴方に全てを託そうと思うの」
瞬時に理解した。彼女は落ちようとしている。
「嫌だ!アリスさんは…アリスさんは…」僕は涙を流しながら言った。
「泣かないでよ。でも…最後に貴方と喋れてよかったわ。じゃあね」
「ありすー!!」僕は泣きながら叫んだ
堕ちる音が聞こえた。
「ああ…」涙が沢山溢れでた。
止まらない涙。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ




