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咲夜の過去

その時の私は自信家だった。自分は強い。そしてそう思っていた。私はある時吸血鬼狩りをしようと思った。腕試しみたいなそんな軽い気持ちだった。


そこでお嬢様レミリア・スカーレットに出会ったのだった。

時間停止、一流のナイフ使い、この武器があれば紅魔館の吸血鬼を簡単に倒すことが出来ると思った。

私は簡単に屋敷に侵入出来た。


「あら、貴方が吸血鬼意外と幼いんですね」


そう言って私は先制攻撃をした。

絶対に当たった。そう確信した。


「甘いわね」


えっ。絶対に当たっていた。それなのに…当たっていなかったの?


そこから先は早かった。


彼女はスペカの1つも使わなかった。舐められた。でも勝てなかった。私は全力だったのに…


「ふぅ。貴方強いのね。人間でしょ?」


強い?私はあなたに負けたのに…


「負けたんだし、少し遊んで行きなさい。退屈なのよ」


「…わかりました」


私は従った。敗者には何も無いのだ。

色々な、ゲームをした。私はそういうのは苦手だった。トランプ、オセロ、チェス、ダーツ、色々やったが勝てたのはダーツだけだった。


「あー。久しぶりに楽しかったわ。貴方ダーツ上手いのね」


「まあ。それしか私にはないので」


ダーツが上手いのは必然だった。それはナイフを扱っていたから出来たのだろう。


「こんなことないないわよ。ところで貴方名前は?」


「…」


「ないの?じゃあ…そうね。夜に咲く花で咲夜。十六夜咲夜なんてどう?」


「…」


何も言わなかった


「あなたには才能があるわ。貴方はなんでもできるわよ。咲夜。雇ってあげるわ」


その時は負けたから。それだけの理由で私はメイドとして働くことになった。

最初はお嬢様には屈辱的な負の感情を抱いていたけど…それはだんだん変わっていった。




天才でしっかりしている。カリスマとはまさにお嬢様のことを指すのだろう。そう私は日が経つにつれて思うようになった。

そして笑顔が可愛かった。










…そう。こんな私を変えてくれた。お嬢様。私はこんな所で負けては…いけない!


「お嬢様。私に勝利を」


私は呟いた

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