目が覚めるとそこは…
うっ。目が覚めた。
ここは?どこ?森?夜?僕はそう思った。
「あら?こんな所でどうしたの?」
金髪の少女が悲しかけてきた。可愛い。ヨーロッパあたりの人かな?にしては日本語ペラペラである。
「貴方名前は?」
「あっ、えっと。…え?」
「どうしたの?」
「分からない」
「え?じゃあ、どこら辺に住んでるか道わかる?」
「…分からない」
「記憶喪失かしら?もしかしたら、外…ゴニョゴニョ」
「最後の聞き取れなかったんですけど…」
「なんでもないわ。独り言よ。今日は家に来なさい」
「え?悪いですよよんな。」
「こんな森にいたらたいへんでしょ。名前も分からないんだし、それに、妖怪がでたらどうするの?」
妖怪?変わった人だな。でも悪い人でも無さそうだし、名前さえも分からない自分はこの先死ぬかもしれない。なので泊めてもらうのが一番か。
「わかりました。泊まらせて頂きます」
「そうしなさい。名前を言うのを忘れたわね。私の名前はアリス。アリス・マーガトロイドよろしくね」
「あ、アリスさんよろしくお願いします」
「さんはいらないわよ。それじゃあ行きましょうか」
私達は歩いていった。
15分くらいだろうか? 可愛らしい家だった。木でできている。洋風の懐かしい感じの家だ。
「ここよ。狭いけど、許してね?」
「いえいえ。勝手に泊まるんですから」
「さあ。入って」
「お邪魔します」
普通の家というのだろうか?いや。暖炉や、たくさんの人形があるんだ。すこし変わっている。
「さあ、ご飯つくるから少し待っててね」
「なにか、手伝えることありますか?」
「うーん。こういうのは自分でやりたいし、客人に手伝いなんてさせないわよ。ゆっくりしてて、記憶を戻すことを考えてなさい」
確かに、記憶がもどればすぐにここを離れられる。しかし全く思い出せない。
俺は人形を眺める。可愛らしい人形だなあと思う。作るのはむずかしそうだ。あれ?今人形が動いた気がする。気のせいかな?
「出来たわよ!」
アリスは言った。
「あっ。すみません」
僕は言った。
「人形好きなの?」
「わかりません。でも、凄い綺麗な人形だなと思いました」
「ありがとう。実は私が作ったのよ」
「そうなんですか」
「早く座って食べなさい」
「あっ、はい」
美味しそうなシチューとパンだ。
「あ、そういえば、人形が動いたような気がしたんですよね。記憶が無くなると頭もおかしくなっちゃうのかなあ?」
僕はそう言った。
はいどーも。上海 タングラムです。
また新しい作品を描きました。
東方なんですが…大丈夫かなあ?原作ファンに怒られないか心配です。
ここおかしいだろ!とかそういうものがあれば遠慮なく言ってくれると嬉しいです。