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第八話BG部ってなんですか?

はっきり言ってダメダメです。テストの息抜きに書いてみたけど、自分で読んでこりゃダメだと思いました。けど、一生懸命書いたのでどうか見てやってください

頭を大太刀で斬られた化け物は段々と光の粒子となって、最後には跡形もなく消え去ってしまった。

「大丈夫か?」

今まで呆然としていた僕は、零さんの声で我に帰った。

「へっ!?あっ!はい、大丈夫です」

「そうか。だが、どうしてこんな所に真哉がいるんだ?ここは立ち入り禁止だったはずだが…」

何かブツブツ言った後に零さんは、

「そんな事よりも、お前はなんて無茶をしたんだ、生身で魔族と戦うなんて」

と、責めるように聞いてきた。

「いやぁ、まさかあんなのが出てくるとは思わなくて。……ていうか魔族ってなんですか?なんで零さんここにいるんですか?」

僕が真面目にそう聞くと、零さんは呆れたように溜め息を吐いた。

「そう言えばお前は転校生だったな…まぁ、知らなくて当然か…」

「?なんのことですか?」

「いや、いい、気にするな。魔族については授業で習うと思うぞ。それと、私がここにいる理由だが……」

僕はわざわざ太刀なんて持って、化け物を退治する理由に興味津々だった。そして、少しの間をおいて零さんは口を開いた。




「部活だ」






なんですかね、それ。




「ぶ、部活…ですか?」

「そうだ、部活だ」

僕は混乱している頭で必死に考えた。

(大太刀振り回して化け物退治する部活ってなに!?)

すると、僕が混乱しているのがわかったのか、零さんは悪戯っぽく微笑むと、 「なんなら部室に来てみるか?」

と言ってきた。僕はその微笑みにドキッとしつつ、

「え、いいんですか?」

と答える。正直かなり気になる。

「ああ、別にいいぞ。」

付いてこい、と言って校舎に向かって行く零さんの後を、僕は多少の不安を抱きながらも付いて行った。




そして、現在僕は全部で三階ある部室棟の一階にいます。零さんに付いて行きながら周りを見渡すと、一階だけでもかなりの数の部活がある事がわかった。

しばらく歩いていると、零さんが立ち止まって、

「ここが私が入っている部活だ」

と言った。僕は扉に付いている部活名をみてみる。



【BG部】そうそこには書いてあった。

(BG部!?こ、これはまたあんまり聞いた事の無い部活だなぁ…)

僕がその名前について大いに悩んでいると、零さんはそんな事お構い無しに部室入って行った。僕も慌ててその後に続いた。


部室の中は案外広くて、なんだか会議室みたいな所だった。そしてその中でもっとも僕の目を引いたのは、部屋に置いてあった棚いっぱいに置いてあるボードゲーム達だった。

(ボードゲームだからBGか)

そんな事を一人納得していると、零さんは部室の奥のひときわ大きい、まるで社長室にあるような机がある所まで進んで行く。その机の前まで来ると

「ただいま戻りました。部長」

と言った。すると、今まで僕達の反対側を向いていた回転式の椅子がゆっくりとこちら側に振り返った。

「ああ、ご苦労だった」

そこにいた人物はそう答えた。部長と呼ばれたその人は、知的なメガネをかけたいかにも優等生っぽい感じの人だった。そして部長は僕の存在に気付くと、

「おや、君は?」

と聞いてきた。僕は慌てて、

「2年の神崎です」

と答える。いきなり質問されて、ちょっとびっくりしてしまった。

「彼、新入部員?」

部長は、今度は零さんにそう聞く。

「いいえ、違います。…ですが、魔族との戦闘を見られてしまいました。」

零さんはそう言ったが、実際は一瞬で零さんが化け物を倒したので僕はほとんど何も見てない。

零さんの言葉を聞いて、部長は少し考えてから、

「ふむ、そうですか……なら、彼を我が部へ入部させるのはどうでしょう」

部長の言葉に、零さんも、

「そうですね、それがいいですね」

なんて言っている。

「ち、ちょっと待ってください!どうしていきなりそうなるんですか!?」

僕は反射的にそう聞いていた。なんで僕がこんな変な部活にはいらなければならないのか。そんな事を考えていると、部長さんが

「君は故意にではないにしろ、我が部の裏の顔を知ってしまった。これは言わば口止めだよ」

と、わざわざ理由も教えてくれた。僕は溜め息をつきながら、最後の悪あがきに

「拒否権を発動します」

と言ってみるが、

「却下だ」

やっぱり、零さんに切り伏せられた。




こうして僕は、転校してそうそうに、変な苦労をしてしまう事になってしまった。

転校編はこれで終わりです。次からは球技大会編です

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