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第六話KDC襲来!?

いきなりですが現在僕は追われています。どーしてこんなことになったのか…、とりあえず僕は、今日起こった出来事を思い返す。


一時間目には色々あったけど、その後の授業は特に何事もなかった。

クラスのみんなに僕は普通の人間だと言った時は、最初はみんな戸惑っていたけど、そんな事関係無いと言われた時は、結構感激した。

そんなこんなで迎えた放課後。零さんは部活があるらしく、すぐに教室を出てしまった。それと入れ違いように教室に入ってきた団体に、僕はずっこけそうになった。

全員頭にハチマキを巻いたその集団は


「たのもーー!!」

と道場破りの様な事を言ってきた。

彼等の頭に巻いてあるハチマキをよく見ると、

『KDCばんざい!!』『竜崎さん最高!』『風火ちゃん萌え〜』

などと、まったくもって意味不明な事が書いてあった。

うっわ〜、なんかかなり痛い人達出てきたよ。とか思っていると、

「我々は、このクラスに転校生が来たとの情報を得た。さぁ、どこにいる。」

と言って教室内を見渡す。

「会長!あの娘ではありませんか?」

そう言って会員A(会長って言ってたからなんかの会なんだろう)が指差した先は…。

(光っ!?)

彼等は何故か光を指差していた。会長が

「むぅ…」

と唸った後、

「我等の予想を遥かに上回るスペックだ!」

と、これまたわけの分からん事を言う。

そして彼等は一斉に光に向かって歩き出した。

とうの光は、怯えた表情でただ立ち尽くしていた。 あー、これはあまりよろしくない、そう思った僕は、さっと光の前に立ち塞がる。

「何だね、君は。」

と会長に尋ねられる。

「貴方達こそだれですか?」

そう聞き返した僕を会長は鼻で笑ってから

「我等の事を知らぬとは、とんだ愚か者もいたもんだ」

と哀れみを含んだ声で言ってきた。 そして会長はふんぞりかえって

「我等こそ!月光学園K(カワイイ娘)D(大好き)(クラブだ!!)

と、声を張り上げて言い切った。なんだよその、〇ケ〇ン大好きクラブみたいな会は!僕は思わず突っ込みそうに なって慌てて自制する。こんなわけの分からない人達に関わるもんじゃない。そう思い

「あぁ、そうですか。それじゃ僕達はこれで」

そう言い残して帰ろうとすると、 「ちょっと待ったー!まだ帰すわけにわいかん」

いきなり腕を引っ張られて少しこけそうになった。

「なんなんですか?いきなり」

そう聞くと、

「君に用はない」

と、会長は言ってから光に向き直る。

「喜びたまえ。君は我等KDCが崇める女神の一人に認定しよう」

あぁ、また変なこと言ってるよ…。どこまでも痛い彼等に僕は呆れてしまった。てかそろそろヤバイと思う。なにがって?そりゃもちろん光の事さ。

「うっ、うっ、うわぁ〜ん!。ま〜く〜ん!」

光はいきなりなきながら僕に抱きついてきた。あぁホラ泣いちゃったよ。僕は光の頭を撫でながら、

「もう大丈夫だから。ねっ?ほら、泣きやんでよ」

昔から光は泣いた時こうやると泣きやんでた。ついでに言うと光は、昔は僕の事を、まーくんと呼んでいた。

しばらくして段々光は泣きやんできた。無理も無いか、人見知りの激しい光がいきなりあんな事言われたら泣いてしまうよな…。


「もう大丈夫?」

「うん、ありがとう兄さん」

そう言って光は微笑んだ。その微笑みを見て、やっぱり光は笑ってる方がいいな、なんて思っていると…

(あれっ…)

さっきまで騒がしかった教室内が一気に静まりかえっていた。そして、その静寂はすぐに破られる。

「ウガァー!貴様今何やった!?」

「兄妹で…あんな…」

「お前は変態かっ!?実の妹にあんな事!」

いきなり煩くなった教室に僕は思わず耳を押さえた。

「あー!煩い!僕は変態じゃない!てか僕達は実の兄妹じゃない!」

気が付いたときには、そう言ってしまってた。

「な、何だと…、では光ちゃんは貴様の義理の妹と言う事か…?」

今まで黙ってた会長はそう呟いた後に、

「ガァーー!!なんておいしいシチュエーションなんだー!!貴様、生かしては置けんっ!皆のもの、であえ、であえー!」

と叫びながら僕に跳びかかってきた。その後に続いてKDCのメンバーと嫉妬に狂ったクラスメイトが襲いかかる。

「うわぁ!な、何っ?僕何もしてないよ!?」

「貴様の存在がこの学園のバランスを崩すのだ!」

「わ、わけわかんないって!?」

そう言って、僕はとりあえず全力で逃げ出した。





(はぁ…、何であんな事になったんだろ。)僕は走りながらそんな事を考えてた。僕は今、北棟と呼ばれる校舎にいる。

なるべく人の居なさそうな所で暫くの間隠れていようと思った僕は、今の時間帯使う事のない北棟に来たと言う訳だ。

「ふぅ…、ここまで来ればもう…」

大丈夫、と言おうとした矢先、前の廊下から何やら声がした。

(やばっ!)

と思った、僕はとっさにすぐ近くにあったドアに入った。



その裏庭へのドアに、消えかかった文字で、



【立ち入り厳禁】



そう書いてあった事も知らずに。


次回からやっと少しファンタジーが入ってきます。 こんな駄文でよければ評価してやって下さい。狂喜乱舞して喜びます

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