表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

僕の役目

僕は、バンド【convey your feelings】 の

ギターボーカルだった。

32歳のバースデーライブ中…

弦が切れるその時までは…



1月8日、今日は32回目の誕生日。

高校生の頃からバンド好きだった僕が、

共通の音楽の話で盛り上がり

仲良くなったクラスメイト

シゲ・ジュン・レイが

僕の誕生日に

「お前の誕生日プレゼントは俺たちがバンドメンバーになる事だ!」

と言って僕が組みたがっていたバンドの

メンバーになってくれて

15年目という記念の日でもある。


15周年という響きだけ聞くと

カッコ良いかもしれないが

もちろん売れてはおらず、地下のライブハウスで

数人のお客さんの前で歌うだけの日々。

実際は古着屋のバイトで収入を得て生活し、

いつか売れると夢見てダラダラと

バンドを続けている世間から見たら諦めの悪い

ただの駄目な大人だ。

それでも、メンバーと一緒に自分が作った曲を

演奏して歌えるそんな日々に僕自身は満足しており、

他のメンバーも会社員として働きながら

そんな僕と一緒に演奏する事を

ずっと変わらずに楽しんでくれていた。


素敵なメンバーとの出会いに感謝し、

好きな音楽を続けていられる喜びを

今日のステージで

全力で表現すると胸に誓い僕は

ステージに上がった…


すると驚くことに、客席には50名近くの人が居り、

メンバーが僕のバースデー&15周年の記念ライブを

盛り上げるために集めてくれたんだと

すぐに分かった。

メンバーへの感謝、

いつもより多いお客さんの前で歌える喜びに

感動して涙が出そうになるのを

我慢し全力で歌い続けた。凄く幸せな時間だ…。


そして…

僕のギターソロから始まる

最後の一曲を弾いた瞬間…

ギターの弦が切れたのと同時に景色が変わった。

メンバー、お客さんの姿が無くなり

真っ暗なライブハウスでスポットライトに照らされた

1人の少女が涙を流しながら僕の方を見ていた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ