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写真部入ったのに、写真部ちゃうやん!  作者: 五平


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10/12

第10話:それぞれの「光画」への思い

 走る撮影会が終わって、部室で撮った写真を見返しとる凛ちゃんは、改めて驚いとったんや。楓ちゃんのフィルム写真が、なぜかデジタルでは出せへん独特の「味」を持っとるんや。「楓先輩の写真、なんでこんなに…温かいんやろ?」


 楓ちゃんは、凛ちゃんの言葉に静かに微笑んで、自身のフィルムへの思いを語り始めたんや。「フィルムは、幼い頃の記憶を留めているような気がする。デジタルが全てを正確に記録するなら、フィルムは、その時の光と、時間と、そして撮った人の『息遣い』を焼き付けるんだ。それが、私にとっての『光画』だよ」。暗室での作業を通して、凛ちゃんはフィルムの奥深さに触れたんや。


 次に、葵ちゃんが自身の最新ミラーレス一眼やSNSで「いいね」を多数獲得した写真を見せながら、デジカメへの情熱を熱弁し始めたんや。「最高の技術で肉眼では捉えきれない一瞬を記録し、その最高のクオリティで誰かに感動を届けたい!それが私の光画っす!見てください、この圧倒的な解像度!」彼女のSNSでの「映え」への情熱も半端ない。凛ちゃんは、アナログの「味」とデジタルの「真実」の間で揺れ動く自分に気づいたんや。


 その時、鳥坂零OBが、自身の徹底的に改造された**ヴィンテージのライカ**を手に、恍惚とした表情で磨き始めたんや。「フフフ…これはな、光画の聖剣よ!『光の魂』を刻む唯一無二の存在なのだ!」彼はそのライカに装着された**オールドレンズ**について、根拠不明の伝説や、奇妙な改造の経緯を語り出すんや。「このレンズはな、光そのものに『魂の刻印』を刻み込む!お前らのデジタルレンズなど、ただのガラスとプラスチックの塊に過ぎん!」


 そう言うて、鳥坂OBは彼のフィルムで撮った、芸術的だがどこかシュールで理解不能な古い写真を見せた。そこに写っとるんは、なんでか顔がやたら大きく写ってるマネキンやったり、光の線が奇妙な模様を描いてる夜景やったりするんやけど、不思議と「魂」がこもってるように見えんねん。


 その時、葵ちゃんが部室の隅で、ふと鳥坂OBの荷物を盗み見して、目を丸くしたんや。「え、部長…それって…」そこに写っていたのは、鳥坂OBがこっそり隠し持っていた、**最新の超高級フルサイズミラーレスカメラ**やったんや!しかも、その上には、これまた小型の**アクションカメラ**が奇妙なアタッチメントで取り付けられとる。


「部長、それ、なんで持ってるんすか!?しかも、その上にアクションカメラって!?」


 鳥坂OBは、一瞬たじろいだんやけど、すぐにいつもの「もとさか先輩」モードに戻り、煙に巻くように言い訳し始めたんや。「フン!これはな、デジタルがどこまで堕落したか、その深淵を覗くための『研究材料』よ!あるいは、貴様らデジタル派の弱点を探るためにな!」彼の公務員としての顔と、光画部OBとしての奇行のギャップが、ここでより際立ったんやで。


 【次回予告】

 鳥坂零OB: 「いいか、光画ってのはな、三脚(さんきゃく)という不動の真理の元、夜の光を捉える『闇の聖典』よ!ブレなど、そこには存在せん!」

 綾瀬凛: 「え、えーっ!?三脚って、三本の足のやつ?それがそんな大層なもんやなんて!でも、夜の写真ってなんか怖いやん?暗いし、おばけ出るかもしれへんし!次の話、私、夜の探検するん?」

 綾瀬凛: 「【次回予告:文化祭、光画部が伝説を作る!?】」


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