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ハルカの季節  作者: 杞憂
9/23

ハルカの新生活?

こんにちは杞憂です。

またまた遅くなってすみません。



では、どうぞ!→→→

――2年2組



「では、自己紹介をしろ。」

「初めまして。天崎悠です。よろしくお願いします。」

『………えぇぇぇー!!』

クラスメートが声を揃えて驚いた。

「待てよ。悠って男だろ?」

「そーよ。あんた誰よ!」


スタートしたとたん酷いブーイングを受けたもんだ。

「おい、皆酷い勘違いしてるぞ。」

先生――撫子先生[なでしこ]通称『なっちゃん』が注意を促そうとする。


「いいか。ここに居る悠はアイツと同じ名前だが、全くの別人だ!

だが、親戚だと聞いている。」

なっちゃんがそう言うと周りも納得したのか


「何だ〜良かった〜。」

「悠が変態だと勘違いしてしまったわ。ハッハッハ〜。」

「然り、然りである。」


………御免なさい。変態です。



「あ、あの、これからよろしくお願いしますね?」


とりあえず微笑んでみる。主に愛想笑いのつもりだったのだが、クラスメートは皆僕を見詰めている。

てか、釘付けになって放そうとはしない感じだ。




するとある男子生徒が席から勢いよく立ち上がった。


「かわいいーー〜〜!」



声は教室内に響き渡り、数回木霊する。



(あぁ、友よ。そう言うのは言わないで想うのがお約束だろう………)



その男子生徒は男の頃の親友――椎葉誠(しいば まこと)であった。


椎葉は基本大人しい奴だが、たまに暴走する奴でもある。

「天崎さん!俺、悠の友達なんです!だから俺と友達になりましょう!」


何なんだ?

『だから』って。

確かに友達は認めるが、この下りでそれは無いだろ。

ふと、椎葉以外のクラスメートを視てみると全員恨めしそうな表情をしてこちらを観ているのに気が付いた。

だが、その視線は僕に向けられている訳ではなく、全て椎葉という一点に収束していた。

勿論、それは生徒だけでは無くて………


「おい椎葉。私の目の前でナンパとはな。よい度胸だな〜。」

「あっ!いや、別に、ナンパなどでは…」

「問答無用!!廊下に立ってろ!」


なっちゃんの逆鱗に触れてしまい強制退場させられた。

まぁ、仕方ないか……


「まぁ、良い。では、天崎の席は一番後ろだ。良いな?」

「解りました。」


僕は自分の席に座るとなっちゃんは直ぐに朝のホームルームを終えた。



♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂



「ねぇ、君可愛いね。彼氏いないの?」

「あ、うん。」

「いないの?まじで!?私より可愛いのに?」

「いや、あの…」



さっきから僕はクラスメートが群れとなり質問攻めをされている。

はぁ………正直疲れる。

てか、この群れの中に椎葉いるし………



「ねぇ、彼氏いないなら僕と付き合ってよ。」

「えっ!」

「馬鹿!付き合うのは俺だろうが!ね?悠ちゃん。」

「あの、その、」



「止めて下さい!!」



『???』

「え?」

そこに居たのは彼方だった。


「さっきから聴いてれば好き放題言って、

兄さ………姉さん困ってるじゃない。」


まさかの助け船。

僕を囲んでたクラスメートの群れはバラバラに散り何処かへ行ってしまった。


そして彼方は僕に近づいてきて話しかける。


「ねぇ、さっき助けない方が良かったかな?」

「いや、助かったよ。ありがとう。」

「そぉ?ならよかった。」

彼方はそう言うと笑いました。

するとこの場面を見たのか2人の女子が僕に近付いてきた。


「ねぇ、悠ちゃん。私達と話さない?」

「?、いいけど。どうして?」


「いや〜なに、友達になりたくて〜。」

そう言うと彼女は照れくさそうに笑う。


「私は百合野子夏(ゆりの こなつ)だ。これからよろしくね。」

「うん。よろしく。」


お互いに挨拶が済むと子夏の後ろからもう一人の娘が少し不安そうな表情をして出てきた。


「あの、私は楠マリア(くすのき まりあ)です。

これからよろしくお願いしますね?」

「うん。よろしくね。」


すると先程までの表情は消え、明るい顔をする。

僕はそんな彼女の笑顔がポカポカの太陽の日射しの暖かさに似ていると感じた。



♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀



四時間目の授業が終わり僕と彼方、子夏、マリアの四人で人の席を四つ勝手に占拠して昼飯を食べている。

勝手にと言っても違う教室で食べる奴等の席を集めただけなのだ。


ちなみに男だった時も僕は2年2組だったのであらかた判るんだが、それは男子だけなのだ。

女子に関しては全く知らない。話した事は数回しかない。

てか、新学年になったばかりだしね。

まぁ、でも彼方は別で良く話しかけて来るけど……

色々まとめると、マリアや子夏達の事は知らなかった事になる。



「ねぇ、悠はどう思う?」

「えっ?ごめん、聞いてなかった。何だっけ?」

「悠ちゃんは漫画とか読むって子夏が聞いてたのよ。それより、子夏。悠ちゃんの事呼び捨てにするの早いわね。」

「まぁな。で、何読むんだ?」


子夏は興味があるのか顔を近づけて聞いてくる。


彼女の大きな瞳は透き通った海の様に何処までも蒼い。底の見えないクリアな深海。



僕はそんな彼女に投げられた質問に答えた。


「えっと、『君に届〇』かな。」

「お、なんだ少女漫画か。普通すぎだな。」

「そういう百合野さんは何を読むの?」


すると彼女は違うよと言って真っ直ぐ目を見て言った。


「もう友達だから名字で呼ぶなよ。名前で呼び合おうぜ!」

「っ。」


正直ビックリした。

出逢って1日、数時間しか経ってなくて、こうも簡単に何も知らない人と仲良くなって、友達になってこの人は何て凄いんだろう。



「ふふっ。子夏って面白い子よねぇ。ね、悠ちゃん?」

「そうですね。楠さん。」


「う〜ん。私も名前で良いわよ。マリアって呼んでくださいね。」

「うん。わかった。」


この二人の強さ、人を惹き込む力はとても凄く、彼方もそれに惹かれたのだろうと思う。

僕は子夏、マリアの仲を更に深めた気がする。



この後の授業は余り聴いてなかったせいか直ぐに終わり彼方と素早く帰路に着いた。

道には桜の花を満開にさせた木々達が並んでいる。

肌や髪をくすぐる程の風が吹くと、散っている花びら達がダンスをしながら落ちていく。

こんな季節でしか味わえないものを視界に入れながら満足しながら僕達は家を目指してゆっくりと、ゆっくりと歩いていく。


※※※※※※※※※※



僕の季節が

今始まろうとする……

百合野子夏(ゆりのこなつ)

髪型、茶髪のポニーテール

性格、基本は男勝りだが

稀に可愛らしい所

もある……


胸囲、程好い位の大きさ

眼鏡無し




楠マリア(くすのきマリア)

髪型、金髪のロング


性格、心の優しいお嬢様


胸囲、子夏より少し大きい位

眼鏡無し



こんな感じです。

適当にやりですかね?

あとは読者様の価値観しだいです!

お願いします



感想待ってます!

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