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ハルカの季節  作者: 杞憂
7/23

ハルカの1日

こんにちは杞憂です。

なんか随分遅い投稿ですみません。


今後もよろしくお願いします。


楽しんでいただけるとうれしいです。

では、どうぞ→→→

「ねぇ!本当にお兄ちゃんなの!?」

「う、うん。そうだよ。」「ねぇ!本当にお兄ちゃんなの?本当の本当にお兄ちゃんなの!?」

「………」

「ねぇ!本当にお兄ちゃんなの!?」

「いや、だから、僕は悠だよ。何回も言うように。」彼方とこの同じやりとりを数十回やり続けると怪しい顔つきになって


「お兄ちゃんの毎月のお小遣いは何円?」

「……え?何でそんなこと」

「いいから答えなさい!」「ひぃ!」

鬼の形相とはこのことなのかな。細く長い眉がつり上がっている。しかも顔が近い。

僕は仕方なく

「ご、五千円。」

「………正解、よ。」

まだ納得のいかない顔をする彼方。一体何がしたいのかな……

そんなこと考えてると父と母が台所から晩飯を今居るリビングに持ってきてくれた。

「彼方。その娘は悠よ。」「そうだ。悠なんだよ。この娘は。ビックリしたか?」

「むぅぅ〜ん。………確かにビックリした。だって、凄くかわいいし、声も透き通る位優しいし…悔しいよ!」

そう言うと彼方はぷぅ〜っと頬っぺたを膨らませる仕草を見せる。僕はそんな彼方を見て思わず口が滑っちゃって

「…彼方の方が可愛いよ。」

「え!?」

彼方はそれを聞くと顔を真っ赤に染め上げ顔を俯かせる。

僕も自分の言った事が恥ずかしくなってきて頬を赤くなっていくのがわかる。


すると母が横から入ってきて話を切る

「はいはい。早く食べちゃってね。お父さんとお母さんは明日出掛けるから。」

「何処行くの?」

僕は疑問と思ったから聞くとまた研究所に戻ると言う

「また急だね。どうして?なんかトラぶったの?」

「いや違うよ。父さん達はなんでお前が女の子になったのかを調査しないといけないから戻るんだ。それに薬の効力が出たみたいだからな!ハッハッハ!父さんはうれしいぞ!」

父は大声をあげながらご飯を箸を使って口に流し込み幸せそうに食べる。僕はぜんぜん幸せじゃないから見てて妬ましいよ。

「母さん。このコロッケ凄く美味いよ!」「そう?そんなこと言ったらお父さんが作ったこの

トマトの輪切りステーキはとても新鮮で美味いわよ!」

「そうかぁ?いやぁ〜料理上手の母さんに言われると嬉しいな〜。」

「そんなこと無いわよ。『お父さん』☆」

「そうかい。『お母さん』☆」

「………」

「………」

僕と彼方はただこのやり取りを黙って見てることしか出来なかった。


ヤバァイ!!

この会話何処からツッコミをすれば良いのかな?

そうだな、、まずは、

どうして最後語尾に『☆』を付けたの!?

いい歳した二人がする事じゃないよね!


それから2つ目。

何なんだその『トマトの輪切りステーキ』ていう料理は!!!

そんな料理あってたまるか!

ただトマトを輪切りにしただけだろ!

とにかく主婦の人達に謝れ!!



そんな事考えてると横から彼方が頬を薄く朱色に染めて父が作ったとされる『トマトの輪切りステーキ』を箸で挟み、僕の目の前に持ってくる。

「あ、あの。お、お兄ちゃん。その、あ、あ〜ん。」「………!!////」



なんという事だ!!

可愛い我が妹が僕に『あ〜ん』だと?

可愛すぎる!!

でも、、、

何でよりによってトマトなんだよ!!

こういう時は美味そうなあのコロッケにすれば良いのに、何でトマトなんだよ!


「……もしかして、トマト嫌いだった?」

「い、いや、そういう訳じゃなくて…」

「あ〜ん」

「あの、だからね。その」

「あ〜ん」

「いや、だか…」

「あ〜ん」

「……あ〜ん///」

口の中いっぱいにトマトの味が広がる。




甘酸っぱいトマトとこの空気の甘さがとても甘ったるくて仕様がない。

「……おいしい?お兄ちゃん」

「うん。とても新鮮で美味いよ。」

「そっか、うれしいな!」

つい母と同じ事を言ってしまった。でも彼方も喜んでるし良いかな。

「………」

「………」

だが、この会話をいつの間にか黙って聞いていた父と母はニヤニヤしながら僕を見て同時に

『若いね〜お二人さん♪』茶化してくる。



「はぅ!そんなんじゃないよ!…恥ずかしいな。//」

「………僕もう風呂に入らないと!皆つっかえるといけないし。じ、じゃあ、ごちそうさまでした!///」

僕は恥ずかしくなってその場を後にした。

リビングを出るとき彼方を見たら少し寂しそうな表情をしてこちらを見ていた気がした。

だが、僕は気のせいだと思って余り気にはしなかった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


僕は今自分の体を洗おうとしている。

いや、洗おうと思ってるのだが、

どうしても、どうしても、

「自分の体を見てしまう!」

思わず声にしてしまったがまぁ、そういう事なんだ。どうやって自分の体を見ないで洗うかという問題にぶち当たってしまった。


幸い今はシャワーと浴槽に溜まったお湯の湯気が立ち込めていて余り見えてない。

眼鏡をかけていた時は、ボヤけていたけど今は激しく視力が良いので湯気が立ってて良かったと思うよ。


「仕方無い。シャワーつけっぱにして体を洗おう。」そう言って僕は下を見た。

そこには2つの巨大な丘が2つある。幸い湯気のお陰で頂点が見えていない。

僕は自分の体を見ているだけなのに恥ずかしさが波打つように込み上げてくる。

「……頭だけ洗おう。」

色々諦めた僕は頭だけ洗う事にした。



♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀


――悠の部屋――


「お兄ちゃん。大丈夫?」

「うん。もう大丈夫だよ。」

我が妹、彼方が床で横になってる僕にうちわであおいでくれている。

いわいる逆上せたと言うことだ。

実はあの後、シャンプーしてから浴槽に30分以上入っていた。理由は………



「それにしても、お兄ちゃん。何でこんなになるまでお風呂に入ってたの?」

「実は、風呂出て体をタオルで拭こうとすると、その……か、体というか、なんというか、……胸が見えちゃうからどうしようか浴槽に入って考えてたらいつの間にか逆上せてて」

「で、目を瞑りながら体を拭いた。なの?」

「はい、そうです。」

僕は申し訳なさそうに答えると彼方はうちわを扇ぐ手を止めずに微笑んでいる。

「ふふふ。お兄ちゃん自分の体なのに。何恥ずかしがってるの?」

「……うるさいな〜。//」

「でも、そういうお兄ちゃん、私好きだよ。」

「!!!」

急に彼方から好きだと言われた。

この流れ、どうゆう事だ?急に告白、どうゆう事だ?彼方は妹、彼方は妹、

彼方は妹、彼方は妹、

彼方は……義妹、

彼方は義妹、彼方は義妹

彼方は義妹、彼方は義妹



彼方は…………いもうと。


………………………………………………………………………………………………………………………………

「駄目だー!!!」

「!?どうしたの?お兄ちゃん。」

「え?あぁ!何でも無いよ!」

彼方は驚いてうちわの手を止めて、こちらを心配している様な目をして見つめてくる。


「お兄ちゃん。大丈夫?湯中りして変になっちゃった?」

「違う違う!なんでも無いよ!」

「そお?」

「うん。もう大丈夫だからありがとう。」

「そお?じゃあ、私は部屋に戻って寝るね。」

「うん。おやすみ。」

「うん。おやすみなさい。また明日ね。お兄ちゃん。」

「うん。また明日。」




―――ガチャン。



彼方が僕の部屋のドアを閉める。

それを見送ると僕はうちわを手に持って部屋の窓を開けた。


「ふ〜。気持ち良い風だな〜。」

二階建ての天崎家の二階に位置する悠の部屋はちょっとした風でも良い風が吹いてくる。

うちわをあおぐと更に良い風を感じるが、しばらくするとちょうど良かった風は肌寒い風と変わっていく。僕は体の火照りを取り除くと窓を閉め、戸締りをする。

ゲームをしようとPSPを握ると本体に蒸気が付く。ゲームを愛する僕からしてみればこの場面は嫌いなんだよ。

僕はゲームする気を根こそぎ持っていかれてベットにダイブする。

目覚まし時計を見る。


時刻22;45


「少し早い気がするけど、まぁ、いいや。寝よ。」

僕は部屋の照明を消して、目を閉じると眠気がすぐに襲ってきた。

僕は逆らう事無くそのまま意識をシャットダウンする事にした。



♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂



―ピピピ、ピピピ、ピピピ


目覚まし時計に手を伸ばして電子音を消す。

次に目覚ましの電源スイッチをONからOFFにする。

この一連の動作を僕は約2秒で行う。

行動を終えると再び眠りにつく。

いわいる二度寝だな。

まぁ、これが僕の日課だな。どんなに早く目覚まし時計をセットしても即行で消してしまうのだ。


いつもなら眠気が再び襲ってくるのに、今日に限って目が完全に醒めてしまった。


「………仕方無い。起きるか〜。」


カリカリ、と頭を指でかき上げながら部屋を出る。



リビングに着くとまず朝のニュースを見るためにテレビのリモコンを手に取り、映像を流す。

僕は画面を見ないでリモコンを操作し、見たい番組にチューニングをする。



テレビをつけっぱなしの状態で僕は洗面所に行き顔を洗う。

某プロゴルファーの石川〇の妹、石川〇子のニュースやら、

よく解らない政治のニュースとかの情報が耳に入ってくる。

正直起きたばかりだから、耳に入ってくる情報は頭に残る事なく、そのまま通り抜けていく感じだ。


洗顔を済ましてテレビを見ると画面に紙が張ってあった。内容は、



『悠&彼方へ

父さんと母さんは研究所に戻ります。何かあったら電話しろよ。じゃあな。

by父さん&母さん


追伸、

今夜に人が来る。

部屋を一つ空けたから案内してあげろよ!』



…………???

人が来る??

一体どんな人だろ。

父の客人かな?


時刻はまだ8時過ぎの土曜日。

こんな朝から誰が来るか考えることは出来ず、その場で立ちすくむ。



それから少し時間が過ぎてから彼方が起きてきて朝食を作ってくれた。


◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎


客人かと思っていた僕は、まさかあんな人が来るなんて思いもしなかった。



どうでしたか?

なにか『こうしたら良い』など

アドバイスがあるのなら感想まってます!




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