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ハルカの季節  作者: 杞憂
11/23

ハルカの春;調べもの

こんにちは杞憂です。


最近になって解りました。

タイトル名って考えるのは面倒なんですね(苦笑)


では、どうぞ→→→→→

「う〜ん」


カタカタ……カタ、カタカタカタ。


――検索結果3,322件――



「……はぁ〜。」


PC――パーソナルコンピュータと言う箱形の小さい物体。

この小さい物体は膨大な量の情報を入手、放出する事が出来る物、人類が生んだ文明の利器と言っても過言では無いだろう。



僕はマウスに付いてるコロコロを使ってページを見ていく。

関係無いものしかなければ検索ワードを変え、また打つ。

その繰り返しをする。



「はぁ〜、これでも駄目か〜。……だったらこれは……」


「な〜、何してんだ?」

「え?って、わぁ!?子夏!?」


いつの間にか僕の隣に居た美少女――百合野子夏は不意に話しかけてきた。

だが、僕が大きな声を出してしまったせいで周りの生徒達の視線が全て僕達に収束する。


『すみません』

とりあえず謝ると皆自分達の世界(作業)に戻っていく。



そして子夏は声を小さくして質問してくる。


「何してんだ?さっきから。」

「え〜っと、まぁ、ちょっとね。」

「何かよそよそしいな〜?まさか、エロサイトか?」


「違うよ!!!」



生徒達がまた僕達を見てくる。今度は全員の額に怒りマークが見えるな〜。



僕達が怒られるのは、ここが学校の図書室だからである。

放課後になると図書室は受験生達の勉強場と化す。

そんな空間の空気はピリピリしている。

まだ春だというのに……。


まぁ、そんな空間で僕達は大声を出してしまったから皆の視線集中砲火を食らった訳だ。




「エロサイトじゃなくて普通にヤフーで検索してるだけだよ。」


「ふぅ〜ん、で、探してるのは見つかったのか?」


「いや、まだ。核心的なのが無い物ばっかりだから。」



僕は面倒になってページを全て消し、席を立つ。



「悠、帰るのか?」

「うん。何か図書室だと勉強に集中してる人に迷惑かなっと思ってね。」



それに余り人に知られたく無いし………



「ならさ、ちょっと付き合ってよ!!」


「え?」



――ニコッ。


子夏は満面の笑みで僕を何かに誘う。


子夏の事だから変な所には行かないとは思うけど……

「……まぁ、良いけど。」

「さっすが!ノリが良いね!」


『静かにしろ!!!』


「「御免なさい!」」


勉強してる生徒にガチで叱られたので今回は真剣に頭を下げて誤り、図書室を後にした。



♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂



僕達は図書室を出てて、昇降口に向かう。


道中でゲームの話しになったので子夏に僕のゲーム魂を教えてあげた。

何故か子夏は「すごいな……」と苦笑いしていた。



「悠はさ、モンハン2〇やった事ある?」

「うん。あるよ。」

「じゃあ今度一緒に狩りに行かないか?」

「!!も、勿論!!!」


僕はあまりの嬉しさに叫んでしまって廊下に屯って(たむろって)いた生徒が此方を睨み付ける。


だって最近他人と狩りにいってなかったから嬉しくて、嬉しくて。



「はは、悠は元気良いな〜」

「そうかな〜?」

「そうだよ。この前なんて〜〜〜」


何だかんだで歩いている内に直ぐ昇降口に着いてしまい靴に履き替えようとしていたら後ろから聞き覚えのある声がした。


「あ、はるくん。今帰り?」

「な、七瀬……」


そこにいたのは僕の幼なじみの七瀬であった。

彼女はこの間の出来事が何も無かったかの様に、普通でいつもの口調で話してくる。



そこで靴を履き終えた子夏が話しに入ってくる。

「悠〜、準備出来た?ってあれ?」


「あぁ、紹介するよ。桜七瀬だよ。」


「こんにちは。2年1組の桜七瀬です。」


「2組の百合野子夏だ。体育の授業以外で話した事ないかな?」


「うん。そうだね。」


なんだ、二人とも知り合いだったのか、自己紹介させる必要無かったのかな?


すると七瀬は僕の顔を見て同じような事を言ってくる。


「二人共、今から帰るの?」

「いや、僕達は……」

そう言いかけた時に子夏が話しに入ってきて


「今から二人でマックでも行こうかな〜としてた所なんだよ。そうだ!七瀬さんも一緒に行かない?」


「え?私も一緒に行って良いの?」


「良いよ良いよ。なぁ?悠は良いよな?」

「うん。全く問題ないよ。でも、なんで七瀬を誘うの?」


「いや、ここで一人で帰るのもなんかアレだしな〜と思ってよ。」


えぇー!?本人目の前でそんな事話すの!?

普通はそんな事言わないよ。なんか可哀想だな。



「……わ、私、帰るね。」

「あぁ、ちょいまち!」


子夏は七瀬を止めてもう一つの理由を話した。


「な、なんだ?あれだよ。七瀬さんと一緒に話してみたいからだよ。//」


子夏は少し照れてるの頬がほんのり赤く染まっていた。

恥ずかしかったのかは知らないが顔を俯けて表情を見せない様にしている。


するとこれを観ていた七瀬は少し微笑み、小走りで昇降口を出ると此方を振り向く。


「じゃあさ、早く行こうよ!百合野さん、はるくん!」


「………ぁぁ。」


僕はその場で立ち尽くした気がする。

何かに魅せられている感じがした気がする。


だが、それはあくまで気がするからである。


「はるくん、早く!」

「そうだぜ!悠!」


………、

僕の考えすぎだったのかも知れない。


七瀬が振り返った時の瞳の色が、紅く染まっていた気がした事………。


案外、それは見間違いかもしれない。


今の時間は丁度良い夕日が当る。

グランドの砂や、木々、家の屋根屋根は綺麗な茜色(あかねいろ)に塗り替えらる。

それは人も例外ではない。僕はそう思う。



てか、何か考えすぎて疲れた。

「はぁぁ〜。」


「ん?どうした悠?腹減ったのか、丁度いいじゃね〜か!」


「うん。まぁ、そんなとこかな〜」


「じゃあ、さっさと行こうぜ!野郎共〜!!」


考えてても仕様がない。

「おう!腹減ったから食べまくるぞ!」


「悠、そのいきだ!」

「おう。七瀬も食べまくるよ!」

「うん、頑張るよ!」



マックに着いてからはそれぞれ食べたいのを頼んでは食べて、まだいけるならまた頼む、まぁノリでやけ食いをしただけだけど。


七瀬と子夏は話してる内にいつの間にかケータイのメアドを交換し合う仲になっていた。



♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀



カタ、カタカタカタ、カタカタカタ。



――検索結果2,200件――




皆と別れて二時間位経ち今は自分の部屋で調べものの続きをしている。


パソコンの時計を視てみると7時を少し過ぎた所だ。


最近になるとこの時間帯は……


――コンコン。



「は〜い」

「悠さん?音羽です。お夕飯の御用意が整いましたので下に来てくださいね。」


この時間帯は小梅音羽が夕飯を作り終える時間なのだ。


……そうだ。

もしかしたら音羽なら知っているかも知れない。

一様、僕より歳上?だと思うから。



「あの〜、ちょっと良い?音羽さん。」


すると彼女は扉越しにそれに応答した。


相談事があると言ったら、部屋の扉を開けて中に入ってくる。そんな時でも彼女は失礼します。と丁寧にお辞儀までしてくれた。


だがそんなを考えてると音羽が用件を聞こうとする。

そして、この相談は今日放課後に図書室で調べていたもの……


「何ですか?悠さん。」


「いや、たいした事じゃ無いんだけど、……『その人なんだけど、その人じゃない』って状況、場合の時は音羽さんだったら何て言いますか?」



音羽はこれを聞いてポカンっとしていたが、質問の内容が読めて無い表情のままで再び口を開ける。


「良くは解りませんが、それはDIDか何かの類いですか?」


「なんなんですか?そのDIDって?」


「まぁ、平たく言えば多重人格の様なものですね。」……多重人格、、でもそれを語るのはまだ早い気がする………



「わかりました。ありがとう、音羽さん。」


「いえいえ。それより『音羽』と呼んでくださいね。前にも言いましたけど。」


彼女は最後に早く食べに来て下さいと言い残し僕の部屋を後にした。




「多重人格か………」




※※※※※※※※※※※



少女は鏡の前に立ちジブンを悲しそうな目で見つめあう。


「ごめんね。ごめんね。アナタばっかりに辛い思いさせて………」


『………』


「でも、私……」


『………』


「……ごめんね。本当にごめんね。」


少女は只ひたすら泣きながら謝り続ける。

鏡の向こうの冷たくて、寂しい世界に………

どうでしたか?



今後は少しずつシリアステイストを混ぜていこうかなと考えています。


感想待ってます!!

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