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ハルカの季節  作者: 杞憂
10/23

ハルカの春;初

こんにちは杞憂です。

テスト週間とか色々あって投稿がかなり遅れました。


読者の皆様、誠に申し訳ありません。


続きを楽しみにしていた読者の皆様、

では、どうぞ。

ごゆっくりと→→→→→

A.M.07;00


――ピピピ、ピピピ。


「………」


ピピピピ、ピピピピ、


「……うぅん。…」


ピピピピピ、ピピ――。


「…うぅん。、、はぁ。」

――――――――。



朝とは毎日訪れるものだ。スズメやヒヨドリ達の声が詩を唄っている様に聞こえる。


鳥達の唄は子守歌の様にも聞こえ、段々眠くなってくる。


「春眠暁を覚えずとは……この事かな………すぅ〜。」



そのまま僕は再び眠った。



@@@@@@@@@@



「きて……お…てよ。」


誰だろう?さっきから話しかけてくるのは。

視界はボヤけていて二つの影があり話しかけてくる。


「おきて下さい。悠様」

「起きてよ。はるくん」


起きてるよ。と何回も言っても返ってくる言葉は同じで「起きてよ」だ。

だが、暫くしたら、ガン!と言う鈍い音がして

視界がブラックアウトした。



♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀



時刻07;45



「だからなんで起こす時に僕のP〇2で殴るの!?」「だって起こしても、起こしても唸ってるだけだったから、〇S2で叩けば起きる。て教えてくれたから。」

「……誰が。」

『「彼方が教えてくれた。」「彼方様が教えて下さいました。」』


二人、七瀬と音羽が声を揃えて犯人を教えてくれた。

「はぁ〜。成る程な。それは納得だ。」


彼方はいつも起きなかったら必ず僕のP〇2で殴るからな〜。

一度注意をしたんだけど、あの時は「わかった。」て言ったのに理解(わかって)無かったらしい。



「遅刻するから早くご飯食べて学校行こ。」

「わかったよ。着替えるから部屋から出ててくれないかな?」

「うん。早くしてね。」



―――ガチャン。



足音が遠くなっていき、次第に音は消える。

その事を確認した僕は手早く制服に着替える。

着替えようとはするのだが―――。

苦手というか……


「やっぱり着替えるのも慣れないな〜。」


そう、今の僕は風呂に入るのもそうなんだけど、服を着替えるのも抵抗があるんだ。



「仕方無い。目を瞑ってやるか。」


早い妥協をした後の王道。僕はそんな事を頭の隅で思いながら作業をする。が――



……何だろう。ドアの隙間から此方の様子をうかがう二つの電灯が見えるよ。


動くのを止めると自然に冷や汗が吹き始め、身動きが取れなくなっていた。



(蛇に睨まれた蛙とはよく言ったもんだな。)


蛇は機会うかがい必ず蛙を殺る。

だが、この蛇はさっきから『う〜う〜』唸ってるだけだが、いつ襲ってくるか解らない。

すると――



ガチャ。―



部屋の戸が開放されてしまい、蛇が室内に侵入する。蛇は電灯の光を高速で動かしターゲットに接近してくる。

例えるなら、そう。


「ナルガ〇ルガ!」


「誰がよ!!」

「え?」

そこに立っていたのは、黒の尻尾を左右に振るナルガクル〇ではなく、茶の尻尾を振る桜七瀬だった!!



「なんだ、七瀬か。ナルガと思ったよ。」

ほっとして笑顔を向けるが、七瀬は不機嫌な表情を見せる。


「なんで私がナルガなのよ!」

「いやぁ、そのポニーテールがアイツの尻尾かなって。」

「はぁ〜。もういいわ。それより早く着替えましょ。一人で着替えられないでしょ?」


諦めた七瀬は何故か目がキラキラと輝き出す。

いや、どちらかと言うと瞳がさっきのように電灯の灯みたいな赤身を帯びている。



ナル〇クルガ再来!!?

………いや、てか、ツッコムのそこじゃなくて、




「なんで僕が僕だって判るの?」

そう。何故かは分からんが七瀬は僕が女である事を知っている。



「ねぇ、七瀬。僕が誰だか判るの?」

「?、変なこと聞くね?

君は天崎悠。

ゲームを愛する高校生。

これでいい?」


「あぁ、うん。」


「でも、びっくりしたよ本当に。メイドさんがはるくん女の子になったなんて言うから。」

「……引いてる?」

「え?」

「僕が女になってキモいとか思ってたりするでしょ?正直に言って良いよ。」


「はるくん……」



覚悟は出来てる。

他人に引かれるくらい過去何回もあったから慣れている。

ただ、七瀬や親しい人にやられると、きっと殴られるより痛い。

ゲーム機が壊される位悲しい。

だからこその覚悟なのだ。


「うぅん。そんな事思っても無いし、考えてもないよ。だから心配しないで無いよ。」

「七瀬…ありがとう。」


七瀬は優しく微笑みながら僕を諭してくれた。


過去(さっき)までの覚悟は何処かへ消えていき、気持ちが凄い和らいだ。

例えるなら曇天の空に光が指し、晴れて行く様だ。



「さ、早く着替えよ。フフフ。」

「え!?ちょ、七瀬!」

ボフ――。



七瀬の瞳に紅が灯り、性格が変わったかの様に僕をベットに押した。そして―


「な、何するんだ。七瀬。」

「フフフ、別に良いじゃん。」

なんと七瀬は僕のパジャマを脱がせ始めたのです!


先ずは上半身の上着のボタンから始められた。



お腹を片手の指五本でなぞる様に触り、次に、ボタンを下の方から一つ一つ丁寧に外して行き、直に胸が隠れている所まで来る。

手が胸に当たりながら作業は進められるが、さっきよりもペースが落ちている。

いや、落ちているのではなく、故意に落としているんだ。


ボタンを外そうとしても手を遅く動かしている。


「七瀬……自分で、で、出来るから…」

「何言ってんの?さっきまで躊躇ってたくせに」


ニヤリッ――

七瀬は細く笑う。

いつもは優しく無邪気な笑みを浮かべる彼女が、今は凛とした顔立ちで妖艶に微笑む。


今日は何かが違う。

根本から、何が、何が違う。


――まるで別人の様に――


と考えていたらいつの間にかパジャマのボタンは全て外されていて、ブラ越しで僕の胸を揉み始めた。


「んん!!」

今までに体験したことの無い感覚に襲われる。



ジタバタして離れようとするが、予想以上に七瀬の力が強く、上手く振りほどく事おろか、逆に僕が抑えられてしまう。

そして―――


「フフフ、何だかこの体勢エロいね。」

「はぁ、はぁ、……うぅ。」


僕に馬乗り状態で両手を押さえている。

ここまでか。

そう思った時――


「………あれ?私何してたんだっけ?」

「……え?」

「え?なんで私馬乗りしてるの!?」


よく解らないが、七瀬はこの状況を理解していない?



自分からしておいて?


何かおかしい?

わからない。


今の七瀬はさっきと比べて頬が赤いが、瞳は紅くなってない。

それに口調も戻っている。


「キャャーー〜!///」

「なんで〜〜!!?」


七瀬は僕を奇声を上げながら何度も、何度も、何度もビンタしてきた。

お陰で僕の頬は真っ赤だよ。



♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂



桜並木の木陰を歩きながら僕と七瀬は我々の学舎――星陵学園へと向かう。



登校しながら聞いた話なのだが、どうにもさっき僕の部屋で僕を押し倒した事は覚えてないらしい。


僕は今日一日その事を考えていたけど、結局解らなかった。

でも、解らなかっただけではない。

あの別人の様な行動、

もしかすると……



※※※※※※※※※※※



運命の歯車は着実に形を形成して回ろうとする。

実は七瀬と悠の微エロシーンはどうしようかでかなり悩みました。



感想待ってます!!

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