第14話「婚約指輪」
ミシェルの屋敷にて、
「ミシェル、今回も君のおかげでなんとかなったよ。ありがとう。」
「いえ、アーロン様。アーロン様のおかげですわ。」
そう言う2人は穏やかにお茶をしていた。
「これを受け取ってほしい。」
アーロンはミシェルへ指輪を渡す。
「アーロン様。これは…?」
「僕と結婚して欲しい。ミシェル。」
「アーロン様。」
きっとミシェルなら受け取ってくれるとアーロンは期待していた。
「はい、よろこんで。」
ミシェルはその婚約指輪を受け取った。
「ありがとう。ミシェル。」
「こちらこそありがとうございます。アーロン様。」
そこにローズがきて2人を祝福した。
「おめでとうございます。」
「「ありがとう」」
2人はこのまま結婚するのだろう。きっと幸せな家庭を、築けるのだろう。それはこの世の誰もが羨む結婚なのだろう。こうしてミシェルとアーロンは正式に婚約した。
アーロンが帰った後、ミシェルは喜びながら指輪は見る。
「本当に、私、結婚するんだわ。」
憧れのアーロンと共に結婚する。それがアーロン好きの転生者にとってどれほど嬉しい事か、それは計り知れない。しかし、運命は残酷である。この先の運命をミシェルは知らなかった。”彼女”が転生しているなんて誰も思わなかったからだ。
ミシェルが喜びながら庭を歩いていると、何かが飛んできた。
ぐさっ。
それはミシェルへと刺さる。その瞬間、ミシェルはその場に倒れ込んでしまった。
「ふふふふっ。ようやく。ようやく。だわ。」
謎の人物がミシェルを運ぶ。ローズがきた時には遅かった。
「ミシェル様ー!ミシェル様ー!いったいどこへ行かれたのでしょう?」
ローズが必死に探したが、ミシェルは見つからなかった。




