第12話「天へと」
絶望の音色が町にひびく。
「Ra〜♪」
街ゆく人々、洗濯を干しているおばさん、窓を開けていた人。皆に絶望が降り注ぐ。
「あら、歌?……ぐはっ!?」
「何これ?!いやっ!!」
「あ、あ、なんだ、苦しい……。」
皆が倒れてゆく。死体の山が出来てゆく。
アーロンとミシェル、ミューズは耳栓をしてその場に駆けつけた。
「あの人形を倒さないと!」
アーロンとミシェルは魔法でなんとかしようとするが逃げられてなかなか倒せない。そんな時だった。
歌いたい!私も、歌いたい!!
ミューズが前にでる。
「ミューズ!危ないから下がって!!」
「あ、あ、あー♪」
「まさか、ミューズの声が」
「戻った?!」
ミシェルもアーロンも耳栓をとって、驚きをかくせなかった。
「Ra〜♪RaRa〜♪」
「RaRa〜♪RaRa〜♪」
絶望のメロディと希望のメロディが交差する。
「Ra〜♪」
ミューズがおし始めた。人形も負けじと歌う。
「ミューズ!頑張って!」
「Ra〜♪」
その歌声は町中に響いた。希望のメロディを皆が歌う。そして、遂にアーロンが人形を仕留めた。
「ぐ、はぁ、あ、あ……。」
人形は跡形もなく消し飛んでしまった。こうしてミューズは再び声を取り戻し、人形は天へと帰ったのだった。




