第1話 歌姫の噂
絶望の歌姫編
章説明
ーーそして、その歌姫は絶望する。
レオンハルト王国へとライブツアーで歌姫ミューズ・スプレッドがやってくる。
この話しで国中は盛り上がっていた。ミシェルも有名な歌姫が来ることを楽しみにしていた。しかし、このミューズには秘密があって?
絶望せよ。これが最後の時だ。ミシェル達を絶望の淵へとおいやる事になる。その歌を聞いてはいけない!!
違うっ、違うの!私はそんなつもりは!歌ってはいけない禁忌の歌。絶望のしらべをかなでる歌姫。果たしてミシェル達はミューズを、国を救えるのか!?
2度の国外追放をへて、ミシェルはようやく実家に帰る事を許されていた。ある日の事。使用人達が話している内容が耳に入った。
なんでも、有名な歌姫がレオンハルト王国へと来るらしい。街中この話で持ちきりなのだ。ミシェルも歌姫ミューズがライブに来ることを楽しみにしていた。この時は。
あんな事になるなんて、誰が想像できただろう?否、誰もそんな事になるなんて思わなかったのだ。
★★★★
「ミシェル!会いに来たよ。」
「アーロン様!お待ちしておりました。」
アーロンとミシェルは椅子に座る。
「歌姫ミューズの話は聞いているよね?」
「ええ。もちろんですわ。」
「そのミューズが王城でライブを開いてくれるんだが…………」
「?私もそう聞きましたけど……?なにか?」
「出るんだって」
「出る?」
「死人が。」
「………………?」
ミシェルは眼をパチクリさせて唖然とした。歌姫が歌うだけで死人がでる?なんだそれ?わけがわからない。
「彼女のライブがあった街では一夜にして住民が死んだんだ。」
「そ、そんな危ない歌なのですか?!」
「いや、あくまで噂だけど、何人かが死んでいるのは事実だよ。それも、ライブの終わった真夜中。何か聞こえると思って窓を開けるとミューズの声だったらしい。その声を聞いた途端に苦しくなったから窓を閉めたそうだ。」
「………呪歌?ですか?」
アーロンはそうだと頷く。その顔は冗談を言っているようには見えなかった。
呪歌、それは相手を呪う歌の事である。聞いたものはその魂を捧げる事になってしまう。しかし……。
「ミューズがそんな事するわけ…」
「何か理由があるのかもね。君や国民を危険な眼に合わしたくないと思って相談したんだが……」
「なるほど、私の方でも調べてみます。」
「ありがとう。」
そう話しているうちに夕方になった。アーロンは夜道を帰る。夜の帳が光をのんで、暗闇に染めてゆく。これから起こる事を暗示しているかのように暗雲が立ち込めていた。
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