第12話「絶望の先」
「絶望せよ。そして、崇めよ。我こそ真の魔王なり!!」
そう言うラファエルにミシェルは回し蹴りをくらわす。しかし、ダメージを受けているようにはみえなかった。アーロンもロンも攻撃が通じずに途方に来れながらも、剣を振るう。
「無駄だ!」
ボキッ。
「「?!ぐぁあっ?!」」
2人の勇者の剣は折れて2人はラファエルに吹き飛ばされる。
「ローズ!なんで?!勇者の剣なら魔王を倒せるんじゃ……」
「嘘、上回ってる……かつての魔王よりも強い!このままでは皆死んでしまいます!!」
アーロンもロンも、ローズも絶望した。
「ここで無惨に死ね!人間共!!」
再び魔王が光を集めて光の玉を作りはじめた。
「いけない!止めるすべがない!このままじゃ!!」
ローズは慌てて転送魔法を使おうとするが間に合わない。だが、ミシェルは諦めてなどいなかった。拳を強く握る。
「はぁ!!!!」
ラファエルへと殴り込む。無駄だと笑うラファエル。諦めないミシェルは何度も何度も殴る。
このままじゃ皆死ぬ!だから!諦める訳には行かない!!
ミシェルは必死に殴る。殴って殴って殴って……。するとローズの横を何かが通り抜けた。
「え、う、うそ……あれって……」
ローズはその通り抜けたものに驚いた。だって、そこにいたのは……。
「はぁっ!!!!」
ミシェルの拳が相手を抉る。
「何っ?!そんなバカな……っ!?」
ミシェルの後ろにいたのはかつての魔王と勇者の亡霊だった。
「はあっ!!」
2人がミシェルに力を貸していたのだ。
「何故?!何故だ?!」
「「俺達の国を壊されてたまるか!!!!」」
2人の亡霊はミシェルに力を貸す。ミシェルは殴り続ける。ラファエルは光の玉は未完成だったが、このままではやられると、制作途中でミシェルへと投げた。
それをロンとアーロン、ローズが魔法でなんとか止めようとする。だが、無理だった、一瞬で3人は消し飛…………。
「はぁ!!」
ミシェルが黒魔術で剣を召喚する。その剣をバットのように玉を上に打ち上げた。
「ミシェル様の魔族としての力が、増幅しています!あの剣は…………魔王と勇者の剣を混ぜたような……?!」
上空で玉は弾けて消える。それを見ていた国民達は花火かと疑問に思った。
「真の魔王と勇者の後継者はこの私!ミシェル!!」
ミシェルはラファエルへと切り込んだ。ふんっそんなものっと!言ってラファエルの腕が飛んだ。
「があっ!!??」
「はぁ!!」
「ばかな!!!!こんな所でしんで、たま、るか!!我は復讐の為にっ!!」
ミシェルの猛攻がラファエルへと降り注ぐ、剣術の稽古、武術の稽古、魔法の特訓その全てがミシェルへと力を貸す。7色に輝く魔剣を怪力でラファエルを叩き切る。ラファエルは痛みに悶絶した。
だが、直ぐに回復していく。ミシェルの力も長くは持たない。ミシェルは必死に剣を振るい拳も振るい相手を投げ飛ばす。ラファエルは徐々にダメージをくらいながらも倒れはしない。そんな彼を見て、ミシェルは焦る!私じゃ、無理なの?!このままじゃ!?
そこでミシェルの魔力が切れてしまった。倒れたのはミシェルである。
「「「ミシェル!!」」」
その瞬間、その場のラファエル以外の全員が絶望した。




