第7話「魔王降臨」
禁忌の魔族、もんを奪われ、城を奪われた国王とアーロン。もんを助けようとするミシェルだが、その願いは叶わなかった。そして、城から出た瞬間だった。城に稲光が落ちる。そこには……
「え、あ、あれって…………!」
ミシェルにとって見覚えのある人物がいたのだ。
「し、親戚のラファエル!?」
「愚民共聞くがいい!我が名はラファエル!!この国を支配する新たな王だ!!」
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「まさか、ラファエルがこんな暴挙にでるなんて……。」
塞ぎ込むミシェルをアーロンとロンが慰めた。ラファエルは純血種の魔族で、勇者の血が入っていない。そして、ラファエルは正当な王権は勇者側ではなく、魔王側にあると主張してきた人物なのだ。しかし、まさか国を乗っ取ろうとしていたとは知らなかった。
「今の状況を見ると新しい王とはラファエルの事で間違いない。」
国王は頭を抱えた。王族の王権争いはいつの時代でも血に塗れているものである。無血で開城した事は王として誇れるものではあるが、これからの魔族の治世を考えると頭が痛かった。
魔族上位思想に偏った者が王となったのだ、これから人間は魔族から蔑まれ、差別されるだろう。王はそれが心配だった。
「もんを、助けなきゃっ!」
アーロンはどうやって?っと
疑問をぶつける。と、ロンが口を開いた。
「…………私に考えがあります!アーロン様が敵を引き付け、その隙に私がもんを取り返してきましょう!!」
「それ、僕に生贄になれってことか?」
笑顔でアーロンとロンは喧嘩する。2人の間に火花が散る。
「…………そうですね。アーロン様ならきっと、先駆けをうまくこなせると思います!」
アーロンは、み、ミシェルがそう言うなら………と言いながら渋々先駆けを受け入れた。
「では、私とミシェルでもんの奪還に……」
「それは断る。これは我が国の問題、隣国の王子である貴方には関係の無いこと。」
国王はそう言ったが、ロンは是非手伝わせてほしいと頼みこんだ。
「今はこの国だけの問題なのかも知れませんが、兵器を利用して他の国へ侵攻するかもしれません。故に、私もそれを食い止めたいのです。」
国王は迷ったが、ロンの言葉通りだと納得し、ロンの参戦を許した。こうして、翌日、もん奪還作戦を決行することになった。
「しかし、どうして禁忌の魔族などと言う危険なものが城の地下に?」
ミシェルの問いはもっともだった。国王は重々しく口を開く。
「あの城はもともと魔王の城、魔王が作りだした兵器もまた、一緒に眠っているのだよ。」
その日は皆でホテルに泊まった。どうやら民間人に危害を加える気は無いらしい。あくまでも王権の確保の為に城を乗っ取ったようだった。
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城ではラファエルとそれを称える2人が戴冠式をしていた。
「「ラファエル様、我らが王。」」
「これで勇者の子孫を排除できる。我等こと真の王族!」
「「はっ!その通りでございます。」」
城の使用人達はそのまま残っているので、新たな王に使えるようにと言われていた。こうして国の乗っ取りが見事に成功したわけだが、ミシェル達もやられてばかりでもない。
次の日、もん救出作戦開始!
まずアーロンが城へ入る。案の定あの2人組が現れた。侵入者は排除すると言う2人、アーロンは魔法で戦う。その隙にロンとミシェルは正面突破した。
王座へと急ぐミシェルが転びかけたのをロンが支えた。
「大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですわ!急ぎましょう!」
なんとか王の間へたどり着いた、2人を待っていたのはラファエルだった。
「よく来たな、ミシェル。」




