第3話「3人暮らし」
「アーロン様、ロン様、お野菜がとれました!きゃっ」
笑顔で2人所へ駆け寄るミシェル。足元の小石につまずいて転びそうになったのをロンが支えた。
ミシェルはお礼を言って離れる。ロンのたくましい腕に抱かれたミシェルは少しドキドキしていた。それを見てアーロンは苛立った。
「ロン、いくらなんでも僕の婚約者に馴れ馴れしすぎるのでは?」
「転びそうになってたから支えただけだ。」
2人の間に不穏な雰囲気が流れている事にミシェルは気づかないで野菜を洗っていた。
「今日は具だくさんのスープね!」
ミシェルはルンルンと、気分よさげに鼻歌まで歌って野菜を調理しようとした。だが、そこである事を思い出す。
「あ、私、料理……。」
できなかったーーー!!(泣)
そう言えば料理は使用人達に任せっきりで自分ではした事がなかったのだ。前世でもスーパーのお惣菜を買って食べていた。
「ど、どうしましょう。」
困ったいるとロンがどうしたのかと聞いてくる。ミシェルはありのままを伝えて恥ずかしさで赤面した。するとロンは任せてと言って料理し始める。
「ロン様!すごい!」
ミシェルはロンの手際の良さに見惚れながらもお皿を取ったり、コップを出したり手伝った。アーロンは更に不機嫌になっていた。3人で食事後に、アーロンはミシェルを呼んだ。
「ミシェル、君はあんな男より僕を選んでくれるよね?」
「はい、もちろんですわ。」
「よかった。ありがとう。」
その言葉でアーロンは安堵した。慣れない土地で慣れない生活、ただでさえアーロンのストレスは多いのに、ミシェルの気持ちがロンへと移っているのではないかと不安だった。
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