第14話「ミシェルとアーロンの力」
「怪物めっ!やっとたどりついたぞ!」
「あら、アーロン様、ようやく来られたのですね。」
「聖女ラナ、私に薬を盛った罪、何よりミシェルを陥れた罪は大きい!」
「つみぃ?あら、罪を償うのはあなたの方だわ。」
ラナは一緒出アーロンとの間合いを詰めて、アーロンの首を掴んだ。
「?!」
「貴様の祖先、勇者が私にした事を思えばこれぐらい序の口なの!ここで罪を償うのは貴様達だ!!」
アーロンの側近がラナを引き離そうと剣を振りかざす。だが、ラナに避けられてしまった。ラナは王座へと戻る。
「お前達を、この国を滅亡させる為にここまできた!!」
「そんな事はさせない!!」
「口だけは達者だな、アーロン。」
ラナが魔法でアーロンに攻撃する。あまりの早さにアーロンは避けられない。
「くっ!」
覚悟を決めた時だった。
「アーロン様!」
アーロンを救ったのはミシェルだった。ミシェルはラナの攻撃を魔法で打消す。
「ミシェル!何故ここに?!」
「アーロン様をお助けしに来ました!と、言っても役に立つかわかりませんが……」
「君には関係ない!早く逃げろ!」
「アーロン様、私が隙をつくります!アーロン様はその隙にラナを倒してください!」
「そんな事……」
ミシェルは魔法を使う。ただの魔法では無い。
ミシェルの魔王から受け継いだ力その3、黒魔術が使える。
「これは、黒魔術?!」
ラナが驚いているうちにミシェルは黒魔術でラナの動きを止めた。
「くっ!こんなもの!」
「アーロン様!」
「任せろ!」
そこにアーロンが勇者より受け継いだ光の魔法を使う。辺り一面光が溢れた。
「ぐぁああああああああぁぁぁ!!??」
ラナは元の人間の姿に戻り倒れた。
「捕らえろ!」
「はっ!」
アーロンの部下がラナを捕えようとした時だった。
「まだ、負け、ない、お前達を、地獄へ落とすまで……。」
アーロンの部下はラナに触れた途端一瞬で溶けた。
「ぁあああっ?!」
「ふふふっあははははっ!!」
ラナの高笑いが木霊する。
「ミシェル、下がって。僕が隙をつくるから、その隙に逃げてくれ。」
「そんな事できません!」
「お嬢様!アーロン様!これをお使いください!」
ローズが急に現れ、差し出したのは1本の剣だった。
「かつての勇者の剣です!これをお使いください!」
アーロンとミシェルがその剣を2人で持つ。
「ミシェル、いくよ。」
「はい!」
2人でラナへと剣を振り下ろす。
「あははははっ!そのてい…………ぐはっ!?な、に?!」
振り下ろされた剣を止めようとしたラナの手が砕け散った。ミシェルがそこでラナを殴る。これまで練習した武術で怪力を生かした。
「アーロン様!」
そこにアーロンが剣で切り込む。
「がぁああああっ!!」
ラナは悲鳴をあげて、砕け散った。こうして、国に平和が訪れたのだった。




