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第11話 「滅ぼす者」
「…………、ここは?」
「アーロン様、お目覚めですね。」
「そうだ、確かラナから奇跡の薬とやらを貰って……」
「それは毒ですわ。」
「ローズ、ミシェルはどうして倒れているんだい?」
「それは…………」
ローズはミシェルに何があったか、ラナが何をしたかを話した。
「そんな、ラナは聖女だと思っていたのに、まさか怪物だったなんて……ミシェル、どうして僕何かのために……。どうすればミシェルを助けられるんだ?」
「ミシェル様は”真実の愛”でのみ眼を覚まされるでしょう。」
「”真実の愛”?」
「つまり愛するものからのキスです。……ただし、キスするとあなたは大切なものをなくすでしょう。」
「大切なもの?」
「ええ。どうします?」
「僕は……」
一方王城は地獄絵図になっていた。ラナが人々を人形にし、王の椅子に座り、好き勝手やっていたのである。
「そんなっ、聖女と言うのは嘘だったのか!?」
国王も妃も捕まってしまっていた。
「あら、聖女でしてよ?この国を滅ぼす、ね?」
「ふざけるなっ!この縄をとけっ!」
「勇者の子孫がこの私に命令するなっ!」
ブチッ。国王の右腕が潰れる。
「あ、ああーーっ!?」
「貴様達に復讐する為にここまできたのよ。黙ってなさい。」




