クレジットカードとの付き合い方を考える 〜デビットカードも選択肢に入れよう〜
今回は、クレジットカードとの上手な付き合い方を考えていこう。
私は、何度も『クレジット払い=借金』だと書いてきたが、何も、全てのクレジットカードを解約する必要はない。
『使った金額』さえ、きちんと把握できていれば問題はないと思っている。
とりあえず、キャッシングの利用と、リボ払いは辞めた方が良い。
何故なら、現金を引き出せて便利だとしても、クレジットのキャッシングで引き出した現金は、『自分のお金ではない』のだ!
クレジット会社から借りたお金なのだから、キャッシングは、これはもう純粋な借金でしかない。
1度も、支払いが遅れずに完済できる人以外は、使わない方が利口だろう。
リボ払いは、『利用件数や金額を問わず、毎月の支払い額を一定にできる』事がメリットだ。
だがしかし、このメリットこそが、最大の落とし穴である。
なんせ、『利用件数や金額を問わず、毎月の支払い額を一定にできる』という事は、『使った金額』がまるで判らない。
気づいたら、ショッピング枠の上限まで使い切ってたとか、恐ろしい事になりかねない。
|何年も、何十年も借金を返し続けたいというドMなら、キャッシングの利用と、リボ払いを続ければ良い。
そうじゃないなら、キャッシングの利用と、リボ払いは、使わない方が健全だ。
では、どんな支払い方が良いのか?
やはり理想は、一括払い(1回払い)だろう。手数料もかからないしな。
ただ、昨今の事情を鑑みると、『ボーナス一括払い』は、お勧めしない。
これは、会社の業績次第では、ボーナスが減額される場合もあるし、ボーナスそのものが出ない場合もあるからだ。
当てにしてたボーナスが、予想より少なかったり、無かったら悲惨だぞ!?
とは言え、高額な商品を、一括払いで買うのは厳しい……
ならば、2回払い・3回払いが妥当ではないだろうか?
最大でも、5回払いを上限にしておいた方が良いかもしれない。
5回以上払うと、『使った金額』が把握しづらくなる。
支払い回数は、2回払い・3回払い以内に収めた方が無難だろう。
そして、5回以上払う必要があるような高額商品は、『現時点では、自分の身の丈に合ってないモノ』だ。
貯金を貯めて出直そう。
一旦、距離を置く事で、冷静に判断しやすくもなる。
その瞬間は、欲しいと思ったものでも、いざ買える金額が貯まって、改めて見てみたら、『あれ? 何でこれが欲しかったんだっけ?』なんて思い直す場合もある。
何とも困った事に、『現時点では、自分の身の丈に合ってないモノ』ほど、とんでもなく魅力的に見える。
手が届かないからこそ、実際に使うわけでもないし、本当に要るものでもないのに欲しくなるのである。
つまり、『無いものねだり』だ。
だから、貯金を貯めて、手が届くようになると、幻の魅力は消えてしまう。
逆に、手が届くようになっても、『欲しい』と思えるものは、その人にとっての『本物』なのだろう。
クレジットカードと上手に付き合うコツは、『自分の物欲を飼い馴らす』ことだ。
物欲に主導権を握らせてはいけない。
物欲には、貯金というリードを着けよう。
ところで、ちょっとした疑問がある。
諸君は、クレジットカードを何枚持っている?
複数枚クレジットカードを持っている人は、持っているカード全て使っているのだろうか?
クレジットカードを複数枚持っていると、『使った金額』が把握しづらくなると思うのだが……
複数枚クレジットカードを持っている人は、きちんと『使った金額』を把握できているのだろうか?
もし、クレジットカードを複数枚持っていて、使ってないカードが有るなら、使ってないカードは解約するべきだ。
使わないクレジットカードを持っているのは、盗難とか紛失とかのリスクも増えるので、防犯面から見ても危ない。
複数枚クレジットカードを持っていても、管理し切れるなら、何も問題はない。
しかし、クレジットカード複数枚持ちで、『使ってないカード』が出る時点で、管理できる枚数の上限を超えている。
どうせ持っていても使わないのなら、その『使ってないクレジットカード』は、無くても困らないだろう?
なら、『使ってないクレジットカード』は、解約した方が安全だと思うのだが、どうだろうか?
人によるとは思うが、メインとサブの2枚持ちくらいのが、『使った金額』は把握しやすいと思う。
上記の、クレジットカードとの付き合い方と、複数枚持ちに対する、私の疑問は、『基本的に自制できる人』向けだ。
世の中には、どんなに頑張って気をつけているつもりでも、クレジットカードを使い過ぎてしまう人もいる。
残念ながら、こういう人は、クレジットカードと相性が悪過ぎる。
なので、どんなに頑張っても、どれだけ気をつけても、クレジットカードを使い過ぎてしまう人は、悲しいかな、クレジットカードを持ってはいけない。
そんな、使い過ぎてしまう人には、『デビットカード』をお勧めしたい。
『デビットカード』は、クレジットカードの親戚みたいなものだ。
クレジットカードに比べると、使い勝手は悪いかもしれないが、『自分のお金』で支払うので、使い過ぎる事はないだろう。
デビットカードの特徴
・一括払いしかできない。
・自分の普通預金口座の残高が、利用できる範囲。
・即時払い(レジで支払いしたら、即、自分の口座から引き落とされる)。
・銀行のキャッシュカードと一体型なら、自分の口座から普通に現金を引き出せる。
・クレジットカードと同じように、ショッピング保険や不正利用保証がある。
・申込み審査なし。
・カードによるが、15歳または、16歳から持てる。
・ETCカードは、発行してない。
以上が、デビットカードの特徴だ。
なんと言っても、『自分の普通預金口座』から引き落とされるので、使い過ぎようがない。
なんせ、口座に入っているお金しか使えないからな。
今は、都市銀行・地方銀行問わず、キャッシュカード一体型も、VISAやJCBのブランドマークが付いている事が多い。
なので、VISAやJCBのクレジットカード払いに対応しているお店なら、普通に使える。
もちろん、ネットショッピングでも使えるぞ。
サブスクの支払いに対応してるかは、判らない。申し訳ない。
不便な事と言えば、
・高額な商品を購入する際は、貯金が無くてはどうにもならない。
・分割払い(複数回払い)ができない。
・ETCカードが無い。
この3点くらいじゃないかと思う。
例えば、【給料受取と、食費(外食、コンビニご飯)・服・娯楽用口座】が、イオン銀行だったとしよう。
イオン銀行のキャッシュカード一体型デビットカードは、JCBデビットだ。
全国のイオンはもちろん、コンビニだろうが、飲食店だろうが、JCB加盟店ならどこでも使える。
当然、イオンカードでもあるので、WAONポイントも貯まるし、WAONポイントを使う事もできる。
それなりに、便利に使えるのではないだろうか?
ETCカードに関しては、『ETCパーソナルカード』というのが、クレジットカードや、デビットカードが無くても単独で作れるらしい。
私は、運転免許証自体持ってないので、詳しくないのだが、クレジットカードに紐付けされてる、一般的なETCカードと同様の割引額を得られるそうだ。
一応、調べてみた。
ETCパーソナルカードの特徴
・審査なしで発行できる。
・クレジットカードや、デビットカードが無くても単独で作れる。
・クレジットカードに紐付けされてる、ETCカードと同様の割引額を得られる。
・発行手数料は、無料。
・年会費が、1,257円(税込)掛かる。
・デポジット(保証金)が、最低2万円必要。
・デポジットは、毎月の平均利用金額の4倍を高速道路会社に預ける。
・カードを解約すると、預けたデポジットは、全額戻ってくる。
・ETCカード利用額は、翌月に銀行口座から引き落とされる。
私が、調べた範囲では以上だ。
漏れがあったら、すまない。
詳しく知りたい人は、『ETCパーソナルカード』で検索してくれ。
まとめ
・『使った金額』さえ、きちんと把握できていれば問題はない。
・キャッシングと、リボ払いは使わない。
・支払いの理想は、一括払い(1回払い)。
・高額な商品を購入する場合は、2回払い・3回払いで収める。
・5回以上払うと、『使った金額』が把握しづらくなる。
・5回以上払う必要があるような高額商品は、『現時点では、自分の身の丈に合ってないモノ』。
・物欲には、貯金というリードを着けて、飼い馴らす。
・クレジットカードを複数枚持っている場合、『使ってないカード』は解約する。
・複数枚クレジットカードを持つなら、管理し切れる枚数にする。
・どんなに頑張っても、どれだけ気をつけても、使い過ぎてしまう人は、クレジットカードを持ってはいけない。
・一括払いしかできない、『デビットカード』も検討する。
・『デビットカード』は、自分の普通預金口座に入っているお金しか使えない。
・『デビットカード』は、ETCカードを発行してない。
・ETCカードが必要な場合、クレジットカードや、デビットカードが無くても単独で作れる『ETCパーソナルカード』を検討する。




