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*番外*春桃妃とクリームソーダ


 絢爛たる華の都、ローアン。アグドニグルの夏は暑く、市井では「皇帝陛下が千夜一夜のうちに召し上がられた」と評判の氷菓子が流行っていた。


 以前、牛の乳で作ったアイスクリンという物の評判は、春桃妃の暮らす蒲公英宮にも届いていて、乳製品なら息子のカイ・ラシュも抵抗なく口に出来る筈だからと取り寄せた。

 千夜一夜の内に作られる料理の製作方法は惜しむことなくその翌朝の情報誌に掲載される。

 その為、それらを読んだ者が、家庭で、あるいは商売品として、人の口に気軽に入る様になっていた。

 ひと工夫されたものや、そのままの製法を尊び完全に再現しようと試みたものなど、皇帝陛下の御言葉を借りれば一種の「ブーム」だという。


 もちろん、本家本元、というものはあり、白梅宮の姫君が支援する高級店にて、材料から手順全てが陛下に献上されたままのもの、というものが堪能できる。

 この店は所謂「価格の決まりのない店」らしく、高級店であるので利用客はそれなりに富のあるもの。その支払額は利用客の「心次第」であるという。


 これは、そのうちの経費以外の「売り上げ」は、そのまま貧困層への支援金に回される仕組みだそうだ。つまり、利用客は、富裕層にとって義務の一つである喜捨が店を利用することにより行える。それもアグドニグルの国民の誰もが敬愛する皇帝陛下と同じ物を口にし、楽しみながら義務を果たせる、という。

 店を良く利用するということは、それだけ喜捨に熱心であり、皇帝陛下への忠を奉げる証にもなった。店に入るという姿を見られるだけでも「あの人は徳の高い方だ」という評判が立つ。


 その上、店で出される品々は、皇帝陛下のお墨付きという点を除いたとしても、舌の肥えた人間を唸らせ再び足を運び、大金を支払いたいと思うだけの価値があるという。


 それらの話をカイ・ラシュから聞いた春桃妃は「あの無教養そうな娘が、一人でそこまでの仕組みを考えられたのだろうか」とそのように首を傾げたが、息子は嬉し気に「シェラは凄いのですよ、母上」と語るので微笑んで聞き役に徹した。


「それで、シェラがその氷菓子の他の種類をいくつか作るということで、僕に手伝いをしないかとお誘いがありました。行ってもよろしいでしょうか?」

「シェラさんのところでしたら心配はありませんね。お父様にも知らせをしておきますが、粗相のないようになさいませ」

「はい!」

「何かお土産も持って行くべきでしょう。どんなものが良いかしら」


 あの姫の性格上、珍しい菓子や果実など喜ぶだろうが、こちらから食べ物を贈り何かあった時の事を考えると、口に入る物はよすべきだろう。白梅宮は一度の火災の後にそれなりに警備が強化されたようだが、側に他の皇子の密偵や、息のかかった者が数人いるままになっている。春桃を、息子を陥れようとする者がそっと悪意の瓶を傾けないという保証はない。


「そうですね。シェラは、そういえば食事の場には花を飾りたいと言っていました。宮の庭から僕が選んで摘んでいってもよろしいですか?」

「まぁ。えぇ、それは素敵ですね。シェラさんもきっと喜ばれますよ。殿下はシェラさんのお好きなことがよくわかってるのですね」


 高価なものの類は相手の負担になることを、カイ・ラシュはその歳で理解しているようだった。相手の性格や考えを知ろうと務め、そして相手が「嬉しい」と感じてくれるものを選べる男は少ない。


 しゃらり、と頭の金の簪を揺らしながら春桃が微笑むと、カイ・ラシュは白い頬を朱に染めた。そして早口で何かまくし立てて、庭へ降りていく。照れている。年頃の男の子。


 可愛らしく、素直な子に育った。


 一時は癇癪が酷く、しかし深く傷付いている故のことで、初めての育児、それも……望まぬ相手に孕まされた末の子で、どう接していいかわからなかったけれど、自分にはもったいない良い子であると、ここ最近やっと、春桃は息子の顔を怯えずに見ることができるようになった。


「……」

「春桃妃様。少しお疲れではありませんか?何かお飲み物を、」

「良い。少し、静かにしておくれ」

「はい」


 息子が去り、一室は急に静寂に包まれた。春桃が何か言わずとも女官たちは口を開かなかっただろう。


 春桃の胎が膨れて暫く。時折内側からとんとんと、胎を蹴る様子がある。水の祝福を受けた、医神と名高い第二皇子ニスリーンによれば、この子は男児であるそうだ。


「……」


 美しい内装。豪華で一つ一つが特注品の調度品。格式高い家の娘たちが最上級の教育を受けて成った優秀な女官たち。呼び鈴一つで遠い地の何もかもが、春桃の元へ運ばれる。


「…………」


 春桃は飾り窓の外を眺めた。真っ白い、狼の耳を持つ息子が夏の庭の中で花を選んでいる。においのきつい物は食卓の場に相応しくないということをわかっているのだろう。獣人の鼻ではなく、人間種は「このくらいならわからないかな」というにおいの程度を、小首を傾げながら探っている様子。


(あのレンツェの姫が、カイ・ラシュを連れて行ってくれないだろうか)


 息子は好意を抱いているようだった。何もかもに癇癪を起し、疎み、嫌い、それでいて、愛されることを望んでいた息子が「君が良い」と思っているらしい異国の娘。


(……)


 春桃は胎を撫でる。膨らんでいくことが恐ろしい、と怯えていたのはカイ・ラシュを身ごもっていた頃で、今はもう、その恐ろしさに慣れた。震えても嘆いても叫んでも、胎は膨れていく。


 草原で暮らしていた頃は痩せ細るばかりだった腕が、頬が、ローアンに来てからはふっくらとしていったのと同じだ。春桃が何かしたところで、どうしようもない。


 腹の子が生まれたら、あの子は殺されるだろう。


 それは、春桃にもわかることだった。夫は、あの男は、春桃と自分の間に子を作れば、春桃が自分を愛してくれると信じている。そして春桃が子供を慈しみ、それを奪えば憎まれるとそれを怖がっていた。あの大男が。


 だからこれまでカイ・ラシュは安全だった。頭にあるのが狼の耳であっても、春桃が腹を痛めて産んだ子であれば、恐ろしい皇帝陛下に嘆願し、カイ・ラシュに「皇子」の称号を頂けるよう尽力した。けれど、致命的に、情というものが欠落している男。「子どもは一人いれば十分だろう」とそのような考え。不格好な長子ではなく、完璧な獅子の息子。それに愛する妃。それらを庭に囲い、黄金で埋め尽くせば良いのだ。


「……」


 わかっていて、春桃は何もできない。根から切り離された花である春桃は、与えられる水を有り難く、か細く、弱々しくなるばかりの切られた茎から吸い上げて生きるしかない。



「母上が何やら思い悩んでいらっしゃるご様子なんだ。シェラ、母上の気晴らしになるような料理はないか?」


 珍しくカイ・ラシュが白梅宮に積極的に遊びに来てくれたと思ったら、そういうお願いがあってのことか。

 来て早々。挨拶もそこそこに、思いつめた顔で言う友人に私は首を傾げた。


「マタニティーブルーじゃないですか?」

「また、に?」

「妊娠中に起こりやすい、軽度の抑うつ症状や涙もろさ、とかなんとか。私はなったことがないので想像ですけど」


 前世でも成人する前に自主的にグッバイ今世をしたのでそういう経験はない。


 あのいつもふわふわ花のように微笑む美しい春桃妃様。私とイブラヒムさんのあれこれ問題に巻き込まれた際にも「良いのですよ、良いのですよ」と微笑んで流してくださったし、大らかな感じがしたけれど、それでも妊娠出産時の精神的な不安定さがないわけではないのだろう。


「こういうときのスィヤヴシュさんたち心療師だと思いますけど、受診はされてないんですか?」

「医療面であれば、当然母上のお体のことやお心の問題についてはニスリーン伯父上のところの医師たちが担ってくれているはずだが……」


 十分でない、と、カイ・ラシュは感じて自分が出来る事を何かないかと私を頼ってきてくれたわけだ。

 確かに医療面でのサポートがされている中で、子供であるカイ・ラシュが出来る事といえば「何か気晴らしに美味しいもの」を母親に持って行くことだろう。話し相手が欲しいなら女官たちがいるだろうし、子どもという母親にとって保護対象では話せる内容も限られるものだ。


「成程、気晴らし……春桃妃様のお好きな物とかってなんですか?」

「母上は花がお好きだ」

「……いえ、他にこう、何をするのが好きとか。どんな食べ物とか、味がお好き、とか?」

「宮で出される料理は全て母上のお好みのもののはずだが」

「……」


 首を傾げるカイ・ラシュに私も首を傾げた。


 ……そういえば、私も母親の好きな食べ物とか、好きなことって知らないな? いや、私のというか、正確にはエレンディラのお母さまの。あまり記憶がない、というのもそうだが、子供にとって母親というのは「母親」で、友達ではない。いつも自分に微笑みかけて優しくしてくれることを望むくらいで、母親が何を考えて何を望んでいるのか、というのは……疎いものかもしれない。


 特に王族という立場であるカイ・ラシュと春桃様とでは普通のご家庭の親子関係とはまた違うのかもしれない。


 ……もしかして、とりあえずインスタ映えするような料理を作っておけばOKな陛下より、春桃妃様に喜んで貰える料理を作るの、難しいんじゃないか???


 それとなくシーランにも春桃妃様について聞いてみるが……穏やかで物静かな貴婦人。ジャフ・ジャハン殿下の正妃であらせられ、白皇后の治める後宮では賢妃の称号を得ている、とかそういう情報。

 草原の生まれの獣人族で、当然兎の特徴を持ち肉は召し上がらないとのこと。どこぞの妃に意地悪された女官を庇ったとか、お優しいエピソードは出てくるけれど、聞いている限り……


「存在感が薄いような」


 いや、春桃妃様という人格を持った人物がいることはわかるのだけれど、あまりに、希薄。あえてご自分でその存在、というか、自我?主張?なんというか、薄い。


 優しくて平和主義者、無抵抗主義、人畜無害である、ということだけを他人の意識の中に残そうとしているような。


「……」


 まぁ、それは、そうだろう。


 春桃妃様の一族。春兎族というのは、元々蹂躙され滅ぼされる筈だった部族と聞いている。それが幸運にも、ジャフ・ジャハン殿下に春桃妃様が愛されることによって、厚遇を受けられるようになり、他のか弱い部族が悉く従属となった今も、春桃妃様の一族は金獅子の一族にとって「庇護すべき・慈しむべき・尊重すべき」相手になれているのだ。


 殴られないように。嫌われないように。憎まれないように。相手が思わず見惚れて、これは良く麗しいものであると、そのように思われるように。


「……確か、檸檬が……沢山あったような」


 作る物が決まったと、私は頭の中に食材のリストを思い浮かべる。力仕事もあるから、カイ・ラシュにも手伝って貰おうと、カイ・ラシュに時間はあるかと聞いたら、素直な子供「僕に出来る事ならなんでも」と受けてくれた。




「……白梅宮から、これが?」


 魔法で保存された品が届けられたのは、カイ・ラシュが戻ってくる前だった。

 宮同士での食べ物の贈り合いの危険性はレンツェの姫には関係ないのか、とそういうわけではない。


 持ってきたのは、丸い眼鏡に癖のある髪の、神経質そうな青年。


「この私が態々運んだので、毒の心配などはありませんよ」


 ぶすーっと、不機嫌であることを隠しもせずに「お使い」らしい青年は言う。アグドニグルにて三人しかいない「賢者」の一人、イブラヒムが態々飲み物を運ぶためだけに動いたのかと、女官たちは顔を引き攣らせ震えている。


「……賢者様は、もうお加減はよろしいのですか?」

「何のことです」

「そうですね」


 春桃の耳にも少し入ってきた、賢者殿のちょっとした色恋沙汰を、張本人はなかったことにする気らしい。その口止めというか、意思表示にわざわざ来たのか。


 いや、と春桃は微笑みの裏で思案する。そんな無駄なことをなさる方ではない。賢者イブラヒムが蒲公英宮と懇意にする、などということは政治的にあまりよろしいことではなく、それを当人も十分わかっている。かといって、白梅宮のお使いをして、白梅宮寄りと思わせたいという思惑、とも思えない。


 ……忠告。

 春桃へ、ではない。


 蒲公英宮の主、ジャフ・ジャハン、あるいはその「言葉にせぬ本意」を察して動こうという、男たちに対してか。


 陛下の御意思でないことは春桃にはわかっている。ジャフ・ジャハンが息子たちをどうするのかについて、クシャナ陛下は関与しない。


 であれば、ヤシュバル殿下の指示だろう。


「……感謝致します」

「殿下はご子息をことのほか、見込まれているようです」


 それは感じている。紫陽花宮への出入りを許して頂けていた過去。それとなく、カイ・ラシュに武術の指導をしてくれていることも知っている。叔父として甥を可愛がるという姿勢はどこか義務感から行っているという冷たい印象がないわけではなかったが。


「これなる品は、白梅宮のあの姫君が作りだしたようです」

「なんでしょう、これは……水の上に、アイスクリンが載っているのですね」

「……水に、えぇ、見えますよね。えぇ……」

「?」


 ぐっと、イブラヒムが悔し気な表情を浮かべた。


「透明な……水ではないのですか?」


 美しく、縦長の硝子の杯には氷と水が入っているように見えた。その上の部分には、以前評判だった真っ白いアイスクリンが、真っ赤なサクランボと共に添えられている。


「お飲みになればよろしいかと」

「……では、折角ですので。頂きますわね」


 女官の一人が「危険なものではないのか」という表情を浮かべた。けれど賢者が態々持ってきたもので、春桃に、その胎の子に何かあればどのような騒ぎになるのか。


「……」


 硝子の杯を側に寄せた。


 美しい透明さだ。何にも染まっておらず、何も脅かさない。何かが触れてくれば、抵抗することなく、その色に染まるだろう透明さ。


 杯には長細い管のようなものがささっていた。それを吸い上げて飲むのだという。不思議な飲み方だ。


「……、ま、ぁ」


 あら、と、思わず春桃は目を見開く。

 口内に入った、水だとばかり思っていた液体は甘く、ほんのりと檸檬の味がした。そしてさらに、驚いたことに、その水はシュワシュワと、口の中で弾ける。


「まぁ、まぁ」


 驚く。

 不思議。

 あら、と、春桃は口元を押さえ、目を丸くして、そして微笑んだ。


「おかしなこと」


 シュワシュワと、弾ける。水。甘い。長細い匙でアイスクリンをすくって食べる。まろやかで、そして冷たい。


 上の部分はこのように、甘く、優しく、ただただ、夢見る少女の瞼のようであるのに、下の部分の、何の意味もなさそうな、透明な水の如きものの、激しいこと。


「炭酸水というもので、クエン酸と重曹の反応でこのような刺激性のある液体に変化するそうです」

「重曹、というのはお掃除に使うものではないかしら?」


 娘時代に使用した覚えのあるものだ。

 小麦粉と混ぜてパンにする方法があるというのは聞いたことがあるが、そのまま飲み物に、砂糖でも混ぜるように使えるものなのか。


 イブラヒムの説明していることは春桃には少し難しかったが、そういう「仕組み」らしいことはわかった。


「美味しいわ」


 シェラさんにお礼を言わないとね、と春桃が微笑むとイブラヒムは沈黙した。この青年が話し相手になってやろうという気になるのは皇帝陛下くらいなもので、春桃に対してのその態度を春桃は咎めない。


 そのまま特になんの社交辞令も歓談もないまま、イブラヒムは辞する。賢者が白梅宮から蒲公英宮へ来た、という事実だけが人の耳に入ればそれでいいのだろう。


(このようなものを作るようにと指示したのは賢者様?それとも、第四皇子殿下かしら)


 じっと、春桃は透明なソーダのグラスを見つめた。見かけは透明で、水のよう。上層部にあったアイスクリンや鮮やかなサクランボを食べてしまえば、氷が解けてしまえば、水にしか見えない。


 けれど、それは間違いなく、口に含めば口内に自分がただの水ではないと主張する激しさがあるのだ。


 あの飲み物の意図を、春桃は考える。


 第四皇子の指示であるのなら、その意図は「このまま黙ってカイ・ラシュを殺させるつもりか」ということだろう。


 ……もしやシェラ姫か、とも思うが、あの幼い姫君がそのような思考をするわけがない。


 第四皇子は春桃と同じく元は草原の民。ギン族と春兎族には交流があり、春桃は幼い頃のヤシュバルを知っている。


 それであれば、ヤシュバルが春桃の気質を見抜いているのもなんら不思議ではない。


 沈黙を貫き。ただただ花として枯れるのを待つのか。


(……)


 春桃は胎を抑えた。トントン、と、存在を主張する腹の御子。生まれれば一族は一層、獣人たちの間で地位を高め、より良い扱いを受け続けるだろう。生まれる前から、この御子に皇子の称号が与えられるようにとジャフ・ジャハンが根回しをしている。

 祝福された子ども。誰もに望まれ、その輝く人生が約束されている黄金の御子。


 その足元に、カイ・ラシュの躯がある。


「……………紙と、筆を」


 女官へ命じた。お礼状を書くのだろうと女官は思い、白梅宮の姫君に充てるに良い淡い花が隅に描かれた紙を持ってきたが、春桃はそれとは別にもう一揃え。花兎の部族同士が使う紙を用意するようにと付け足した。


「父に文を送ります」


 それだけ伝えれば心得ている女官は何も言ってこない。その文がどのように春兎の土地へ運ばれるべきか、正規のルートではなく、秘密裏にすべきことであるということまで察して、女官の一人がその場を離れ支度をしに行く。

シェラ姫「なんか悩んでるっぽいですが、私当事者じゃないですしね!まぁいっか!暑い日はさっぱりすっきり檸檬ソーダですよね!妊娠中も微炭酸は飲みやすいって聞きますし!クエン酸は体に良いんですよ!!」




薄々勘付かれていると思いますが、わりとアグドニグル内情もぐっちゃぐちゃで頂点にあの底なしに打たれ強くて&不老不死の皇帝陛下が君臨し続けてるので「何かあっても、問題児は陛下より先に死ぬ」のでなんとかなっているだけです。

あと、50年~100年間隔で必ず大陸上のどっかの国が滅亡するドキドキロシアンルーレットがあって、アグドニグルは何回か当たってます。

陛下の統治が長いのに、(養子とはいえ)現在のアグドニグルの王族の皇子たちに50歳以下がいないのはそういうわけですね。

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2023年11月1日アーススタールナ様より「千夜千食物語2巻」発売となります
― 新着の感想 ―
ジャフ・ジャハンの母がが狼に襲われ、ジャフ・ジャハン自身に獅子と狼の因子があり、隔世遺伝でカイ・ラシュに狼の特徴が出たと解釈していました。 春桃も同じく狼に襲われたのであれば種族根絶やしにしそうですね…
[一言] ❯前世でも成人する前に自主的にグッバイ今世をしたので 自主的だったんですね……
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