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八作目 世界ランキング1位のギルドに入ってはいるが、俺はただの下っ端です。〜異世界行くならギルドマスターとか世界ランキング1位プレイヤーが鉄板だろ!? なんで俺なんだ!〜


俺の目の前に、今20人の英雄が跪いている。頭を下げ、俺に傅いているのだ。この、ただのフリーターに過ぎない俺に……。


「領主様、いかがなされましたか?」


あぁ、幻聴が聞こえた気がする。俺が一番好きだったワールドエンド級である氷の大賢者のリストアが上目遣いで見ているなど、手に入れた頃の俺は知る由もない。

ちなみに世界を滅ぼせるだけの力を持つからワールドエンド級だ。このゲームはもうそんなのしかいないのに、ゲーム世界が滅ぶことはない。不思議だ。確か来週からコスモ級が実装される予定なのだ。

けど、ただのスマホアプリだったはずの、スクワッド・ウォーという戦争ゲームのキャラクターが、こうしてリアルに対面して話しているなど……到底理解できそうもない。

オーバーヒートしそうな頭をフル回転させ、俺は一人一人を確認していく。


……うん、やっぱりゲームの中だな、これ。


こんなこと実際にあるのかよ、と思いながら、ここは戦争ゲームの中だということもあって、手汗がいつまでたっても拭えない。

いつ攻められるかもわからない。とりあえず24時間攻められないようにできるワンタイムガードを発動させるしか……。


「カイル様!」


巨人族の英雄の声が、城主の間に響く。反響がうるさく、咄嗟に耳をふさがなかったことを褒めてやりたいくらいだ。

なんと返事すればいいのやら、俺にはさっぱりわからない。だって俺、ただの24歳フリーターだよ? 課金だって5000円もしていない生活かつかつの微課金プレイヤーだ。

当然、このゲーム内でだって世界ランキング100位前後をうろちょろしているような、いわば上位3位までと比較すると、30倍もの戦力差がある。

10倍以上の戦力差があったら攻められないようになっているこのゲームで、30倍もの開きがあるのだ。

俺なんてただのクソザコでしかない。

なぜ俺なんだ。

俺が何をしたっていうんだ?

ただ寝て起きたらこの状況だぞ、どうしろっていうんだ本当に!


「……寝る」


「「「「「は??」」」」」


「寝る!!」


寝て起きたら現実世界に戻っていることを願って、俺は寝室の間に向かった。

道中、後ろには当然のごとく英雄20人が付いてきている。


おいそこの巨人族、もっと静かに歩け! どしんどしんうるさいし歩き辛いんだよ!


なんて言えるわけもなく……。



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