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02:シーラと名家

続き書いてみました。

試験も半分くらいの人が受けただろうか。


炎を放つ人もいれば、雷を落とした人、回復魔法でヒーリングしている人もいる。


大半が初級魔法から中級魔法を使って試験に挑んでいた。中には上級魔法を撃つ者もいて、その度に観戦席はざわついた。


そんなのをぼーっと見ていると時間が過ぎるのがあっという間に感じる。・・・隣から話しかけられなければ…


「ねえ、ねえってばー。イナロセくんは私の魔法知ってたの?」


「…さっきから言ってるけど初めて見たよ。」


「うそよ。だって初めて見た人はもっと驚いていたもの。知っていたからこそのあの反応でしょ?ねえそんなんでしょ?」


「……」


(あー、しつこいなぁ。何度知らないと言えば納得してくれんだろ。)


「きっと、ガンゼット家に関係ある家柄なんでしょ?親がうちの家に働いてるの?」


(あー、シーラって人の話聞かないタイプだ。)


「俺はシーラの魔法見たの初めてだよ。そもそもあの魔法どんなものか分からないし、綺麗だなぁと思っただけだって。」


「むー、しらばっくれるのね。魔法を隠したり、真実を隠すのが上手いみたいね。」


「……」


シーラは頬を膨らましてそっぽを向くが俺にもこれ以外説明のしようがないから仕方ないだろう。


「あ、シーラ。あの金髪の子。確か、試験官に質問してた子じゃない?」


試験説明の中、試験官に質問して目立っていた金髪の美少女が名前を呼ばれ闘技場へと出ていた。


「え?イナロセくんあのユリちゃん知らないの?」


あの女の子はユリちゃんと言うらしい。しかしなんだ、シーラのこの言いはもしかして、いやもしかしなくとも大層な有名人なのかもしれない。


「いやー、俺って結構魔法知らないから〜。」


ここは素直に知らないと言おう。


「魔法は関係ないでしょ。」


すぐさまシーラに突っ込まれた。


そうするとシーラははぁと溜息をつきながら言った。


「ユリちゃんはこの国の最大の名家の子よ。あなたヴァンハン家って知ってるでしょ?」


「この国の魔法官に多く就いてるあの?」


このアストリア王国に住んでいれば誰でも知っている家名だ。


「ええ。あの子はそこの愛娘よ。ユリ=ヴァンハン。ガンゼット家も同じ三大名家だけどちょっとうちとは家の格が違うわね。」


「えぇ?」


「ふふ、やっぱりどのくらいすごいか分かったのね。」


「いや、シーラってすごい名家のお嬢様だったんだね。大したことない貴族の家かなんかだと思ってた。」


そう言うとシーラは途端に顔を真っ赤にして怒った。


「ここここ、この私を、そこら辺の貴族の出と一緒にしないで。これでもガンゼット家と言えば魔法使いなら知らないはずないくらい有名なのよ。あなたの知識の浅さには驚きを隠せないわね。はっ。」


頬に空気を溜めて俺にむくれた顔を向けてシーラはそう言った。


(魔法で有名な家とか魔法知らんかったから分からんよ。

つか魔法の勉強で魔法の家とか習わねえし。)


と言おうと思ったがこれを言ったら恐らくめんどくさいことになるので心の内に秘めておいた。


「ユリちゃんて子は魔法すごいの?」


「はぁ、あなたなんにも知らないのね。名家には名家たる所以があるのよ。ヴァンハン家、ガンゼット家、シルハラン家の3つの家は血筋のものがね最強の魔法、最上級魔法を継承するの。最上級魔法は必殺の魔法、発動後に防ぐことは不可能と言われてるの。家格で負けてる私の家がヴァンハン家と三大名家に数えられるのもその最上級魔法を継承しているから。」


「ふーん。ところで最上級魔法ってどうやったら撃てるの?」


「あなた今の話聞いてた?最上級魔法はね、血筋以外のものには使うことは出来ないの。血肉と魂に刻まれた魔法陣があるらしいって噂はあるけど。昔移植なんかで試したけどやっぱり他の人には使えないって言ってたのよ。」


「そうかぁ。俺もあんな綺麗な魔法撃ちたかったなぁ。」


「……」


「あ、ユリちゃんが魔法撃つみたい。」



「ライトニングクロウ」


唱えた瞬間に雷が爪となり魔法の石へと攻撃を放った。


観戦席にいた人達はおぉと感嘆の声を漏らしていた。


「あれ?最上級魔法撃たなかったね。」


「最上級魔法をそんなポンポン撃てるもんじゃないのよ。きちんと制御しなきゃ暴発しちゃうし、規模も抑えなきゃいけない。そんな事しなくても上級魔法で試験は通るしね。」


「え?じゃあなんでシーラは最上級魔法撃ったの?」


「決まってるじゃない。ここで1番は私とみんなに認識させるためよ。それに私は最上級魔法をピンポイントに調整できるからね。」


「……」


シーラは目立ちたがりのようだ。そんなこんな話しているうちに試験も終えていった。


俺は願った、楽しい学園生活を送ってみたいと。


しかし、そんな俺の願いは斜め右方向にズレていくのだったが、この時の俺はそんなことはつゆ知らずであった。

どうもユウユウハです。

2話更新ていうことで、まあ全然内容もしっかりしてないと思うんですが面白いとか続き気になるとか言ってくれると励みになります。


次の話はちょっと短くして試験の審査室についてのお話にしようかなと思います。


あとTwitter始めました。使い方分からないんですが、もしよろしければフォローお願いします

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名前はユウユウハです。

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