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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 05 現世界が侵攻
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第58話 ~侵攻される世界~ 現世界の崩壊と反逆

沙羅の住む現世界は、水陽の侵攻と共に壊されてゆく。

沙羅の街並みはたったの数日で変わり果ててしまった。


政府は対策を討つべく、武器の発泡を許可したが、それでもかなわず、街は消えてゆく。

炎に飲まれ、がれきに包まれ、街を守る術を失った。

数日で大勢の者が犠牲となり、行方不明者も多々。


しかし、それでも抗おうと努力する者がいた。


それが、杉浦と美音だった。


「橋川…?ううん、これじゃない」


美音は異世界の経験を得ている。

この異様な魔力は異世界によるものだということを知っている。

だから、杉浦にも協力を呼び掛けた。


異世界のことを知る者を呼び掛け、結託を組んだ。

学校という最終避難所を拠点とし、侵攻を防ぐために。


人見知りだった美音は自分から周りを斡旋しながら指揮を進めていく。


「皆さん、ここ数日に表れた者は、異世界のものです、私たちの世界は現世界と呼ばれていて、その反対の世界…その者たちの侵攻です」


美音は、自分が作ったデータを公開した。

まず、異世界の敵が所持している武器。

これはマテリアル砲と呼ばれるもので、引き金の弾丸は自己のエーテル魔力であるということを伝えた。


そして、これに対抗できるものは魔力だけ。

つまり、異世界の力を持つ者だけだということ。

現世界での魔法が解放された今、私たちも魔法を使うことができることをも伝える。

なので、自分の持つ魔力を解析するために、各々が魔法を詠唱するために外へ出た。


氷の魔法を使える者、二つの属性を操ることができる者、身体強化できる者など

さまざまな能力を使うことができた。

そして、美音には洗脳魔法を解除することができる力を持っていた。

この力を使えば、水陽に洗脳された敵を止めることも可能だろうと推測した。

「この力があれば、少しは侵攻を防げるかもしれない……」

杉浦は美音に希望を持っていた。

「そうだね」

美音は嬉しそうに微笑んだ。

「美音ちゃん、何かあったら僕の後ろに隠れていて欲しい、君がまた橋川みたいな奴に襲われたらイヤなんだ」

「杉浦くん…」

美音は杉浦の優しさに心打たれていた。

そして、二人は手を取り合い、共に戦う決意を固めた。


「美音ちゃん、僕の力じゃ、水陽の洗脳を解くことはできない」

「うん……」

美音は、杉浦の手を握る力が強くなるのを感じた。

そんな時、外から悲鳴が聞こえてきた。

「何?」

二人は急いで外へ向かう。

するとそこには、水陽に操られ、味方を襲っていた者の姿があった。

「これは……!?」

「美音ちゃん、下がって!」

杉浦が前に出る。

しかし、敵は杉浦の攻撃を避け、拳をかけられた。


「杉浦くんっ!!」


「だめだよ…美音ちゃんは下がってて…」


「ううん…私だって、戦えるよ!」


美音は、洗脳魔力の解除を試みた。

すると、水陽に洗脳された者は正気に戻った。

美音は何とか味方を守れたと安堵した。


「あはは、ごめんね、美音ちゃん」


「ううん、気にしないで、あなたが私を守ってくれるって気持ちは…うれしかったから」


「?最後なにか言った?」


「な、なんでもないよっ!」


美音は赤面で答えた。


「さ…さあ!早く異世界の敵を倒しましょう!魔法の力を使えば敵を倒すことができるから!」


異世界を知らない者も、この現世界と異世界の真実を知り

誰かを守るために戦う勇士ある者が150名も集まった。

自分の子供を守るため、自分の町を守るため、家族のため、親友のため…

さまざまな大義を持つ者が異世界の侵入者を排除するために敵に挑む。


直接的に戦わない者も、政府や教師が力を加担してくれて、食料や水を配給していた。

侵攻を防ぐためにシェルターや避難所も用意している。

これで一般市民の安全は大丈夫。

学校という避難所を守るために、美音は立ち向かう。


「みなさん!よろしくお願いします!」

美音が指揮をとり、異世界の敵に立ち向かう。

皆が持っている魔力という力は、現世界では使えないもの。

だが、異世界では使えている力であり、現世界で魔法が使えるようになれば侵攻を食い止めることも可能だと推測した。

しかし、それは容易いことではなかった……

水陽の洗脳魔法は強力で、一度洗脳された者は水陽に心酔している。

そんな者たちを正気に戻すことは容易ではない……

それでも美音は諦めずに自分の解除魔法で次々と消していく。



「美音ちゃん、すごい……」

杉浦が感嘆する。

「えへへ……私だって、やればできるんだよ」

美音はニコッと微笑む。

「このまま行けば、この世界を守れるかもしれないね!」

「……そうだね……」

だが、敵も次第に強力になっていき、洗脳魔法を打ち破る者が増えてくる。

そんな時……


「ふ、久しぶりだわ、この学校に来るのは」


トウサ高等学校の登校者。

不登校の幽霊生徒。

際藤の姿がここにあった。

「際藤さん……?」

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