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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 03 好きになってしまったその日から...
42/69

第41話 37564 〜山の少女〜

私と魔王は、山を登っている。

とはいっても、そんなに高くない山だ。


おそらくあと5分ぐらいで

フェニックスの塔に行けるだろう。


「あっけないわね」


「ああ、あっという間にここまできてしまった」


山は一本道で、草木が道を開けてくれている。

親切な山だ。

遭難防止のための気遣いかしら。


「さて、それはどうかしら?」


「誰!?」



私は周りを見渡す。

しかし、誰もいない。

しまったな、油断していた。

余裕ぶっこいて、この様だ。

さっきまでの台詞は前言撤回ってことにしておこう。


「ここですよ〜」


「沙羅!! 下だっ!!!」


「えっ!?」



ズドーン!!!!


っという音と同時に、地面から何者かが上がってきた。


「こんにちは、沙羅さん、魔王さん」


「なんで私たちの名前を...!?」


「あ、奴か...」


「私はMKK管理局の者...7thの能力者です」


「どうして、お前がここにいる」


魔王は剣を向けて、睨む。

少女は、魔王に微笑む。


「私はフェニックスの塔にいる

橋川さんをお守りする使命があります

雇ってもらった身ですから」


「ここを通す気はないのか?」


「はい、どうしても通りたければ

私を倒してからにしてくださいな」


少女は、水色の髪の毛を靡かせながら、

刀を取り出した。


「今から引き返せば、見逃してあげますよ」


「魔王...相手はMKKよ、

どうやって対抗すればいいのよ」


「...大丈夫だ、俺がなんとかする」


「なあ水陽(みずひ)

俺は不要な争いはしたくない、だから通してくれ」


「嫌です」


「仕方ない...お望み通り戦ってやる」


「わかりました」


水陽は刀を両手に持ち、

なにかを呼び出す術を唱え出した。


「赤色の泡、青色の泡、召喚...っ!」


地面から赤色の泡と青色の泡が飛び出した。


「奴の能力か...!?」


「この泡がある限り、私は倒せませんよ、

さあいつでもどうぞ」


「上等だ!!」


「漆黒の紅蓮の炎よ、奴を葬れ!

インフィニティインフェルノ!!!」


水陽に向かって、木が全焼するような

溶岩の炎が襲いかかる。


「効きませんね」


「なに!?」


青色の泡が巨大化し、炎は一瞬でかき消された。

そして泡は割れた。


「今度は私からですよ」


赤色の泡が巨大化していく。

そして、泡は割れた瞬間に、炎を呼び起こし、

地面から火が飛び出る。


「く...!!」


魔王の服が少し火傷した。

私は回避することができた。


「今のはちょっとしたマジックのようなものです」


「今からあなたたちは死ぬことになります」


「7色の泡よ...全て現れよ!!!」


赤、青、黄色、紫、黄緑、オレンジ、水色

全7色の泡が一斉に現れた。


「同時発射!!」


「!?」


青色の泡が最初に割れた。

水陽の体を泡が守った。


赤色の泡で地面から火が襲ってきた。


黄色の泡が空から雷を降らせた。


紫色の泡が視界を暗くした。


黄緑色の泡が木を切り倒した。


オレンジ色の泡が太陽の炎になり襲いかかった。


そして、水色の泡が津波を呼び起こした。



山が完全に崩壊した。


「残念ですね、もっと戦いたかったのに」


「く...!!」


「それではさようなら」


水陽が去っていく音が聞こえる。

魔王と私は意識を失った。


ーーここは...


ああそうか、私と魔王は死んだのね。

無理もないわ、あんな攻撃を同時に喰らったら

死んでしまうのもしょうがない。

いくら魔王でも、敵わない。


MKK、最強クラスの能力者には敵わない...か。




「橋川さん、沙羅さんと魔王さんは

無事に倒し終わりました」


「ご苦労だったな、約束通りに例のものを渡そう」


「ありがとうございます」


マイクロチップのようなものを水陽に渡した。


「このチップがあれば、私が開発しているモノが完成しそうです」


「それでは今日のところはこれで失礼します」


「ああ、明日もよろしくな」



コンコン。


「はい」


「美音、沙羅と魔王は死んだぞ」


「え...」


「これで誰も助けはこない、

お前は俺と二人っきりだな」


「...嘘を言わないでくださいっ!!」


「嘘じゃない、さっき水陽から

直々に伝達があったからな」


「...」


「さあ、いつものように」


「...嫌です」


「お前の友人の杉浦が殺されてもいいのか?」


「...!!」



その夜、美音と橋川は、

ベッドの中で、二人だけで、

口と口を合わせ、舌を絡めて、

そして、身体を密着させた。


「ん...」


「いいぞ...その調子だ...」


橋川は快楽に満ち溢れた状態で、

美音に対する興奮を強くさせる。

赤くなる頬に熱くなる身体。

美音にとって、それは地獄だ。


橋川の自分勝手な欲望で、

美音は、何もかもが嫌になってしまった。


(杉浦、お前には縁のないことだ、

それにしても力があれば本当になんでも

手に入るんだな、たまんねえぜ)


(杉浦くん...ごめんなさい...)


To be continue

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