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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 02 ナイトメアと現実世界の二週間
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第28話 I don’t know fantasy 沙羅&魔王 VS クリアチム編

クリアチムは5年前、帝魔王と争いを起こしていた。

クリアチムの世界の共存の計画を破棄するために帝魔王は必死に食い止めた。

そして、その結果、共存はなくなり、世界に平穏は訪れた。

だが、クリアチムはそのことで逆恨みをして、浅海を拉致。

そのあと浅海はクリアチムと手を組み、世界の共存を図った。

5年間ずっと溜め込んでいた力。

その力はMKKの資格を得るに相応しい力だった。

権力を手に入れた浅海とクリアチムだったが、浅海は自分の間違いに気づき、クリアチムの計画を撤回するべく話をした。

だが、クリアチムは攻撃を仕掛けてきた。

俺の計画こそ全て、と言わんばかりに沙羅達を襲うのだった。


クリアチムの攻撃は主に拳。

圧倒的なチカラ。

5年分のエネルギーをクリアチムは持っている。

本来は浅海が持つチカラなのだが、その力をクリアチムは浅海が自分自身のチカラを破棄したことにより、強制的にクリアチムにチカラの権限を移動させざるおえなかった。

状況は浅海達が一気に不利になってしまった。



クリアチムが拳に力を込め、思いっきり叩いた。

すると、地面は揺れ、ヒビが生えた。

私と魔王は手を組み、魔王が炎属性の魔法、イグニスロードを放った。

私は、エクスカリバーでクリアチムに直接ダメージを与える...

はずだったんだけど、クリアチムはそう簡単に攻撃をさせてくれない。


クリアチムは私の剣をひゅるっと

避け、そしてクリアチムは私を投げ飛ばした。


「...痛いよ...!!」


本音が出るほど痛かった。

骨が折れちゃうよ。

こんな戦い怖いよ。

そんな風に思ってる。

だけど、困った時に禁断魔法は効くのよ。


私はすぐさまエルフの絵をペイントで描いた。

私は美術が得意だ。

だから2秒かからずに絵を書き上げることも可能。


エルフが現れ、私の身体を癒す。

そして、クリアチム以外の全ての人たちを癒す。

帝魔王様達は眠りについていた。


「エルフさん...帝魔王様達を頼んだよ」


「ほざけ...!貴様の安い絵なんて細切れにしてやる!」


クリアチムは私の術式の絵、シルフを破こうとしていた。

私はイージスの盾を使い、クリアチムの襲撃を阻止した。

シルフは安心して回復に回れるわけだ。


「ならば...そのエクスカリバーとイージスの盾を...!」


クリアチムは私の持つエクスカリバーとイージスの盾を奪うために襲いかかってきた。

すると魔王が現れ、私を守った。


「魔王っ...!!」


「ふん...愚かな...こんな攻撃...

我のカタストロフィーで破壊してやる!!」


クリアチムの攻撃は魔王のカタストロフィーを唱え、無効化された。


「ありがとう...!!」


私はクリアチムの脇腹を狙った。

剣が刺さる...!!


「...ぐはあ...!!!」


クリアチムの腹と口に血が吹き出る。

そして、クリアチムは倒れた。


「う...」


クリアチムは弱まっていた。


「...あっけなかったわね」


クリアチムは黙っていた。


「ねえ魔王...どうするの? この後...」


「そうだな...とりあえずこれで世界は平和...になったのかな」


「そうね...クリアチム、あんたは生まれ変わったら

もっと良い奴になりなさいよ...」


「...す...けて...」


クリアチムはまだ生きていた。

私は、クリアチムの顔を確認した。


「...生きてるの...?」


私は血のついたエクスカリバーで

とどめを刺す事をためらっていた。

いくら悪いやつでも人を殺すことは私にはできない...

それに、なにか言いたそうにしてるんだ...

話を聞きたいわ。


「た...す...け......て...もう...なにもしない...だから...殺さないでくれ...!!」


「...!!」


魔王は私の顔を見つめた。


「沙羅...何を迷ってるんだ...早く殺せ...!!」


私は、顔を縦に振れなかった。


「この人だって...生きてるのよ...殺すなんて...

無理...」


「なにを言っている...沙羅、お前はこいつの味方なのか...?

こいつはな、いままで散々国を苦しめてきたんだぞ...」


花奏ちゃんと図書館に行った時...

本に載ってたな...

クリアチムは世界を共存させるために

人を何人も犠牲にしてきた...

そして支配して、争いの頂点に立った男。

そう書いてあったな。


「...そうかもしれない...」


クリアチムの顔は涙であふれていた。


「お願いだ...俺を...殺さ...ない...で...」


「...もういい、沙羅、お前ができないなら俺がやる」


「やめ...て...くれ...!」


「うるさい!!!黙って死ね!!」


魔王は私の剣を奪い取り、両方の剣でとどめを刺した。


「...!?」



ーー世界は元どおりに戻った。




私は、魔王のとった行動が正しいかどうかわからずにいた。

命乞い、敵にしては情けなかった。

助けて欲しかったのかもしれない。

いままで自分の目標のために必死に頑張ってきたのに、その夢を結局果たせなかった。

もう諦めた。

でも死にたく無かった。

生きていてやり直したかった。

そんな風に私は聞こえてしまった。



「これで家族全員で元どおり暮らせますね!」


浅海さんや帝魔王、花奏ちゃんは元の生活に戻った。

魔王も元どおりだ。


私も、世界が元に戻ったことは嬉しかった。


だけど、本当にこれでよかったのだろうか。


私にはまだわからない。


わかるには時間が必要だ。



夜の電灯が光る道に、魔王と私。

二人で歩いていた。

話がしたかった。

だから、私は二人きりで話をした。


「魔王...」


「どうした...沙羅」


「私、あんたの行動が本当に正しかったのかどうか...まだわからないのよ」


「...お前は一人の支配者と、周りの命、とるんだったらどっちがいい?」


周りの命...つまり家族や友達...先生...

そして支配者は...クリアチムか...


未奈ちゃん...

お母さん...

お姉ちゃん...

お父さん...

色々な人たちの命と...


それを奪うかもしれないクリアチム...

選ぶんだったらやはり周りの命

そうだよ、周りの命のほうがいいに決まってる...


「周りの命...を選ぶと思うわ」


「俺も、支配者の命より周りの命を選んだんだよ...」


「そのことをお前はわかってほしい...

正直、俺だってわからない...

あれが正しい行動だったのか...」


「そう...私にだってわからないわ」


「...寒いね...魔王」


「ああ...」


ナイトメアの夜は寒かった。

とてもとても冬のように寒かった。

私は、魔王と歩くことにした。

寒い夜を歩き続け、気がすむまで話をした。


「私そろそろ帰るね」


「そうだな...だいぶ遠くまで来ちゃったからな...」


「じゃあな」


「うん、じゃあね...今日はありがとう」


私は魔王に魔法陣を呼んでもらい、

元の青き星、地球...そして

日本という国へと帰った。


I don’t know fantasy

The end now...

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