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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 02 ナイトメアと現実世界の二週間
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第27話 I don’t know fantasy ブニダーズの大選挙編

3日後、私たちは選挙を開いた。

私はその間いろいろなことを調べた。

憲法について復習をしてきた。

さらに公民の勉強もやり直した。

浅海さんが五年ぶりに現れたことに

国の人たちは驚いていた。

さらに国民で選挙を開く

発表にも驚いていた。

前代未聞のことだったらしい。


だが、内容を聞いたや否や

すぐさま反対意見が広がり、抗議が起こった。

案の定、浅海さんは反論したが、国民はそれを聞き入れることはなかった。

私の考えは間違っていたということだ。

人は死ぬけど、無駄な争いをして人が死ぬなんてことはあまりにも愚かなことだ。


綺麗事ではどうにもならないのが命だ。

命は皆平等にあるものだ。

だがすべての生き物に対して平等なんて不可能。

だからといって無駄な犠牲を起こすのは愚かだ。


結論はすぐさまにでた。


「反対意見が80パーセント以上ある...やはりな」


魔王は納得している。

もともと反対だったからね。


私と浅海さんは賛成意見だったが...

浅海さんも今回の選挙のことで心を入れ替えたようだ。


「...5年間の出来事は無駄だったみたいですね...

世界の共存...人はみんなリターンよりリスクの方を気にするものですからね...

私、間違ってました、命は社会の発展よりも尊く重たいものだったのに...」


「お母さん...!」


「花奏...お母さん間違ってたよ、ごめんね...

5年間も...

あなたも...ごめんなさい...」


「ああ...いいのさ...お前がこうやって生きてるだけで...俺は幸せなんだ...」


私は家族という尊いものに気づいた。

私ももっと家にいる人を大切にしなきゃって思った。


「さあ...反対意見が多いってことだし、今回の件は破棄しよう」


「はい、そうしましょう」


こうして、世界の共存は免れた。

共存は良いことでもあるが

それ以上に命という重いものを

犠牲にしてしまう。

過去の例でそれは証明されている。

浅海さんと私はそんな大切なことを忘れていたのだ。


「家族といれるだけで幸せですもの...

こんな幸せを5年間も...

ずっと寂しい思いをさせてごめんなさい...

これからはそばにいるから...

今まで以上に大切にするわ」



私と魔王は、そんな暖かい家族の絆に温まった。


「よかった...これで喧騒も収まったな...」


「そうね、私も間違ってたよ、発展よりも命の方が大切っていう当たり前のことに気づけなかったんだもの」


「こんなに反対意見が出たのは、家族の命...友達の命...大切な人を失うっていう怖さから

自分達を防衛するために起こっているからだよね」


「ああ...俺だって周りにいる人たちといなくなるのは嫌だからな...!」



次の日、世界の共存という法律は撤廃された。


私たちはアウランジに答えを伝えに行った。

魔王、花奏、浅海、帝魔王。

そして私。

5人は再びクリアチムと話をした。


「ふん、どうだ、答えは決まったか」


威圧感で私たちを見つめるクリアチム...

しかし、私たちは動じなかった。

浅海さんが結論を述べた。


「私たちは話をしました...

国全体で選挙もしました...

確実に約束を守る予定でした...

ですが、私は嫌です、もうこれ以上犠牲者を増やしてはいけないと思います!」


どんっ!!!

クリアチムの腕が机を壊した。

音は部屋中に響く。


「目を覚ませ...お前は俺とあるべきなんだ...

5年間一緒にやってきたんだろ?

一緒に果たさなくてどうするんだよ!!」


私はクリアチムに対して何か言おうと思ったが、声が出なかった。

やっぱり怖いわ。

すると帝魔王様が立ち上がった。


「お前なんかに浅海を渡すわけないだろ...

浅海はお前のものじゃない...

俺たちのものだ!!!」


「そうですよ!!

お母さんは私たちのお母さんなんですよ!!」


花奏ちゃんも加担していた。


「...花奏...魔王...!!」


「俺が...5年間も...苦労して手に入れた力を...

無駄にするつもりかっ!!!」


パチーン!!!

クリアチムは浅海を思いっきり叩き飛ばした

そして、魔王と花奏をどうじに投げ飛ばした。


「ぐはっ...!!!」


「だ...大丈夫ですか...!?」


私はすぐさま3人の元へ走る。

一発だけなのに、3人は満身創痍に

なってしまっていた。

帝魔王様でさえ一瞬でボロボロにしてしまうほどの力を持っているのか...

バケモノだな...クリアチム。


「浅海の得た5年分の力を俺によこせ」


「...!!」


浅海さんの体からクリスタルのエネルギーが結晶のように現れ、クリアチムの持つ拳に一極集中してしまった。

すなわち、浅海さんの持つ力はすべてクリアチムに奪われてしまった。


「...しまった...!!」


帝魔王様は微かな声で絶望の叫びを放った。


クリアチムの身体がみるみる凶悪になっていく。

ただでさえ強いあいつがこのままだと

誰にも止められなくなるわ...!!

なんとかしなきゃ...!!


でも...どうすれば...!


「帝魔王様...花奏ちゃん...浅海さん...

ここで休んでてください...

私がやります」


私はペイントで伝説の剣を呼び出した。

これはエクスカリバーだ。

さらに、伝説の盾、イージスの盾を呼び出す。


「俺も...俺もやります!!」


「ま...魔王!」


魔王も戦闘態勢に入っているようだった。

剣に力を込めているようだ。

...ありがとう、私もあなたと一緒に戦うわ。


「...にげろ...!」


帝魔王様は反対した。

クリアチムは倒せない。

そう悟っているようだ。

浅海さんや花奏ちゃんも

私と魔王を逃がそうとしていた。

だが、私も魔王も逃げない。


「怖いです...勝てる自信もないです...

だけどさ、このままみんなを見捨てるわけにはいかない...

みんなで...」


ーーみんなで生きて帰りたいのっ!!!


「...すまない」


クリアチムを倒す方法は...

わからない。

私は運動は苦手...

どうすればいいのかわからない。

魔王、あんたが頼りなのよ。

だけど、私も戦うわ。

運動会の時の借りは返すからね。


「さあおしゃべりはこれぐらいにしろ」


クリアチムは拳に力を込めて、柱を壊した。


「おお...力がみなぎる...!」


「さあ、かかってこい...

一瞬でスクラップにしてやるぞ!」


沙羅&魔王 VS クリアチム編に続く!!

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