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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 02 ナイトメアと現実世界の二週間
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第22話 I don’t know fantasy 文明の共存編

「お前の妻、つまり浅海...彼女を救いたいか?」


「...どういうことだ、クリアチム...」


クリアチム...かつて帝魔王の友人だった男。

今はブキダーズを憎み、そして敵襲を仕掛けてしまった。


「ふん...摩人...俺はな...浅海を拉致してるんだよ」


「⁉︎」


帝魔王は銃口をクリアチムに向けた。

そして、魔法陣で自己の攻撃力を上げる。


「約束はなんだ」


「聞きたいか、ならばその銃を下ろせ」


帝魔王は銃を下ろし、魔法陣も解除した。

そして、帝魔王はクリアチムを睨みながら話を聞く。


「3年前、俺はお前の妻を拉致した、その目的は、魔法の拡張...つまり、魔法を現世界にも使えるようにすることだ」


「何故?」


「それは、現世界とナイトメアを元の状態に戻すためだ」


世界はかつて一つだった。

だが、二つになった。

クリアチムはそれを戻そうとしているのだ。


「なんのために...?」


「魔法は共存するべきものだと俺は思うからだ、現世界は科学に溺れ、心は狭くなる、表向きは平和そうだが、争いは続いている」


「しかし、それはお前の考えだろ、クリアチム、争いはナイトメアでも続いている、そしてお前も言ってることとやっていることが矛盾している」


戦争はを起こしているのはクリアチム。


「ふん、それならば、その戦争は止めることにするさ...」


あっさりと戦争を止めることにしたクリアチム。

帝魔王は唖然としていた。

こんなにあっけなく事が進んでしまったことに...


「攻撃を停止しろ、今から我々アウランジ帝国は、アウランジ国に帰還せよ」


ピッ。


「さて、争いはやめた、これで平等に話が進む」


「戦争をやめてくれたことには感謝する、ありがとうクリアチム」


睨みが消えた。

帝魔王は、普通の表情で話を進める。


「...共存...5年前もお前は同じことを言ってたな」


「ああ、あの時、俺は計画を立てて、無事に成功する予定だったんだ、魔法と科学の合成により、全ての文明を発達させたかった...だが、お前に邪魔された...

いや、お前達国民に邪魔をされた」


5年前に帝魔王とクリアチムは争いを起こした。

もっとも、それは戦争とは程遠いもの。

国の抗議。

帝魔王を主に、ブニダーズの人々が、共存を拒み、争いを起こした。

そこに武器はなかったが、計画を壊すほどに、争いを生んでしまった。

犠牲者はもちろん0。

ブニダーズは争いを拒む国。

そして、戦争を起こさない。

だが、その争いで矛盾に気がついたクリアチムは、計画を邪魔されたことと、矛盾に怒り、拉致を図ったのだ。


「だから俺はその恨みをお前の妻、浅海を拉致してクリスタルに封じ込めた」


浅海は生きている。

だが、クリスタルに閉じ込めている。

意思はクリスタルを通すことになる。

魂とクリスタルと身体を融合させ、話をする際は魂の声を聞くことになる。


「...共存させたら争いが生まれるから止めたんだ、ナイトメアと現世界で再び同じ過ちを犯してはいけない...」


「そんなのわかってる、浅海は今、クリスタルに眠る、話を戻すが...取引をしよう」


「ああ」


「麻美を助けたいのだろ? ならば、魔王、花奏...そして...」


クリアチムは瞳を閉じ、眉を寄せる。


「沙羅...?」


沙羅、禁断魔法の使い。

ほとんど存在しないという特別な存在だ。


「ああ、その3人を連れて、クリスタルホールに来い、場所はこの部屋の本棚の奥...俺は待ってる...

沙羅、彼女は現世界の代行者...

つまり、あの世界では神にもなりうる存在、だから必ず連れてこい」


すると、クリアチムは本棚をどかし、クリスタルホールへと入った。

そして、本棚は再び元の位置に戻った。


「...連れて行く...そうすれば、助かるんだな」


帝魔王は部屋を出た。


「話は終わりましたか?」


「ああ...だがまた後で来る」


「そうですか、またお待ちしています」


兵士はお辞儀をした。

帝魔王は手を軽く振った。

帝魔王は城の外に出て、黒い羽を生やし、それに羽ばたく準備をする。

そして、アウランジの中心核...すなわち

クリアチム城を出た。


「もうすこしで...会えるんだな...浅海...」


家族のソウルクリスタル編に続く...

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