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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 02 ナイトメアと現実世界の二週間
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第20話 I don’t know fantasy 魔法の慟哭編

「ここね…!!」


私たちはようやく魔王や帝魔王様がいる宮殿にたどり着いた。

すると、花奏ちゃんが咄嗟に帝魔王様のところに走り出した。


「お父さんっ!!」


花奏ちゃんは帝魔王様の服を掴み、泣きながら問い詰める。


「どうして…どうしてこんなことをしたの!戦争しないって…そういってたじゃない!!」


帝魔王様は、黙り込んでいた。

戦争は起こさない。

そう約束してたのに。


「…俺じゃない…敵襲だ…!!」


魔王が帝魔王様の隣に立つ。

そして、魔王が私の方に来る。


「…沙羅、お前には知ってほしい、この世界は…1割しか平和主義な国がない、だから、支配する者が表れるのはわかっていた」


魔王は杖と漆黒のローブを着ていた。

どうやら闘いに向かうようだった。


「戦争…するの…?お父さんは…」


帝魔王様もすでに戦闘用の魔界の杖を持っていた。


「ああ…自分の国を守るために、俺は…お父さんは戦いを始めるんだ」


帝魔王様の顔は真剣だ。

私はいままで戦争というものを知らなかった。

本やテレビで知っていたふりをしていただけだった。

実際の戦争は、私の想像以上に果てしなかった。

私はナイトメアのブニターズの空が闘争の嵐に包まれていることを知った。

75年間一度も戦争がなかった、だけど…

戦争が再び再開しないって保証はなかった。


「沙羅、花奏、二人は現世界に行け…ここは俺が食い止める」


魔王が私たちの前に転移魔法を展開した。

魔王は、私や花奏ちゃんの危険を回避するために魔法をつかってくれた…


「…魔王、あなたはどうするの…?生きて帰れるの…?」


私は、逃げることをためらった。

そして、花奏ちゃんも…


「お父さんは…?」


魔王も帝魔王様も、言う言葉は一つだけ。


「いいから今は逃げろ」


それだけだった。

私は…


「嫌だわ、あんたにはまだ借りがあるんだから、この前の体育祭、魔王がいなけりゃうまくいかなかったんだから…」


私は絵具と紙を鞄から取り出した。


「…お前、死ぬぞ」


「…それでもいい」


「…だめだ、この前の借りとかそういう問題じゃないんだよ」


「だったら死ぬ10秒前までに勝ち取るまでよ」


敵の球が周りを焼く。

黒色の服を着ている魔導士が赤色に染まる殺人炎を放つ。


「私も…闘います!!」


花奏ちゃんが守りの壁を再び展開した。

私たちは壁に守られた。


「ほんと…仕方ない奴だ、いいだろう、もしものことがあれば俺が守ってやる、だから沙羅、花奏!補助と攻撃を任せた!!」


「はい!!」


「兵隊集合!!」


帝魔王様は、笛を鳴らし、私たち4人以外の軍隊の者たちを呼んだ。

そして、啓礼をおこなった。


「これより、戦争を開始…だが、極力危害を加えないように…住人の避難を最優先に行う!!」


「はっ!!」


「もし向こうから襲うようがあれば、正当防衛として魔法を唱えることを許可する!!では出撃!!」


軍隊の兵士が一斉に走り出した。

そして、それぞれの村に向かった。


「村は…5つ…兵の数は400人…これだけいれば保護は大丈夫だろう…さて、俺達も行くぞっ!!」


私たちも行動を開始した。


私は魔法の使い方を知っている。

私は描いた絵を具現化させて、発動することができる。

炎の絵を描けば炎。

氷の絵を描けば氷。

様々な属性、補助、回復。

私の絵次第ではあらゆるものを使うことができるだろう。

私はまず敵の身動きをとれなくするためにロープを描いた。


「う…体が!魔法が使えない!!」


魔導士は5体いたが、一気に5体とも動けなくなった。


「魔王…!今のうちに睡眠魔法を!!」


「俺は睡眠魔法は使えない…ここは、花奏!!たのむ!」


「はいっ!!汝の脳に一時的な睡眠を…!!ダウンスリープ!!」


花奏ちゃんによって睡眠魔法で敵は眠りについた。


「さあ、行くぞっ!!お父さんについてこいっ!!」


帝魔王様はひたすら走り続けた。


「あの…帝魔王様、俺たちはいったいどこに‥?」


「住人達を避難させるために報道が聞こえる高台まで行くんだ!」


走っていると次々と魔導士が襲い掛かってくる。

魔王は、闇と炎の魔法により魔導士を次々と倒していった。

20分ほど走ったところで私たちは高台に着いた。

魔王は魔力を使い切っているようだった。


「はあ…はあ…もう魔力切れだ…」


私は魔王の額を撫でた。


「…ありがとう、そりゃあ30体も倒したら疲れるよね、あとは私に任せて!!」


「ああ…頼むぞ」


私は高台でアナウンスできるように巨大マイクを絵で描いた。

帝魔王様も花奏ちゃんは周りから敵が襲ってこないか確認していた。


「お父さん、どう…?」


「問題ない、花奏は大丈夫か?」


帝魔王様の見ている視界から敵はいなかった。


「ええ、大丈夫よ」


花奏ちゃんの方向からも敵はいない。

どうやら魔王の活躍によりほとんど倒してしまったようだ。

私はマイクの具現化を終わらせた。


「さあ、帝魔王様、どうぞ」


私は避難指示を帝魔王様にお任せし、私は疲れを取るために床に座った。

土が学校の制服にかかる。

特にスカート部分が汚れそうだった。

汗とかかいたし…

かなり汚れてしまった。

なんとか無事に終わったらいったんお風呂に入りたいところだ…


「ブニターズの住人の者たち、私はブニターズの帝魔王…邦仁 摩人…

我々は今、敵襲に襲われている…なので、これより避難指示を開始する!!

指定されたシェルターに避難するように!!」


帝魔王様…つまり邦仁様が国全体にシェルターの位置を開示した。


「これで住人が避難場所に困ることはない…第一段階は終わったな」


私たちはひと段落下ところで少し休んだ


3分後…


「住人はシェルター位置に集中しました」


花奏ちゃんがタブレット端末のようなものをいじっていた。


「ねえ…これは?」


「あ、これはね、住人監視タブレット、機能は名前の通り位置情報を監視するだけなんだけどね…

それに緊急時以外で尚且つ軍の関係者しか触れないんだよね…」


いまごろ軍の兵も住人の状況を確認してる頃だろう…

さて、私はこれからどうするか…


「帝魔王様、私は次なにをすれば…?」


「第二段階…武力を起こした他国の者との話し合い…ここからは俺の出番だ、だから、お前たちはもう…大丈夫だ、魔王、沙羅、そして花奏、しばらく会えなくなるぞ」


「…どういうことです?」


「2週間くらい俺は、安全が確保されるまで俺は他国で話し合いをするんだ」


帝魔王様は空中に浮いた。


「時間があまりない…だから、これだけ言っておく…死ぬなよ…」


帝魔王様は漆黒の翼を生やし、そして闘いの発端の場所へ向かった。

指揮を起こした人。

その人と話をするために…


しばらく静寂だった。

私たちはなにも言えなかった。

帝魔王様がここまで重大な役割を持ってたなんてなあ…

まさかあの変態が…


静寂な時間は続いていた。

もう10分ぐらいかな。

だが、その静寂は今、解けた。


「…頑張ってね、お父さん」


――沙羅や花奏、魔王は帝魔王のことを理解していた。

もう…会えないかもしれあいって。

でも、花奏は帝魔王が生きて帰ることを信じていた。

だから、頑張って、と祈ることにした。


帝魔王の交渉編に続く…

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