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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 01 美術少女と厨二病魔王のハイパースーパーな1ヶ月!
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第16話 ハイパー!スーパー!!体育祭の力!! ナイトメア的な体育祭

ついに始まった体育祭当日。

私と魔王は、あの日から全く喋っていない。

理由は、覚悟があるからだ。

余計な気持ちを捨てて、体育祭に意識をかけるんだ。

魔王の補助も、魔王の魔法も、魔王の声も、すべて、今の私には必要ない。

本番までは、おたがいに喋ることはない。



「ふふふ……見事な恰好だ、これなら、異世界人だとばれないぞ……」


帝魔王は、一人でこそこそと衣装を厳選していた。

外見が、悪魔のような姿をしている帝魔王は、その姿を隠すために、白のコートを購入し、黒っぽい肌も、魔法でなんとかした。

魔王らしくない人間の衣装、そして、人間に等しい姿に変化させる魔法。

ヒュールンで、なんとかなった。

今の帝魔王は、30台前半くらいの一般的な男性にしか見えない。

最後に、帝魔王は、白色の帽子をかぶり、フィニッシュだ。


「どうだ、わが娘よ、この美しい人間の姿を!」


「お父さんってナルシスト? ていうかどんだけ沙羅さんの事好きなのよ!!」


「いいじゃないか、お父さんはなあ、可愛いJKを見てると、心が破裂しちゃうんだよ」


「じゃあ、私はどうなのよ」


花奏は、高一じゃなくて、中三だ。

女子高生ではない。

だが、外見は、帝魔王とは全く違う。

魔王らしい姿をしていない。

そう、花奏は魔王族と人間族のハーフで、しかもその存在が、女性の人間族ハーフに

等しかったから、まるっきり、普通の女の子だ。

お母さんが、人間だ。

なぜ魔王の世界に人間がいるのか、それは、異世界転移の方法を知ってしまった

地球人がいるからだ。

沙羅みたいな人間の事を指す。


「お前は……jcだけどなかなかいいんじゃないか?」


「なかなかって……ずいぶん上からなのね、まあいいわ、そんなことよりも、私も沙羅さんの体育祭見たいから連れてってよ」


「まあ、お前なら魔法使わなくても、普通に人間だし、いいんじゃないか」


「魔王さんも人間そっくりだし、私も大丈夫ってこと?」


「つまりそういうことだ」


「そう、なら行けるよね、転送しましょ」


人間の姿をした帝魔王と、花奏は、手をつないで、現代世界へワープを開始した。

光が、二人を包み込む。

そして、粒となり、転送を完了した。


転送先は、トウサ高等学校。

帝魔王は、沙羅の応援&下心満載の計画を立てていた。

魔王と一緒に。

どっちも気持ち悪い2人、でもそれだけ沙羅が好きってことだろう。

沙羅にとっては、セクハラ極まりないから、今すぐ警察に突き出したい気分なのだろうが

この計画は、魔王と帝魔王の極秘なので、沙羅どころか、花奏にも伝わっていない。

魔王が、二次関数の勉強をしながら、誰もいない地下室で電話をしていたのは、

本計画が極秘だからだ。


「体育祭開幕は……あと7時間か」


現在時刻は朝の2時。

めちゃめちゃ早いのは、それだけ待ち遠しいってことだろう。

帝魔王にとって、一秒でも早く、JKの沙羅を見たいのだろう。

花奏も、沙羅を見たいんだろうが、眠気がどんどん襲ってきたので、花奏は、学校の裏側でこっそり野宿をした。

帝魔王も眠気に襲われたので、学校裏で同じく野宿をした。

こんなことしたら、見つかってやばいことになりそうだが、

ステルス魔法を使ってるので、見つかることはない。

ステルス魔法は、補助系魔法だから、安心して使うことができる。


「そんじゃあ……おやすみ……」


帝魔王と花奏は眠った。



次の日の朝、沙羅たちは、グラウンドに集まり、体育祭が始まった。

いろんな準備が前日に行われていて、前日にはすべて準備が完了していたので、帝魔王たちはじっくり

完成した体育祭の姿を見たかったのだが、眠かったので、それどころじゃなかった。

ていうか、なんで深夜に行くんだよって思う。

なぜ、朝に応援に行かないのか……

そっちの方が見つかる心配もないし、合理的なのに……

いや、これは理屈ではどうにもならないだろうな。

だって、帝魔王は、体育祭の応援準備を深夜に終わらせ、今すぐにでも行きたいって気分だったのだろうから。

だが、花奏はちょっと疑問だ。

普段はそういう非効率&バカらしい事はしない主義でいるはずなのに、なぜ帝魔王に賛同したのか。

それは、きっと、花奏も沙羅のことが好きなんだろう。

出会ってまだちょっとしかたってないし、喋ったこともあんまりないけど。

禁断魔法を使えてしまう彼女を見て、一目置いてしまったのだろう。

そして、花奏も美術の授業が大好きだから、自分と何かと気が合いそうな気がしたのだろう。



「さあ、いよいよ始まりました! 第十四回、トウサ高等学校体育祭! 皆さん! 頑張っていきましょう!!」


「はい!!」


私たち、白グループと赤グループは、いままでたくさん練習してきた。

返事もかなり大きい。

私も、普段はあまり人と喋らないし、声もあまり出せないけど、今回はいままででベスト3に入るような声を出すことができた。

さあ、いよいよ始まったわね。

私たちは、体育祭の準備運動を一斉に始めた。

体育をするんだから、こういうことも重要になってくるわ。

よし……頑張るから、私、いままで頑張って練習してきたんだから……

魔王の力なんか頼らない。

自分の力で、自分の実力で……

白組の為にも……

そして、自分のためにも。

私、絶対に勝つわ!!


第十四回トウサ高等学校体育祭 前編に続く!!

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