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美術少女と異世界に住まう魔王の旋律  作者: Spell
Episode 01 美術少女と厨二病魔王のハイパースーパーな1ヶ月!
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第10話 ハイパー!スーパー!体育祭の力!! 体育祭の序章

私は、休みの日を楽しんだ。

わくわくとドキドキの休日だった。

魔王とのデート?も楽しかったし。

さて、明日は月曜日。

私はせっせと明日の準備をして、眠った。

「おやすみ……」


ーー明日は、月曜日。

みんな嫌っている月曜日である。

だが、今回の月曜日は、いつも以上に恐ろしい月曜が始まるのだ。

いまは、ゆっくりと休みがいい、沙羅。

明日から闘いだから。


「皆さん、今日からなにが始まると思いますか?」

私は、またいつも通り、友達の未菜ちゃんと学校へ行き、今は先生が喋っている。

HRの時間だ。

なにが始まるんだろう。

わくわくだなあ。


「今日から、体育の授業は全部、体育祭になります」

ぎゃーーーーーーーーーー!!!

先生の言葉が、弾丸になって私の顔を撃った。

今日から体育祭の練習……

私、毎年、徒競走はビリだし、体力テストは最低クラスだし……

リレーでは戦力外通告をクラスの生徒に言われるし……

大縄跳びは足引っ張るし、綱引きは力がないし……

嫌だなぁ…私、またクラスからイヤミ言われるよ……

「先生……本当に体育祭の練習、するんですか?」

私は、先生に確認した。

体育祭の練習が本当に始まるのか。

挙手して、席を立った。

「当然です。 体育祭でいい結果を出すには練習あるのみですよ」

私の場合、練習しても駄目なんだけど……

はぁ……どうして私ってこんなに運動音痴なんだろう。

50m走は18秒かかるし、握力は13キロだし……

力仕事の場合は5キロが限界だし。

グラウンド1周走っただけで気持ち悪くなるし。

「はい……」

私はため息をついて、席に座った。

「さあ! 皆さん! 全力で頑張りましょう!」

「はい!」

「……へい」


「沙羅ちゃん、無理しちゃだめだよ」

「うん、でも……やるだけやってみる」

未菜ちゃんはよくわかってるよ。

だって中学の頃からずっと一緒だし。

この学校の唯一の理解者だ。

「そう、頑張ってね」

未菜ちゃんは、私に微笑んだ。

その笑みに優しさを感じた。


ーー午前中は体育がなく、何事もなかった。

だがしかし、午後の授業はすべて体育だ。

沙羅は、昼休みの時間、嫌な顔をしながら、売店のおにぎりを食べた。

美味しいけど、美味しくない味がした。


「どうした、顔色が良くないぞ」

魔王が、私に声をかけてきた。

そう、私は魔王の言った通り、顔色が凄く悪い。

今にも倒れそうだ。

「あ……魔王、貴方はいいよね、運動できて」

「ふん、我は魔王帝国出身だ。 特殊な訓練を受けている。 だから運動能力は高い」

「努力しての結果なのね」

「ああ、そういうことだ」

私の場合、努力しても運動音痴なんだけど……

でも、魔王が言う、特殊な訓練なら、運動音痴も治るのかな。

私は、詮索を始めた。

「ねえ、その特殊な訓練ってどんなの?」

「そうだな、例えば……筋トレを2時間続けて、飯は肉メインって感じだ」

うわ……

私、筋トレを2分やっただけで、疲れるのに……

無理ね。

絶対に無理。

「私には無理だわ」

「お前には無理だな」

カチーン!

頭の中にそんな音が聞こえた。

でも、言ってることは正しいから言い返せなかった。


ーー気が付けば、もう五時限目は始まろうとしていた。

沙羅は、魔王にそっぽを向いてから、女子更衣室へ向かった。

そして、魔王も後から男子更衣室へ向かった。


私は、トウサ高等学校の制服を脱いで、体操着に着替えた。

ちなみに、ラノベとかアニメや漫画では現代のくせにブルマだったりするけど。

この学校は普通のハーフパンツだ。

昔はラノベじゃなくてもそういうものがあったのだが。

苦情とかが多かったから現代のようなものになったらしい。

私もさすがにあれは恥ずかしい。

それにしても、私ってなんであんまり大きくないんだろう。

まあ、それも希少価値って言われてるし、あんまり気にしてないんだけど。


ーーバインダーネタで有名な某ギャルゲーの名言だが。

沙羅の家のpcは、スペックがあまり高くなく、グラボも搭載されてないので、ゲームをやるとものすごく重くなる。

なので、ギャルゲーとかはパソコンでやらず、家庭用ゲーム機でやるのだ。

持っているソフトの本数は大体10本程度。

沙羅が好きなゲームのジャンルは、ギャルゲーではなく、MMORPGや、弾幕STGだ。

弾幕STGはよくゲーセンで遊んでいる。

MMORPGは、フレンドが数人程度しかいない、ソロプレイヤーで。

名前は、Sara vhizyon。

サラビジョン。

本名系ネームだ。

閑話休題。

沙羅は着替えが終わって更衣室を後にした。

そして、グラウンドへ向かった。

以前、異世界転移したあのグラウンドである。


8割の人がもう集合していた。

私も、並んだ。

昼休み終了まであと3分。

全員集まるのだろうか……

まあ、この学校のほとんどの人がマナー良いから大丈夫だとは思うけど……


三分後。

ぎりぎり全員揃い、体育の先生がやってきた。

この先生の名前は、鈴木 雅也。

優しい顔をしていて、若い先生だ。

20代中盤だ。

体は、細めだ。

だが、見た目とは裏腹に、この先生は空手で黒帯をとっているのだ。

マナーが良いほとんどに入らない問題児をよく取り押さえたりする。

怒るとめちゃ怖いらしい。

だから、私は少し警戒していた。

何故なら、私は運動音痴だからだ。

この先生は、私が運動ダメダメだってことを知っているが、体育祭の練習の時は、絶対に甘えを許してくれないはずだ。

だっていままで、小中と体育祭の練習時にぼろくそ言われてるんだもの。

信用できるものか。

「さあ、授業を始めますよ!」

「整列!」

ピッ!

私たちは整列を始めた。

全クラスの生徒が集まっている。

合同授業だ。

嫌だなあ……人と関わるのも、運動するのも。


ーー地獄が始まる。

沙羅にとって最大級の地獄だ。

沙羅は、いままで体育祭の練習で足を痛めたり、筋肉痛になったり、疲労で倒れたりした。

だから、不安と地獄しか残らない。

はあ……早く終わってくんないかな。

そういう気持ちが最高潮だった。

だが、地獄というものは、乗り越えたとき大きな達成感を得ることができるのだ。

例えるのなら、嫌いなものだらけの給食を食べ終わった後、牛乳やデザートを食べたときのうれしさのようだ。

だから、頑張れよ、ナレーションの俺も応援するぜ。


旋律の体育祭編へ続く……

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