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卵勇者の奮闘記  作者: 乃碌
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イムロという人

一話一話が短くて読みやすかと思います。

書きたいことを転々と書いていますので書き直すかもしれませんがご了承ください。

「人間って非常だよね」


一振りの短剣を見つめ少女はそう言った。


「生きるために必死になっている子を私は殺せない・・・これじゃあ私の存在意義なんてないも同然、だけど、だけどね私は───」


パーティーを解散させ一人、武器も食料も持たずに迷路のようにいりくんだ森へ入っていった。

そして彼女が森へ入ってから数年の月日が経った。


「ん、今日も良い出来だ!」


「いい加減旅に出てくださいって何度も言ってますよね?何で今日も今日とて申請書の内容が朝食何ですか!!」


「いや、それには訳があって、忘れちゃうじゃん?だから書いとけば見直せるよ!」


「わかりました、今度」


どこか誇らしげに親指を立て良い放った言葉は人で賑わう事務所内に響き渡った。

全国に支店をもつ謂わば世界の要である記録課、冒険者から国王まで皆が皆が一日に何度かセーブ、レポートを書き、それまでの記録がデータとして残る。

例えば冒険者は戦いで傷つき死んでしまったら死亡申請を出し、蘇生させたらその都度書類を提出しその人物の記録をとっていく。死亡申請は各々が出すが、生き返らせる協会はその申請を取り下げたり後処理が大変でサボりがちになり事務処理が終わらないと役員は今日も残業をしている。


「あぁ、いい加減この人の死亡申請書かなきゃいけないのか、冒険者になって1分でパーティーをつくって村を出たとたんに解散したのはこの人が初めてだよ・・・あれから3年か・・・いや3ヶ月だっけ?まぁいっかどうせ今日も残業だから」


隈が出来若干虚ろな目をした職員は行方不明リストを意味もなく捲っていた。セーブ、もしくはレポートが2ヶ月以上されてない人は手が空いた職員の手によって死亡申請が提出される。ここ数年は手付かずで監査も入る時期なので無理をしてでも整理しなければならないが、記録課トップは問題児達の対応に日々追われていた。


「さて、死亡理由はっと・・・」


一職員Aが一枚の行方不明リストを手に取った。内容を適当にでっち上げそれっぽく書類を作成していき提出しに行ったら承認されなかった。それも疑問だがなぜ彼女は栄養剤とエナジードリンク、ポーションをドーピングよろしく飲んでるのかその姿の方が一職員Aは気になった。


「ど、どこがおかしいんですか?」


「その子、今日?ここに来るからそれ必要なくなったんだよ、あ、帰るついでにともひで君生きてたから申請取り消しといて」


複数の電話口と書類、人混みの中に居る彼女こそ村役場職員最強の主任、イムロさん、時折発狂をするが普段はいい人凄い人でと名を轟かせている。

因みに、本部があるのは村であり国王が住む都市にあるのはあくまで支店である。本部のトップが村に愛着があるとかないとか・・・


お読みいただきありがとうございました。

ゆったりですが更新していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

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