第34話 信長の野望 (信長と天下を獲る――戦国タイムリープ日本統一記――/全100話完結)
天正十九年(1591年)秋。
天下統一から九年。
安土城の天守は、紅葉に染まっていた。
信長は天守の最上階で、俺を待っていた。
「浩太、天下は取った。
だが、俺の野望は、まだ終わっていない」
信長の声は、静かだったが、熱を帯びていた。
俺は驚いた。
「殿、まだ野望があるのですか」
信長は地図を広げた。
地図は、日本全土を超えていた。
朝鮮半島、明の領土までが描かれていた。
「俺は、天下を獲った。
だが、それは日本だけだ。
次は、朝鮮だ。
明を討つ」
信長の目は、燃えていた。
俺は息を飲んだ。
――朝鮮出兵。
史実では秀吉が成し遂げた大遠征。
だが今、信長が生きている。
信長は俺を振り返った。
「浩太、お前は俺の側近だ。
お前の知識で、朝鮮を落とせ」
俺は迷った。
朝鮮出兵は、史実で失敗に終わった。
日本を疲弊させ、秀吉の死を早めた。
だが、信長は違う。
信長の野望は、止まらなかった。
信長は地図を指さした。
「俺は、天下を獲った男だ。
日本だけでは、満足せぬ」
信長の声は、力強かった。
俺は決意した。
――俺は、織田信長と共に天下を獲る。
ただの生き残りではない。
この時代の“勝者”になるために。
信長の野望を、止めるか、支えるか。
俺は信長に言った。
「殿、朝鮮出兵は危険です。
兵糧の補給、海路の確保が必要です」
信長は笑った。
「浩太、お前の物流改革で、補給は完璧だ。
お前が俺を支えろ」
信長の目は、輝いていた。
俺は頷いた。
「わかりました。
殿の野望を、共に叶えましょう」
信長は杯を注ぎ、俺に渡した。
「浩太、お前だけは、俺を信じてくれる」
俺は杯を受け取り、飲んだ。
信長は地図を畳み、静かに言った。
「次は、朝鮮だ」
その言葉を聞いた瞬間、俺の背筋が凍った。
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これからも信長と共に天下を目指しますので、よろしくお願いします!!
次回、第35話「朝鮮出兵の準備」。
信長の野望と、迫る新たな危機――。




