第25話 九州征伐 (信長と天下を獲る――戦国タイムリープ日本統一記――/全100話完結)
天正十年(1582年)七月。
光秀の追討が終わり、信長は安土城で勝利の宴を開いていた。
光秀の首は実検され、織田家の不満は一時抑えられた。
信長は次の目標を宣言した。
「九州だ。
島津義久を討て」
九州は島津家の支配下。
薩摩・大隅・日向を制し、兵力三万。
九州征伐は、信長の最終大遠征だった。
俺は鉄砲隊を率いて、秀吉の軍に配属された。
総勢八万の大軍。
信長は安土に留まり、俺に言った。
「浩太、九州を落とせ。天下は完全に俺のものだ」
俺は頷いた。
――俺は、織田信長と共に天下を獲る。
ただの生き残りではない。
この時代の“勝者”になるために。
九州へ向かう船上で、俺は物流の効率化を進めた。
伝馬制の改良で、兵糧の補給を高速化。
島津軍は薩摩の地形を活かし、ゲリラ戦を展開。
だが、織田軍の鉄砲隊は圧倒的だった。
――ドドドドン!
鉄砲の連射で、島津の先鋒が崩れる。
秀吉は総攻撃を命じた。
島津義久は日向で抵抗したが、兵力差は歴然。
一ヶ月で、日向・大隅が落ちた。
薩摩へ追撃。
島津軍は最後の砦・鹿児島城に立て籠もった。
城壁を鉄砲隊が射撃。
島津義久は降伏を申し出た。
「織田殿に恭順します」
信長は了承。
九州は織田の支配下に置かれた。
勝利の報が安土に届いた。
信長は満足げだった。
「天下は俺のものだ」
だが、この九州征伐の速さは、
本来の歴史では秀吉が成し遂げた事業だった。
俺の介入で、信長が生きたまま九州を落とした。
その選択が、秀吉の野心をさらに膨らませ、
信長の天下を別の危機に導くことになるとは、
まだ誰も知らなかった。
信長は地図を畳み、笑った。
「次は……」
その言葉を聞いた瞬間、俺の背筋が凍った。
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これからも信長と共に天下を目指しますので、よろしくお願いします!!
次回、第26話「天下統一の影」。
信長の頂点と、迫る新たな危機――。




