秋の収穫祭3-3 終わり良ければ全部○
第1話。180度内容を変えました。暗中模索です。
「恨めしや、恨めしや、シルバの浮気が恨めしやーー」
「シルバ君!本当なのですか、本当にしちゃったんですか!シルバ君あなたまだ、7歳でしょ!23歳の先生だってまだしたことないのに!シルバ君が経験者になっちゃたら、先生断れる訳がなくなっちゃうでしょ!」
「おう、てめー、オレのシルバに何してくれてんだよ。オレなんて手をつないでもらったことしかないんだぞ。羨まし過ぎるだろ」
「シルバ、君ね、いつも言っているでしょ。まだ早いって。どうしてお姉ちゃんをおいて先に進んでしまっているのよ。まっているって言っているのにさ」
「ん、怒り心頭、流血やもなし」
今、現場は騒然としていた。アリスは僕の背中憑りついて恨めしや恨めしや、ヘスティア先生は僕の正面に相手取り、経験者からの指導講習の意義と必要性を一生懸命僕に問うているし、カーリさんはまだ名も知らない彼女にメンチ斬って喧嘩売っているし、ルリ・ルカお姉ちゃんは僕の左右に僕の両頬を抓っている。
どう、収集したら丸く収まるのか僕にはサッパリわからない。
下手に突っ込むと返って危険。そんな感じがプンプンしている。
「恨めしやー、女はだれなの恨めしやー。私を捨てるの恨めしやー」
「そうよシルバ君!大体あの子は誰なのよ」
「そうだよシルバ。あの子は誰なの」
「ん、身元確認」
「ごめんなさい。僕にも誰かわからなくて」
「あんた、あんなに激しいチューしてた癖に、そんな言い訳が通る訳ないでしょうが」
「本当だよサティーお姉ちゃん、本当にさっき会ったばかりなんだよ」
「いや、ごめんね。こんな大事になるとは思わなくてさ。あははは」
僕が女性陣からの辛い責め苦に喘いでいると、もう一人の当事者である彼女が木から飛び出して地面へと降りてきた。
「私はこの一帯の森を管理している森の精霊ドライアドのリーヌ・パンファウヌス・シルウァーヌスって言うの。長いからリーヌって呼んでね」
平和的で内気な森の守護精霊。人里離れた森の奥深くに住んで、人間に対しては警戒心が強く、めったに姿を見せない。彼女たちは森を愛して動物や植物を守り、森を荒らす者に対しては容赦しない。一説には、宿る樹木の種類によって、格や成長や異なり植物を成長させたり、動物を操ったりと、特定の木に関する特殊魔法を使う個体がいるって前に本で読んだ事が有る。
・・・平和で内気か・・・?
「分かったわ。ドライアドのリーヌね。で早速聞くけど、なんでリーヌが家の弟とチューしてたのよ」
そうそれ、早く説明で誤解を解いて欲しい。早くしないと僕はアリスに取り殺されちゃうかもだよ。
「恨めしやー恨めしやー、ファースト・キッスが恨めしやー。私のはずが、恨めしやー」
アリスは綺麗な金髪の髪を一房口に挟みながら、真っ白な顔で僕の肩に憑りつきながら訴えていて、現在進行形で本当に怖い。
「恨めしや、モグモグ、シルバの、ゴワゴワ、呪って、ワシワシ、恨めしや」
たまに、噛んだ髪が気管に入っているのか、喋れていないのが、狂気を感じて一層怖い。早く帰ってきて、僕の可愛いアリス。
まあ、そんなこんなありながらも話は続いていく。
「それはね、鑑定をしていたんのよ。そう、あなたはシルバ君って言うんだ。さっきはごめんね。あなたがとても面白い存在だから、いつもはしない体液を使った本気の鑑定をしたのよ」
「シルバを鑑定?どうしてそんなことを?」
「初めはなんの興味もなかったの。ワイルド・ボアを連れてきた厄介な子供。早く私から離れて欲しくて声をかけたのだけれど、良ーく見て、気が付いたのよ。この子は未知の存在かもしれないってってね」
僕が未知の存在?僕はただの村人ですよ?それにしても、僕は自分の存在なんて考えたことはない。言えるのはミューズお母さんの子供で、サティお姉ちゃんの弟。後はなんだと思考を働かせようといた時、
「そうね、シルバ君のこと先生も分からない時があるは。特にシルバ君は先生のこと、この先、どう思ってどうしたいのかが一番分からないわね。先生的には準備と覚悟は出来ているのだけれど?」
先生はそう言った。本当に大変だと言うのに、本当にめんどくさい。だから、僕は、あえて突き放した、大人の対応をした。
「僕は先生のことは、どうしたいとかはこうしたいなんて、何も思っていませんよ。だってただの先生と生徒の関係だけじゃないですか?学校を卒業したら、他人なので、どうぞ何処かで誰かと幸せになってください。僕、応援しています」
「な、な、な、ななななな、先生のこと、癖になるまで弄ったくせに、た、た、ただの先生って、他人なんて! あわわわわわ」
「ヘスティア姉、話が進まないから、興奮するならそっちの木陰で1人で頼む。オレはまだこいつに確認しなきゃならないことがあるからな」
興奮したヘスティア先生をカーリさんが見事に放置した。最近カーリさんが頼もしい。ツッコミ出来る人が増えたので、僕の心労も幾分か減った気がする。
「で、お前はシルバの何を鑑定したって言うんだよ」
「シルバ君が何者なのかね。でも、分からなかったわ。ただの人間ってこと以外には」
「そりゃ、そうでしょうよ。シルバはただの人間だもの」
「ん、最弱、弱小のスケコマシ」
確かに僕はこのメンバー最弱であることは認めるが、弱小ではないしと声を上げたい処ではある。でも、僕が話せばめんどくさくなるので、今は黙っておこう。でも、スケコマシとは?
「私はドライアドよ。当然人間より魔力が強いから鑑定一つをとってみても沢山のモノが見えるのよ。でもシルバは私でも、全然なにも見えなかった。私に見せなかったのよ。信じられる。精霊である私がただの人間のシルバを見れなかったのよ」
「じゃあ、なんだよ。キスまでして、分からないことが分かったって訳かよ」
「そんな。シルバのキスは無意味だったというの?」
「ん、骨折り損」
「あと、あなた達はさっきから、キスって言っているけど、私は精霊よ。精霊にはそんなのないんだから気にしなくていいと思う。簡単に言えばあなた達、木に唇つけてなんか思ったり感じたりする?」
そう言うとリーヌは自分が宿る木を指さした。白い大きなブナの木を。私の本体は、あ
れよと、言わんばかりに
「そうね、リーヌは木の精霊で人じゃないんだもんね。良かったねアリリン。シルバはまだ、純白よ」
ナイスフォローだお姉ちゃん。サティお姉ちゃんのお陰で少し肩が軽くなるのを感じた。
僕はアリスに見えない様にお姉ちゃんに親指をグッと突き出した。
(今度のミサでは飴をあげるから、引き続きフォローをお願い)
(オッケー)
さすがは姉弟、話が分かる。
「アリリン、シルバは事故にあって木に口をぶつけた。それだけだったのよ。キスなんかなかった。すんごいチューもなかった。アリリン、今日は疲れたでしょ。ワイルド・ベアも獲れたし、早く帰りましょうね」
「ホントに?シルバは本当に何もなかった?私は捨てられない?キスはなくて植物との戯れ?ノーカン?ノーカウント?」
「そうよ、そう。そうよ、アリリン。シルバにはアリスだけよ。そうだねえ、リーヌ、あそこのワイルド・ボアはもらってもいいでしょ。あなたは食べないわよね?」
「ええ、獣くさいのはいやだからどうぞ持って行って頂戴。じゃあシルバ。あなたには今日のお詫びにこの種をあげるは。綺麗で美人な花が咲いて、きっと日常が面白くなるわよ」
「シルバにはオレだっているぜ」
「シルバのこと信じているよ」
「ん、スケコマシルバ」
「先生、赤の、他人?」
はい、そこ。こじれるから余計なことは言わないの!
ここから、アリスが僕の肩から完全に外れる迄一時ほどかかった。2人でお出かけ、お供え物などいくつか約束をしいられたのは言うまでもない。
でも、ワイルド・ベアとワイルド・ボア。本日の成果は、大量だ。
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