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start life over 破壊神から村人へ転生!なかなか無双もチートも出来ない、苦労が絶えない異世界生活!  作者: 虹まぐろ


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秋の収穫祭3 ワイルド・ボア

感謝祭迄あと4日


 本日は魔物狩り、お肉の調達だ。狙う獲物はワイルド・ボア、凶暴なイノシシの魔物だ。

辛く厳しい試練が待ち構えているかもしれない。


 でも、僕たちには幽霊のアリスや戦士のカーリさんがいる。あまり頼りたくないけど、魔法使いのヘスティア先生だっている。きっと無事にこのミッションをクリアできるだろう。



 昨日はアリスが狩ったマツタケを料理をたくさん食べた。炊き込みご飯に、お吸い物。卵に混ぜての茶わん蒸し。最高に美味しかった。


 他に、キノコ炒めに、キノコパスタ、キノコサラダに、キノコ汁。キノコキノコキノコキノコキノコ。


 ミューズお母さんに、サティお姉ちゃん、ルリお姉ちゃんルカお姉ちゃん、ポヨンにヘスティア先生にカーリさん、そして僕とアリス。


 もちろん全員の狙いマツタケ。


 後に我が家で語られる、第一次マツタケ対戦勃発である。


 僕は事前にお母さんにアリスのことを伝えていたので、お母さんは僕とアリスの分の料理を、しっかりと別に確保していてくれたので、アリスと一緒にゆっくりとマツタケを味わった。


 アリスは実体化するとご飯を食べることが出来るので、美味しい美味しいとミューズお母さんに泣きながら訴えて食べていたのが印象的だった。


 その他のメンバーは戦争である。


 全員が横並びでマツタケを遠慮気味に食べていた中、ポヨンが飛び出しマツタケご飯とお吸い物をお代わりしたのだ。


「ピッピッピッピピ」


「あー、ポヨリンがマツタケご飯を大盛でお替りしている!ズルい私も大盛お代わり!」


「ああ、サティ!そんなによそったらみんながお代わりできなくなるよ。周りを考えてよね。だから、私は茶わん蒸しをお代わりするわ!」


「ん、ルカずるい。私も私も」


「おいこら、ポヨン。お前今度は吸い物をいきやがって、お前は今日家で遊んでしたのだから、少しは遠慮してシイタケとかシメジを喰っとけよ。こら、聞いてんのか!あ、こいつまた、マツタケご飯にいくきか?クソ、そんならオレもお代わりしてやる」


「ピィアピィアピィア!」


「ねえ、先生のご飯、エレンギご飯じゃないかな?こっちはナメコ汁。茶碗蒸しには、マッシュルームだけだし。先生の勘違いかな?」


「先生は今日張り切ってエレンギやマッシュルームだけを狩っていたじゃなあいですか。だから僕、先生がよっぽどエレンギやマッシュルームが好きな何だと思って、特別に先生のメニューを用意して、先生だけの特別料理を隠れて作ったんです。特別なだけに特別大変でしたよ」


「シルバ君!あなたは先生のことをまた喜ばせて!先生、特別にマツタケが食べれない様にするなんて!特別な嬉しさと食べれない悲しさ、二律背反で興奮しちゃうでしょ!」


「先生、食事の席で興奮とか止めて下さい。あと、お母さんの前でも止めて下さい。最近お母さんも先生に慣れてきて困っているんです」


「あらあら、まあまあ」


「あと、マツタケ無しは嘘ですよ。先生のマツタケは、ちゃんと僕がとっておきましたから。意地悪してごめんなさい」


「シルバ君が私にマツタケ!?シルバ君のマツタケ!?」


「やっぱり、ないです。先生のマツタケ料理はなかったということで」


「シルバ君!そんなに先生いじめたら、基本返って興奮しちゃうでしょ!後、マツタケは普通に食べたいので、どうか、お願いします」


「だから、そう言うのを止めて下さいってば」



 思えば何時の間にか、大所帯になってきた。基本的にはルリお姉ちゃんルカお姉ちゃんヘスティア先生にカーリさんはご飯を食べたら帰るけど、このところ、家に泊まっていく日も多くなっている。まあ、みんながいると楽しいから良いけどね。



 なんてこともあり、本日は気力の十分、サティお姉ちゃんに芋煮会で魔物ツミレの話を聞いた時には不安だらけだったけど、今はもうそんな心配はしていない。やれば、出来るんだ!みんないるから大丈夫!



と、思っていました。



「ぎゃー」

「シルバ逃げて! 早く逃げて!」

「ん、全速力!」


 僕は、ワイルド・ボアに追いかけられていた。さっきまでみんなで行動していたはずなのに、今は僕たち3人だけ。最弱トリオでワイルド・ボアにエンカウントしてしまっていた。


 当然僕らは逃げるの一択。三人で一緒に逃げてやられるリスクを考えて、三人別々に逃げたら、見事に当たりを引いてしまった訳。


 でも、正直僕で良かった


「アリス、アリスはどこー!」

「シルバ、アリスはサティーと一緒にワイルド・ベアを狩るって森の奥に行ったわ」

「ん、チャレンジャー」

「お姉ちゃーん!なんで、そんな無茶するのー!」


「じゃ、じゃあ、先生、先生たちは?」

「シルバ、ヘスティア先生たちは川にキングサーモンを獲りにいったわ」

「ん、来る途中に川に沢山いた」

「僕たち引率しなきゃ駄目でしょー!」



「ぎゃーーー!」


 ヤバい。これはマジでヤバい。


 ワイルド・ボアの牙はまるで刃物のように鋭く、全身の毛並みは、タワシを束ねたかのようにゴワゴワしていて、殺気に満ちたオーラが尋常ではない。


 僕の脳内で警報が鳴り響いて止まらない。


 なんでこんなことに!なんで自由行動してるの、なんで最弱組を置いて行くのよー!


 チームプレーじゃなかったのかよー!


「ぎゃーーーーー!」


 ワイルド・ボアは低い「ブヒッ!」という爆音と共に、地響きを立てて僕を追い立てる。


「ひぃっ!」


 もう体力の限界が近いよ。なにかない、なにか逃げる方法は?


 目の前に大きな木が見えた。ワイルド・ボアの突撃にも耐えられそうな太い木だ。迷っている暇はない。僕は全身全霊、力を振り絞って走り、その勢いのまま木に飛びついた。


「我は無敵なり、我が前に立つ者はなし、我は最強なり」


 と、言いながら自分を励まして必死で木を登る。でも、やっぱり何の効果もない。


 僕に隠れた力は無いようである。



ヒイヒイ言いながらなんとか木の枝まで辿り着いた。眼下ではワイルド・ボアがいきりまくって、目を目を血走らせて僕をを睨みつけている。


 どうやら、僕を見逃す気はないようだ。ルリお姉ちゃんとルカお姉ちゃんも、僕がワイルド・ボアにまくられている間に、ちゃんとワイルド・ボアが届かない岩場の上に避難をしていたようで僕はひとまず安心した。


「これからどうしようかな・・・。アリス、早く僕の所に帰って来て」



 僕はアリスが一秒でも早く戻ってきてくれることを願いながら、木の更に高い所を目指して登り始めた。






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