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『アングラ(暗✕2)』

作者:髙山志行
 近過去のこと。
 かつて人類は、「温暖化」ではなく、「氷河期」という困難な時代をむかえていたが…さらに「極移動《ポール・シフト》」による、未曾有の大災厄に襲われることになった。
 それによって引き起こされた大洪水で、全地表を洗われた地球は、崩壊した原子力施設から放出される放射能と、生き返ろうとする草木の放つ強烈な花粉の嵐で、とても人間が生活できるような状態ではなくなっていた。
 唯一の「居住可能領域《ハビタブル・ゾーン》」=生き残った人々が暮らす地下都市は、復興の途上にあったものの…そんな環境下の世界で生まれ育った「俺」は、今では日常生活に欠かせない物となった「空気圧縮機《エアー・コンプレッサー》」の整備を生業《なりわい》とする、しがない機械工。人生のハイライトと言えば、無気力化が進む現代人の中にあって、許婚者《フィアンセ》と結ばれたことくらいだが…そんな、ある日。生活用空気に、毒物を混入させようとするテロ事件に出くわす。
 でも、まだこの段階では、単なる目撃者でしかなかった。しかし直後に、通常の業務とは、少し違った仕事が舞い込む。そこで出会った清掃工場の女所長。仕組まれるままに、男女の関係を持ってしまうが…彼女の正体は、現政権に反旗を翻す地下組織の女首領? 俺は、清掃工場に拉致・監禁されてしまう。
 だがそこに、真の悪党どもの手が伸びる。実は彼女は、地下世界の覇権を握ろうと暗躍する政治家一味に抵抗する、反抗組織《レジスタンス》の指導者だったからだ。
 襲撃に遭い、命からがら禁断の地「地上」へと逃げ出した俺と彼女は…いくたの試練をくぐり抜け、地下都市へと帰り着く。
 頼りになる仕事の相棒の手も借り、お手製の武器を次々と繰り出しては、ここから反攻の狼煙《ノロシ》を上げるが…近未来の「大洪水時代」を生き延びた後《のち》の人類の、ささやかな抗争の物語の結末は…?
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