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捏造の王国

捏造の王国 その91  ニッポンは実はコワーイ国・情報ダダもれ、人権感覚ゼロ、問題山積み、それでもトップや政府は全く気にしないなんて、あんな国との協力は狂気の沙汰だー

作者: 天城冴

酷暑の中、若人の健康も将来もロクに考慮せずに過酷なスポーツイベントを強行するニホン国。そのトップ?キジダダ総理もステルス値上げと増税に苦しむ国民を気にもかけず、望まれないアメリカとのミサイル共同開発に浮かれていたが…

8月の半ば過ぎ。少しばかり長くとれるようになった盆休みとはいえ、殺人的猛暑に苦しむニホン国。といいつつも、15分さらされたら高齢者は命の危険、若者であろうと身体機能がかなり危ない、今は良くても後で後遺症がでるレベルの炎天下、伝統といいつつ、100年余りしかたっていないスポーツイベントを延々と強行している。せめてクーラーの効いたドーム競技場でやれやという声もあるのだが、主催する新聞社や指定競技場周辺の飲食店やら宿泊施設他の利権のため、そしてガソリン他各種値上げに新型肺炎ウイルスなどの脅威から現実逃避したいが選手たちの将来やら応援団の健康などにはまるっきり無頓着な“感動だ!!伝統だ!”の人々の声にすっかりかき消されてしまっている。

 そんなニホン国を率いていることになっているキジダダ首相。連日の庶民の苦しみなど無関係に外遊に出かけ、支持率低下も気にしているのかいないのか、明後日の方向の政策を強行しつつある。先ごろもほとんどの国民が望んでもいないニホン国の宗主国もとい同盟国アメリカとミサイルの共同開発を決めてきたばかりである。

「ハハハ、私の外交の成果だ。これで軍事力増強、少しは支持も回復するはず」

と官邸の執務室で一人悦に入っている。そんなものが受けるのは100アカウントみかけて実は1人だったというネトキョクウとか、女性差別若者へのパワハラやりまくりのニホン国衰退を進めまくりの老齢中高年男性やら、そういうオッサンに媚びを売って生き残るのが頭がいいことなんだと勘違いしている女性陣ぐらいなものだろう。それでも、

「マーどうせ、ネトキョクウとかしか受けないだろうことはわかっているんだ。わが与党ジコウ党のなかでも、特に地方の非世襲のたたき上げ連中からは食の安全だの災害対策だのリベラルやら共産ニッポンみたいなことを言う奴らもいるくらいだし。しかしそんな連中の支持でもないよりマシ、前ガース総理に倣ってダミー会社使ってSNSで世論操作をしまくればいいんだ!」

と普段よりも饒舌になっているのは暑さのせいか、落ちまくる支持率に対しての焦りのうらがえしだろうか。一人声も腕も上げる姿はどこぞの映画のコミカルな独裁者を彷彿させる。

リーン

キジダダ首相の一人演説に水をさす一本の内線電話。

『そ、総理、でいらっしゃいますか。私イーゴスと申しまして』

「あ、もしもし私だ、あー、アメリカとのミサイル開発の事務連絡担当のイーゴス君か。うんうん、ちゃんと覚えているよ、威張り腐って無理難題をおしつけ失敗すれば罵倒、成功すれば手柄を独り占めするゴウノなんぞと違って、きちんと働く部下にはちゃんと目を配っているからね、私は」

『あ、ありがとうございます。信頼していただけるのは光栄ですが、じ、実はその、共同開発が現場側やら、政府関係者からの強い反対で、中止になりそうなんです』

「は、な、なぜ?」

『まずは、ペンタゴンの一部かららしいですが、情報漏洩リスクが高すぎると。その、“ニホン国に防衛機密が中国に流れていると教えてやっているのに、ろくな対策もせず、ただ問題がすぎ去るのを待っていた。こんなことでは、ミサイルの情報が洩れても我々にバレるまで隠し、さらに調査するといいつつ、のらりくらりと逃げ、黒塗りのわけわからん文章だして誤魔化すのがおちだ。そんなとこと軍事機密を共有するなんて狂気の沙汰だ”と』

「えー、今までだって、軍事演習とかやっているのに。それに有事のときの…」

『“現在でも、漏れてもかまわんような情報しか共有していない、だいたいあの国未満の島については有事になっても、我が国は後方支援しかしない。前線に立って戦うとかぬかしたアトウダなんぞ、本当に迷惑。そんなことになったら、アイツとアイツの一族のヨツビシだの、アイツの支持者が前面に立て。ヨツビシが武器提供しろ、どうせ全く使えないだろうけど”と。あのう、私ではなく向こうのペンタゴンの情報筋からでして』

「あーうー。ま、まあ情報漏洩については、ワ、我が国はアメリカとの共有するものは、と、特に、さ、最優先で調査し、ふ、防ぐと弁明しておいてくれ」

『そ、それだけではなく、その、現場の研究者からニホン側研究者への、ものすごい批判が』

「いったい、なんだ、英語が喋れないとか」

『それもありますが、性差別、人種差別がひどすぎると。ニホン側の中高年の男性研究者ががインド系の女性研究者に“娘っ子が、こんなところで何やってるんだ、アブナイ武器なんかやってないで料理でもしてなさい”などと暴言を吐くわ、時代遅れの自説を延々と主張し、最新研究で明らかになった彼らの間違いを指摘すると逆ギレして喚き散らすわというおよそ科学的理性的とは言えない態度をとっているらしくて』

「ど、どいつだ、それは」

『それが一人ではなく、そのヨツビシの研究所の方々で』

「くう、あの飛行機だのなんだのに失敗続きのヨツビシか。あいつら、アトウダの親戚らしいがプライドばかり高くて最新の技術やら研究には疎く、下請けの技術者やアジア系研究者を見下して協力を仰がなかったせいで、成功しなかったくせに、全然反省していないのか」

『その研究に関することだけではなくて。アジア系女性研究者や職員たちの身体を触ろうとするわ、“アメリカならハグは当然”と抱きつこうとするわ“。歓迎レセプションでは酔いつぶれて吐くわ、女性を押し倒すわ、無茶苦茶な言動を止めようとした相手側の責任者や職員を殴るわで。さらに酔いがさめた後も、”酔っぱらったんだから仕方がない“と謝ろうともしないんです。酩酊状態で自分になっといて暴力ふるって許されるなんてアホなことがまかりとおるのは、ニホン国だけだってわかってないんですう』

「ああ、まったく、ロクに海外に出たこともない、自称研究者か。どうせヨツビシにもコネ入社。研究成果は部下のモノをかすめ取り、研究開発費は飲み食いに使ってたんだろう。事故が起こっても廃炉やら事故対策の研究を全くやっておらず役立たずだったトンデンの原子力研究所の研究者みたいに。ああ、あんな奴らに防衛予算をつぎ込んでるのか」

ならば、もう少しマトモに税金を使えば支持率もあがるのにーというSNS他の声を無視していることを棚に上げてヨツビシの研究者をこきおろすキジダダ総理。

『その、それだけではないんです、と、とても言いにくいんですが』

「な、なんだ、まだ、あるのか、今度は誰だ。マイマイナンバーカードの失敗の責任を他に押し付けまくって、強硬姿勢のゴウノ大臣のことか。そ、それとも私の側近だけど殺人隠ぺいに官邸の圧力かけちゃったキンバラのことか」

『そのう、総理ご自身のことで…』

小さな小さなか細い声で言うイースゴ氏の言葉に、びっくり仰天のキジダダ総理。

「わ、私が、な、なぜ!!」

『そのう、“豪雨他各所で災害が起こり、さらに値上げが続いて、自国通貨の価値も下がりまくり、そのうえマイマイナンバーカードの大問題やら、下火になったようで再流行の新型肺炎ウイルス。それらの問題を棚上げして外遊しまくり、しかも支持率爆下げの中で。そんな行動するキジダダは正気か、認知症を疑われる大統領や詐欺師で議会を襲わせた犯罪者でイカレタ前大統領より遥かにヤバいんじゃないか。そういえば前前総理も、前総理も何かとオカシナ、理解不能なところのある奴らだった。ニホン国のトップはバカしかなれないというが、馬鹿をとおりこして、精神にどこか異常というか。だいたいあんな汚染水を誤魔化しつつ、放出してるんだぞ、あんなに国民が反対して、しかもトップが約束を堂々と破っても全く、気にしていない。あの前大統領ドランプで少しは気にするぞ。こんな連中と組んで大丈夫なのか、やはり同盟他見直した方がよいのでは“とか。だいたいイギリスが犯罪者の引き渡しが危なくてできないとかいうんだぞ、警察が人権無視する、どこかの独裁国家並みの異常さだ、世界の警察を名乗っていた我が国の汚点になる”とか、さらに…』

延々と続くイーゴスの語る、アメリカいや世界が呆れるニホン国の異常さ、その頂点に立つ?ニホン国与党ジコウ党とそのトップの異様さ。実は広告収入獲得のためのネトキョクウのイイネ欲しさにアップされるニホンストゴイネ動画、SNSばかりみて有頂天になっていたが、その裏にある冷たーい視線とマスコミ連中他が耳をふさぎ報道しない耳の痛い大多数のご意見に背筋が凍るニホン国キジダダ総理であった。


どこぞに国ではトップが国民への約束なんぞ、あったけ、説明したフリしときゃいいやでとんでもないことを強行しつつあるようですが、堕落しきって溶けてるマスコミならいざ知らず、世界の氷点下より冷たーい視線はごまかしきれないと思いますけどねえ。だいたい国民の方がブチ切れて、その有様を発信しまくってますし。ここまでアレだと付き合うのを考える方々も出てきそうですねえ

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