大結界の準備は万端!
エステルちゃん、大活躍
翌日。早速リシャール様とフェリベール様、パトリックとイネスとシリルとアンナ、リリーとグレイとプラムと一緒に中央教会に駆けつけた。中央教会内の大神殿に隠された魔法陣の上に立つエステルのところに、聖王猊下が案内してくれた。聖王猊下も顔色が悪い。状況が悪いのがよくわかる。
「エステル!」
「セレスト!?どうして…」
エステルを魔法陣から一度引き離す。
「エステル。よく聞いて。このままじゃ多分、重要都市以外の場所に大結界を張るのは間に合わない」
「…!でも…!」
「うん、わかってる。大丈夫、私達はエステルを助けに来たの」
「え…?」
「魔石、たくさん持ってきたの!エステルちゃん、これを使って!」
アンナが空間魔術から大量の魔石を取り出す。その数なんと…大神殿の魔法陣の周りをかなり占領するだけの量。分かりづらいか。とにかくたくさんあります。
「これ…!」
「国中の魔石を買い漁っちゃった!」
テヘペロ!
「セレスト…アンナちゃん…」
エステルが涙ぐみます。
「リシャール様とフェリベール様のお陰で魔石の買い占めの許可を国王陛下からいただいたんだ。リリーとプラムとグレイがあちこち走り回って調達してくれてね。私だけじゃなくてシリルとパトリックとイネスもお金を出してくれて。おかげでなんとかこの量を調達出来たよ。でも、一番の功労者はアンナかな?アンナのお陰で何度も往復することなく一度に魔石を運べたからね。時間のロスを減らせたもの」
「僕はただ父上をせっついただけだよ」
「そもそも父上自身は割と乗り気で、うるさい他の貴族どもを黙らせるのに面倒が掛かっただけだしな」
「お金しか出せなくてごめんね、エステル。少しでも役に立つといいんだけど」
「姉上も僕も、エステルの味方だからね。頑張って!」
「エステル。信じてる」
「エステルちゃん。私、魔石を運ぶくらいしか出来ないけど、エステルちゃんのこと本当に応援してるから!」
「聖女様、このリリー、お嬢様のご友人たる聖女様を陰ながら応援しております!」
「聖女様は本当に良きご友人に恵まれております。どうぞ、胸を張って大結界の偉業を成し遂げてくださいませ」
「聖女様。俺、お嬢様が聖女様のことすごく大好きみたいで、その…ちょっと嫉妬するくらいだ。ここまでお膳立てされてるんだ、あとは楽勝だろ?」
みんなの言葉に涙ぐむエステルは、服の袖で涙を拭うと魔法陣にもう一度立つ。そして、周りに置いてある魔石から魔力を吸収しながら大結界を張っていく。周りの魔石すべてが魔力を失って、輝きが無くなる頃、ようやく国全体に大結界が張り巡らされた。
全員の力を合わせてなんとかなりました




