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幼馴染ができました

幼馴染

お茶会当日。色々な家の子供達が集まって、別館に来てくれた。みんなはじめましてだったものの、非常にお行儀の良い子ばかりだったので特に問題もなくお茶会は進む。リリーやプラムが紅茶を準備してくれ、美味しいお茶菓子が用意されている。みんな楽しそうにしてくれて、別館の内装を褒めてくれた。子供だけのお茶会ということでちょっと不安もあったが、開いてよかったなぁ。


そんな中で、ある少年に声を掛けられた。パトリック・オスカー・オネシム。赤毛に緑の瞳の侯爵令息。乙女ゲーム『聖女は星の夢を見る』の攻略対象者。本来ならセレストとは幼馴染で、公爵令嬢である彼女のわがままに振り回されたため彼女を嫌う。基本的に無邪気。


そんな彼から声をかけられるとは。なんの用だろう。まあ、シリルもそうだったけど嫌われると決まってるわけじゃないけど。


「あの、セレスト様。今日は本当に楽しいです。お招きいただきありがとうございました!」


「あ、うん。それなら良かった。パトリック、私のことはセレストって呼んでいいよ。敬語もいらない」


「え、名前覚えてくれてたんですか?こんなに人がいるのに。…本当にセレストって呼んでいいの?敬語じゃなくていい?」


「いいよいいよ、全然おっけー。…実は、パトリックは美形だから覚えてただけで、全員は覚えられてないんだ。秘密にしてね」


「あはは。だよね、わかった。僕も今回だけで全員覚えるのは無理だなぁ。まあ人脈作りは大事らしいし、お互い頑張ろうね」


「親御さんになんか言われたの?」


「うん。セレストと仲良くなって来いってさ。でも、なんか、そういうのにセレストを巻き込むのなんか嫌だなって思った。無理に仲良くしなくてもいいよ」


そんなこと言われたら逆に仲良くなりたくなるというもので。


「じゃあ普通に貴族としてじゃなく幼馴染として仲良くなろうよ。どうせ親の関係でこれからも会うことになるだろうし」


「いいの?」


「いいよ」


私達が話し込んでいると、シリルが私の後ろから突っ込んできた。


「お姉様!いつまでその人とおしゃべりしてるの!僕とも遊んでよー!」


「もー、シリルったら。ごめんね、パトリック。またね」


「うん、また」


その後しばらく楽しんだ後お茶会は終了。みんな帰っていきました。ただ、それからしばらく、なにかと理由をつけてはパトリックが遊びに来ることが増えました。パトリックの両親は公爵令嬢との婚約狙いかな?でも、パトリックと一緒に遊ぶのも楽しいので全然問題ないです。

男友達です

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