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【電子書籍発売中】悪役令嬢として捨てられる予定ですが、それまで人生楽しみます!  作者: 下菊みこと


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聖女様と打ち解けたい

エステルはドラゴンの子供が好き

エステルと打ち解けたい。でもエステルが緊張しっぱなしでは難しい。どうしたものか。


「きゅう!」


え?聞こえるはずのない青月の声が聞こえる。…幻聴じゃないよね?


「きゅう!」


あ!私の遊び道具を入れていたはずのリュックから青月が飛び出してきました。さては遊び道具を全部取り出して入り込んだな?


「青月?」


「きゅー?」


可愛らしく小首を傾げる青月。可愛いから許しちゃう。


「まあいいか…エステル?」


エステルが青月を見つめて固まる。どうしたの?もしかして怖いとか?ドラゴン苦手なのかな?青月には隠れてもらった方がいいかな。


「か…」


「…か?」


「可愛い…!」


「きゅう?」


エステルは青月を思い切り抱きしめる。青月はなすがままだ。そっかー。ドラゴン好きだったかぁ。よかったぁ。


「きゅー」


青月が助けて欲しそうにこちらを見るが、せっかくエステルが喜んでるしなぁ。


「あ、ご、ごめんね。可愛くてつい」


「きゅう!」


エステルは青月を放します。青月は私の周りをふわふわと飛び回ります。


「はぁ、本当に可愛い。セレストのペットなの?」


「まあそんなところかな」


「きゅう!」


「そうなんだ。可愛いね!」


青月が付いてきてくれて正解だったかも。エステルのテンションが上がっている。これを機に一気に打ち解けてしまおう。


「エステル、見ててね」


「え?うん」


「青月。お手」


「きゅう!」


よしよし。


「わあ、かしこい!」


ナイスリアクション。


「おかわり」


「きゅう!」


「わあ!」


「おすわり」


「きゅう」


「偉いね、セイゲツ君!」


「伏せ」


「きゅー」


「可愛い!」


「エステルもやってみなよ」


「いいの?」


「いいよ」


「セイゲツ君、お手!」


「きゅう!」


「わぁ!」


青月を可愛がることでリラックスしたエステル。


「エステル、せっかくだし外に出て遊ぼう」


「うん!」


エステルと一緒に遊びます。ただ、外遊びなんて転生してからというものあまりやらなかったのでこの世界での代表的な遊びがわかりません。ということで、鬼ごっこに隠れんぼ、花一匁やかごめかごめをみんなに説明して一緒にやりました。珍しい初めての遊びということで、みんな盛り上がって楽しく遊べました。


「楽しかったねー」


「すごく盛り上がったね!」


「姉上はやっぱり天才だね!こんな遊びを思いつくんだもん」


「いやぁ、あはは」


ただの前世の知識です。


「どれが一番楽しかった?」


「わ、私は隠れんぼかな」


エステルは隠れんぼがお気に入りかぁ。


「僕は鬼ごっこかな。足には自信があるし」


「俺も鬼ごっこだな」


リシャール様とフェリベール様は鬼ごっこかぁ。


「僕は花一匁かな。よくわからないけど面白い」


「僕も花一匁かな!」


パトリックとシリルは花一匁かぁ。


「私はかごめかごめ」


「私もかごめかごめです。歌詞も不思議で面白いです!」


イネスとアンナはかごめかごめかぁ。財宝のありかを示してるなんてお話もあったよね。結局見つかったんだろうか?


「でも、そろそろ時間かな?エステルもお勉強があるもんね」


「うん。今日はみんなありがとう。また来て欲しいな」


「もちろん!すぐにまたみんなで来るよ!」


「ありがとう!セイゲツ君もまた来てね」


「きゅう!」


こうして青月のおかげで無事にエステルと打ち解けられました。エステルの遊び相手としてこれからもエステルを笑顔にできるように頑張るぞ!エステルにはこれから辛いことが起きるはずだから、せめてそれまでの間は笑って過ごせるようにしてあげたいもんね。青月やみんなにも協力してもらわないと。


ただなぁ。あんまり仲良くなり過ぎると、いつか私が悪役令嬢として断罪される時に辛いんだろうなぁ。…でも、それでも紡いだ思い出はきっと宝物になるはず。決して無駄ではない。今はただ、友達たちと我が世の春を楽しむだけだ。

大きなドラゴンも好きか嫌いかなら好き


「面白い!」「続き読みたい!」など思っていただけましたら、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

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