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【電子書籍発売中】悪役令嬢として捨てられる予定ですが、それまで人生楽しみます!  作者: 下菊みこと


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32/59

料理研究家に世界一美味しい食べ物を作るようにお願いしたら、なんか嬉々として励んでくれた

牛肉の塩釜焼き

はい、刺繍の才能がないと言われたセレストちゃんです。


まあ、去年からずっと習っているのに一つも上達しない私が悪いね!仕方がないね!くそぅ…。


ということで、こういう時は散財してストレスを発散するに限る。今回は何をしようかなぁ。


うーん、そうだ!料理研究家にお金を渡して世界一美味しい食べ物を作ってもらおう!


食べて美味しい、散財も出来る!うん、完璧!


ということで、我が家の料理長の伝手でアリアンヌさんという平民の料理研究家の女性を紹介してもらった。


「初めまして。セレスト・エヴァ・シャロンです」


「お初にお目にかかります、アリアンヌです。お会いできて光栄です」


「早速なんですが、本題に。これを前金として渡しますので、世界一美味しい料理を作っていただきたいのです」


前金として金貨の入った袋を渡すと、アリアンヌさんは目を点にした。


「…こ、こんなに?これが前金ですか?」


「はい。成功したら成功報酬も差し上げます。それだけアリアンヌさんに期待しているのです。なんて言っても、我が家の料理長のおすすめですから」


「…!わかりました!であれば、全力で頑張りますのでご期待くださいませ!」


「はい、よろしくお願いします!」


ー…


その後数ヵ月が経ち、アリアンヌさんからやっと完成したと連絡があった。


早速アリアンヌさんを我が家に招き、食材を揃えて調理場に案内する。


作るところから見せて貰って、味わって、気に入ったら成功報酬を支払った上でリシャール様に紹介するのだ。もちろんその辺もアリアンヌさんにはちゃんと伝えている。むしろ王族に紹介される料理として気合も段違いのようだ。


「では、調理を始めます」


「はい」


「まず、にんにくの皮を剥いて潰します」


「ふんふん」


「そして薄く切ります」


「へえ」


「で、牛肉に包丁を刺し、その穴ににんにくを入れます」


「にんにくの香りをつけるんですね!」


「はい、その通りです。ローズマリーも同じ要領で入れますね」


アリアンヌさんはさくさくと料理を作っていく。


「黒胡椒をお肉全体にまぶします」


「はい」


「ボールにお塩を一kg入れます」


「そんなに!?」


「はい。だばぁ」


「ええ!?」


アリアンヌさんは躊躇なくお塩を入れた。うわぁすごい。


「で、卵の卵白を入れます」


「へえ…」


卵白とお塩を捏ねて混ぜるアリアンヌさん。そしてそれをフライパンに入れ、そこにお肉を落とした。


「で、お塩でお肉を包みます」


「おおー」


そしてフライパンの蓋を閉めるアリアンヌさん。


「後は焼きます。ひたすら焼きます」


一時間近く焼き続けて、その後余熱で火を通し、完成しました。


「牛肉の塩釜焼き、完成です!」


「おおー!」


「すごーい!」


いつのまにか隣にいたシリルも目を輝かせます。


「姉上、美味しそうだね!」


「美味しそうだね、食べよ食べよ」


「いただきます!」


「うーん、美味しい!」


「美味しいね、姉上!」


「美味しいねー!」


牛肉の塩釜焼き、大成功でした!

キャンプ料理にもいいですよね

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