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作りすぎたポーションを適当に使用人たちに配ったら、なんか感謝された

ポーション作成

はい。宮廷でいよいよ魔術学の錬金術を習い始めました。錬金術とっても楽しいです!


特にポーション作りが楽しい!部屋に錬金術用の鍋を用意して、薬草を中庭の一角を借りて育てて自主練習するほど楽しいです!まあ、今育てている薬草はまだ使える段階には成長していないので、今使う分は自腹を切って買っていますが。


錬金術は楽しいだけではなく得意です!傷を治す普通のポーションも、魔力回復ポーションも、状態異常を治すポーションも、なんでもござれです。ふふふ。私実は錬金術の天才なのでは?


さて、そんな私ですがせっかく作ったポーションも使わないので貯まる一方です。勿体ない。


というわけでグレイやリリー、プラムをはじめとした使用人達に「趣味の錬金術で作ったポーションだけど、よかったら使ってやって」と無償で提供しました。「余ったら領内のスラム街にも提供してね」ともお願いしました。勿体ないからね。グレイとリリー、プラムは何故か涙を流して「お嬢様なんとお優しい!」と褒めてくれました。褒められるのは嬉しいです。そして受け取ってくれました。うんうん、よかった。


ー…


ポーションを提供して数日が経ちました。趣味は相変わらずポーション作りです。グレイやリリー、プラムをはじめとした使用人達は、最近ポーションのおかげか生き生きして疲れ知らずの様子です。さらに魔力量の少なかった使用人達も魔力回復ポーションを飲みながら何度も魔法を使ったことで普通くらいの魔力量を持てるようになったとか。よかったよかった。さらには病気の家族がいた使用人達も状態回復ポーションのおかげかみんな元気になったとか。よかったよかった。


それとスラム街の人達は流行病にかかっていたところにポーションと状態回復ポーションを配られて元気になったとか。また、スラム街の人達は余った私の状態回復ポーションを売却して、さらにポーションと魔力回復ポーションを使って日雇いの仕事を頑張って見事スラム街生活から抜け出したらしい。これからはリシャール様に相談して他の領地のスラム街にもポーションを配って貰おう。


「リシャール様!」


「やあ、素敵なお嬢さん。聞いたよ、スラム街に自ら作ったポーションを配って流行病を防いだんだって?すごいじゃないか」


リシャール様に頭を撫でられる。褒められて気持ちがほわほわする。


「ありがとうございます、リシャール様。あの、そのことで相談が」


「他の領地のスラム街にもポーションを配りたいって話かな?」


私は目が点になる。なんでわかるんだろう?


「わかるさ。セレストは優しい子だからね。セレストの無理のない範囲で、協力してくれると国としても助かるんだけど、頼んでもいいかい?ああ、もちろんポーション作製に必要な薬草はこちらで用意するよ。どうかな?」


「もちろんやります!」


薬草を自前で用意しなくていいのはかなりラッキー!


「じゃあ、よろしくね」


「はい、リシャール様!」


こうして私はしばらくポーション作製という趣味に没頭することが出来ました。飽きた頃には流行病も消えて無くなり、リシャール様にまた褒められたのでした。

趣味で国を守るという

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