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自分好みの小説を書いて貰おうと思います

ストレスの発散方法がすごい

はい。哲学のなんたるかがわかっていないと言われた私です。そんな難しいもの分かるわけないじゃんかぁ。しくしく。


というわけで今日も公爵家の権力と財力を笠に着てストレス発散します。今回は何しようかなぁ。…あ、そうだ!自分好みの小説を書いて貰おう!散財できるし、読んで楽しいし、お得だよね!


うーん、そうだなぁ。ありきたりだけど『神様達が世界の覇権を巡って争う世界で、代理戦争をさせられる人間達の苦悩と挫折と、世界を人間の手に取り戻すための戦い』とかどうだろう。うん、ありきたりだけどこういう胸が熱くなるお話大好きなんだよね。いいね!そうしよう!


早速書いてくれる作家探しだなぁ。お金を払って小説を書いて貰うってことはつまり、パトロンになるってことで。お抱え作家になって貰うってことでもある。むむむ。すでに売れている作家さんは自分の小説で忙しいだろうし、若手でまだまだ伸び代があって、今はまだ人気が出ていない才能溢れる人…いや、無理がないかそれ。…まあいいや。時間もお金もまだまだあるんだし。じっくり探せばいいか。


「リリー、グレイ、ちょっとお願いがあるんだけど」


「はい、お嬢様」


「なんなりと」


「まだ人気が出ていない小説家さんの中で、若手で才能溢れる人見つけてきて!出来ればファンタジーの戦争モノ特化の小説家さんで!」


「お、お嬢様。お言葉ですが、リリーは小説は嗜みませんのでお嬢様のご要望にお応えすることが出来るか…」


「お嬢様、ごめん。俺、そういう教養はないです」


二人がしょぼんと落ち込む。な、なんかごめんなさい。


「えっと…うん、あの、二人が小説を読んで探すんじゃなくて、小説を良く読む人に聞いてみるとかでいいよ?それならいける?」


「そういうことでしたら!早速料理長のところに行ってみます!」


「ちょっと庭師のお爺ちゃんのところに行ってきます!失礼します!」


二人とも足速いなぁ。走ってないのにあんなスピード出るんだ。競歩ってやつもあんな感じなのかな?


まあ、とりあえず作家さんは思ったよりも早く見つかるかも。楽しみに待ってよっと。


ー…


「イネス・バルバラ・ベルナデットさん?」


「はい。料理長と庭師のオススメです。子爵家のご令嬢で、年の頃はお嬢様と同じくらいとか。アマチュア作家ですが、その年齢と文章力を考えれば間違いなく天才、らしいです」


「ただ、やはり幼いためまだあまり売れていないとか。その年齢から物珍しさで注目されることはあれど、実力を評価される機会には恵まれていないようです」


「リリー、グレイ、ありがとう!」


早速イネスさんの小説を買って読んでみたら、すごく面白くて何度も読み返してしまった。お抱え作家はイネスさんにきーめた!

新しいお友達の予感

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