甘いものは大好きです
王室御用達
フェリベール様突撃事件の数日後、リシャール様がフェリベール様を連れて我が家に来た。どうやら先日のお詫びをしたいとのこと。気にすることないのに。
「こないだは本当に悪かったな。これ、俺のポケットマネーから買ったお菓子。一応王室御用達の奴」
「わあ!ありがとうございます、フェリベール様!リリー!紅茶!」
「はい、かしこまりました」
「今からシリルも呼んで四人でお茶会にしましょう!」
「え、でもお詫びの品なのに俺も食べていいのか?」
「構いませんよ、それより一緒に楽しみましょう」
「フェリ。セレストに甘えなさい」
「はい、兄上。じゃあ、まあ、よろしく」
「はい!」
お茶会の準備を進めていると、パトリックも遊びに来た。婚約者にはなれなかったものの、公爵家との繋がりは非常に美味しいと侯爵夫婦は考えているらしく、パトリックとは今でも仲良く幼馴染をやっている。
「ご機嫌よう、第一王子殿下、第二王子殿下」
「やあ、ご機嫌よう」
「おう。ご機嫌よう」
「セレスト、シリル、本当に僕も一緒にお茶会に参加していいの?」
「いいのいいの、私の大切な幼馴染なんだから」
「お姉様がいいって言ってるんだからいいの!」
「わ、わかった。第一王子殿下、お隣失礼します」
「どうぞどうぞ。今日のお茶菓子は特別に美味しいから期待していてね」
「そうですか、楽しみです」
この日のお茶会で、私とシリル、リシャール様とフェリベール様、パトリックの五人は大分仲良くなった。この日を境に五人で遊ぶことも多くなった。
みんなすぐ仲良くなる




