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☆ 第十一章あらすじ☆

 今回の話しは、セプテム大陸の魔物の接近に対する作戦会議から始まる。


 俺たちはゾム兵士長と共に、円卓で作戦会議を行っていた。


 だが、本格的な会議は今までしたことがなく、何から話せばいいのかがわからない。


 そこでゾム兵士長が率先して話を進めてくれた。


 彼は自己紹介を始めて、父さんとは一番の親友であること、好き食べ物はレアステーキ、嫌いな食べ物はトマトだと教えてくれた。


 いいか!ゾム兵士長のプロフィールは大事なことだから覚えておけよ!次のテストに出すからな!


 なんてね!


 まぁ、冗談はさておき、そんな感じで彼からの切り出しのお陰で話しを進めることになる。


 父さんとの約束で、城の兵士を戦力として当てにすることができなくなり、少数精鋭でどのように勝つのかという議題に入る。


 カレンがダストデビルと幻惑草の組み合わせを第一に上げるが、毎回同じ手を使った場合、失敗したときのショックがでかい。


 それにあの魔法は天候に左右されるので、頼りにはできないという結論にいたり、他の手を考えることとなる。


 そんな中、カレンが落とし穴で敵が身動きを取れない間に攻撃する策を提案してきた。


 着眼点はいい。


しかし、たくさんの魔物を同時に落とすほどの大穴を、俺たちだけで掘るのは不可能と判断し、ボツとなる。


 俺が彼女の提案を論破したせいで、カレンは少し落ち込んでしまった。


 そんな彼女を見て、俺は心にくるものがあった。


 せっかくカレンが頑張って提案してくれたのに、否定するのはよくないだろうが!


 恋愛でも相手のことを否定しては、伸展どころか逆に関係を悪くするっていうのに!


 頼むからお兄ちゃんのことを嫌いにならないで!


 俺はすぐにカレンをフォローした。


 他の方法も考えていると、エミが魔法を使えば、わざわざ穴を掘る必要がないことを告げる。


 しかも、俺の契約している精霊の力であれば、可能と言う。


 だけど俺にはその方法を見つけることができなかった。


 時間切れとなり、エミは俺に液状化現象を使えば、魔法で落とし穴を作ることができると教えてくれたのだ。


 液状化現象のことについては、知識の本(ノウレッジブックス)にもかかれてある。


 ウンディーネとノームの力を使えば、魔法で液状化現象を生み出すことが可能だ。


 けれど、この魔法は強大な力を秘めている。


 一歩間違えれば王都にまで被害が出るほどだ。


 俺は悩んだ。


 何せ、液状化現象を引き起こす魔法では、その過程でこの星に直接働きかけることになる。


 人為的に自然災害を引き起こすことになるため、発動させるには勇気がいる。


 だけど、他に方法がない以上はこの魔法に頼るしかない。


 そう自身に結論づけ、俺はこの魔法を使うこと決める。


 作戦会議が終わり、俺は帰ろうとするエミを引き留めると城のテラスに一緒に行こうと誘った。


 俺の誘いにエミはのってくれたので、俺たちは階段を上ってテラスに向かう。


 外は風が吹いており、髪が靡くほどの強さだったのを覚えている。


 エミと向き合い、俺は彼女に貴族の件はどうするのかと尋ねた。


 何せ、父さんはエミを気に入っている。


 彼女を貴族にさせ、俺の嫁にさせようと考えているのだ。


 エミの返答次第では、今後の俺たちの関係も変わってくる。


 早めに彼女の気持ちを聞き、先のことに供えておきたかった。


 問いに対してエミは、自分が貴族になったのなら嬉しいのかと、彼女は逆に尋ねてくる。


 問いを問いで返される形となったが、俺は正直に今の気持ちをエミに伝える。


 貴族の件を断ってほしいと。


 だってそうだろう、俺とエミは元々住む世界が違っていた。


 運命のいたずらでこちらの世界に迷い込まなければ、出会うことすらなかった存在だ。


 俺に父さんや母さん、それにカレンがいるように、エミにも別の星にいる両親がいる。


 ご両親を心配させるわけにはいかない。


 元の世界に帰る方法を見つけ、本来いるべき場所に帰ってほしかった。


 俺は自分の中にある思いをエミに伝えるも、彼女は帰らないと言い出す。


 はぁ?何を言いだすんだこのデバフの女王は?


 そう思っていると、今度はエミが自分の想いを俺に語ってくれた。


 どうやらこの世界に来て、彼女の中で大切なものがたくさんできたらしい。


 しかも、それは元の世界での暮らしよりも大切だと言うのだ。


 彼女の言葉に俺は驚かされる。


 ついには言い合いになり、エミはその場から飛び出して行った。


 感情の逃げ場を探していると、俺は城の壁を殴り、感情の捌け口を作り出す。


 だが、そのあとの俺は後悔した。


 壁を殴ったことを。


 壁を殴った瞬間、右手に鋭い痛みを感じ、つい涙目になってしまったのだ。


 後で医者に診てもらうと、どうやら骨折をしたようだ。


 医者からは、安静にしてまた見せに来いと言われたが、そんなことはしない。


 何せ俺には万能薬…………じゃなかった。ライリーの回復魔法がある。


 彼女にお願いすれば、こんなケガたちまち治るってもの。


 俺はライリーにお願いして骨折を直したが、その際にさんざん彼女から弄られたのは言うまでもない。


 脱線はこの辺にして話を戻すが、壁を殴った俺が城の中に戻ると、カレンと鉢合わせした。


 彼女はエミと擦れ違っており、何かあったのかと、詰め寄られた。


 俺は正直に話すと、カレンからしたら俺が悪いらしい。


 カレンに説教され、魔物が襲撃しに来る日までに、仲直りをするように言われた。


 俺はカレンから逃げるようにしてその場から離れると、地下に通じる階段を発見する。


 城の地下につながる階段、この先にいは何があるのだろうか?


 俺は好奇心に駆られ、階段を下りて地下通路を歩く。


 扉を開けると、そこは墓地だった。


 気味の悪い中、墓地を歩くと人を見つけた。


 母さんだ。


 どうしてこの場にいるのかを尋ねると、母さんは墓参りに来たとのこと。


 墓の下で眠っているのは父さんの一番の親友である兵士長だと教えてくれた。


 盗賊と勇敢に戦い、命を落としたとのことだ。


 俺も一緒になってお参りをする。


 母さんからお供え物であるトマトを貰い、カレンに渡すために一階に戻ると、今度はゾム兵士長と出くわす。


 俺はゾム兵士長にトマトを渡すと、顔面を引きつらせて返してきた。


 そういえばゾム兵士長はトマトが嫌いだった。


 何故そのことを忘れて彼に渡したのかはわからないが、きっとさっきまで母さんから聞いた兵士長と重なってしまい、無意識による行動だったのだろう。


 結局この日はエミと仲直りができないまま、俺の帰還を祝うパーティーの日になった。


 俺は父さんの横で椅子に座り、挨拶に来た貴族の話を聞くことになる。


 そんな中、ついに王子である俺を狙った刺客が現れた。


 相手は男爵とその娘、男爵は愛人でもいいから娘を娶らないかと言ってきた。


 しかし、彼の娘よりも俺の仲間の女性陣のほうが数倍上だ。


 心の仲で男爵のご令嬢に謝る。


 本格的にパーティーが始まると、俺の周りには貴族のご令嬢方が群がってきた。


 皆俺のことを褒めてくれるが、正直嬉しくない。


 お世辞だってまるわかりなんだもん!


 今までイケメンとか、かっこいいとか、見ているだけで心を奪われそうだなんて言葉は、生まれて以来一度も聞いたことがない!


 仮に彼女たちが本心で言っていたとしても、それなら俺がモテないわけがないのだ。


 既にⅮTを卒業し、ハーレムを築いていたはず。


 俺は作り笑いでその場を乗り切ろうとすると、俺の前に一人の女性が現れた。


 だけど、その人物には見覚えがない。


 前髪で目元が隠れており、ミステリアスであるが、歩く姿は品性に溢れていた。


 彼女は母さんが呼んでいると告げ、俺はその人について行くことにする。


 案内されたのは俺の部屋だった。


 どうしてこんな場所に母さんが?


 そう思いながらも、俺は扉を開けるが、母さんの姿が見えない。


 これはどういうことなんだ?


 俺はここまで案内してくれた女性に説明を乞おうとした瞬間、背中に何かを当てられ、「動くでない」と言われた。


 しまった!本当に俺を狙った刺客がいやがった!


 しかし、この女が当ててるものはとても柔らかく、弾力があってとても気持ちいい。


 こんな凶器は実在するのか?


 そんなことを考えていると、俺は先ほどの女性の口調に聞き覚えがあることに気づき、俺は彼女の正体を見破る。


 こんな変わったプレイをするのはレイラしか考えられない。


 俺は後ろの人物がレイラであることを告げると、彼女はふざけだし、自分のことを謎のメインヒロインだといいだした。


 俺は謎のメインヒロインに成り切っているレイラに、どうしてこんな真似をしたのかを尋ねると、彼女は俺が貴族の女の子と楽しそうにしているのを見て嫉妬したのだと教えてくれた。


 彼女の可愛らしい部分に俺は顔が熱くなるのを感じる。


 レイラは俺のことを奪い合うライバルが多いことを教えてくれたが、俺にはピンとこなかった。


 レイラ以外の人物から好意を感じたことがない。


 気になった俺は、彼女に尋ねることにした。


 もし、それが本当であれば、どんな娘なのか是非しりたいものだ。


 レイラが唯一ライバルと認めている人物はだれなのだろうと思いながらも、彼女の言葉に耳を傾ける。


 ライバル認定している人の名をレイラは教えてくれたが、俺は苦笑いを浮かべるしかない。


 何せ、彼女がライバル視していたのは俺の母さんだったのだ。


 確かに、恋愛においての最大の敵とも言えるのは互いの両親だろう。


 二人を認めない限りはいい関係を築くことができない。


 俺は何とも言えない気持ちになった。


 そんなことが起きている中、突然部屋の扉が開き、カレンたちが入ってきた。


 修羅場になる。どうにかして納得してもらえる言い訳を考えなければ。


 そう思っていたが、カレンは怒るどころか冷静にレイラを引きはがし、ダンスパーティーに誘ってきた。


 俺たちは会場に戻ると既にダンスが始まっており、今踊っている人が終わるのを待つ。


 順番が来ると、カレンとワルツを踊り、エミとは踊っている最中に仲直りして、レイラとはタンゴを踊った。


 そしてパーティーの終了時間となったが、楽しい気持ちのまま終わることなく、ゾム兵士長が乱暴に扉を開けて魔物の到来を知らせる。


 貴族たちが騒めく中、父さんは招待客を鎮め、俺たちは魔物の軍団が現れた場所に向かう。


 そこには鬼の大群がいた。


 やつらは、俺たちに気づくと一斉に襲いかかってくるのであった。


 はたして俺たちの運命はいかに!

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。


 誤字脱字や文章的に可笑しな箇所などがありましたら、教えていただけると助かります。


 あらすじを読んでいただいたあなただけに、第十二章の内容を少しだけ教えます。


 オルレアン大陸に侵入してきた魔物は、酒吞童子、茨木童子率いる四天王と小鬼たちによる鬼の軍団だった。


 デーヴィッドは直ぐに液状化現象を引き起こす魔法を発動させ、ほとんどの鬼を倒すことに成功!


 四天王たちとの激戦の最中、エミは相手の動きを封じる石化魔法を習得し、四天王の一人を倒すも、精神力の殆どを使い果たし、ピンチに陥る。


 戦闘中に鎧の男が介入!その人物は果たして敵かそれとも味方か!


 そして戦闘終了後、新な戦いの火蓋が切って落とされるできごとが発生!デーヴィッドの新たな大陸への冒険が始まることに!


 こんな感じの内容になっております。


 第十二章の第一話は明日投稿よていです。

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