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☆第二十九章あらすじ☆

 今回この手記に書く内容は、アームレスリング大会が終了したところから、行方不明になった王様の捜索をしたところまで書いていこうと思う。


 アームレスリング大会を優勝した俺は、アナの両親である国王夫妻と、もう一度謁見することになった。


 扉を開けると、アナが勢いよく俺に飛びついてくる。


 不意を衝かれた俺は、彼女を支えてあげることができずに転倒してしまう。


 俺を押し倒したアナは感謝の言葉を述べた。


 嬉しい気持ちは分かるが、王様たちの前だ。


 お姫様としての行動とは思えない行動に、俺は退くようにお願いをする。


 立ちあがった俺は、王様との会談を始めた。


 俺が優勝するとは思ってもいなかったのだろう。


 アナの父親は、歯切れの悪い口調で話しかけてきた。


 今のチャンスを逃せば、次はいつになるのか分からない。


 そう思った俺は、王様に真実を告げることにする。


 話し終えた瞬間、彼は激怒して大声を上げる。


 バッカモーン!


 彼の怒りは俺ではなく、娘のアナに向けられた。


 どうやら王様は、王族としての恥じを掻いたと思っているようだ。


 そして俺に迷惑をかけた迷惑料として、望むものを与えてくれるという。


 マジで!王様に何を求めようかな。


 この国での一番の美女にしようか、それとも莫大な財産にしようか迷うなぁ。


 まぁ、冗談はこの辺にしておいておこう。


 俺は、アナの言葉に耳を傾けてほしいとお願いをする。


 そして王様を納得させるために、その場で即興話を考えて披露した。


 まさか咄嗟に思いついた作り話が本当だったとは、当時の俺は思いもしなかったよ。


 俺の話を聞いた王様は、過去の自分を思い出したようで、アナのお見合いの件は白紙に戻してくれると言ってくれた。


 更に魔王セミラミスの情報も探すと言ってくれる。


 アナから客室に案内されることになったが、彼女が連れてきた場所は自分の部屋だった。


 どうやらお姫様は、俺を同じ部屋に住まわせるつもりらしい。


 仲間たちのことが脳裏に過った俺は、別の客室に案内してもらうようにお願いをすることにした。


 翌日、俺は扉から呼ばれる声で目を覚ます。


 扉を開けると廊下にはアナがおり、話しがあるから部屋の中に入れてほしいと言ってきた。


 俺は彼女を部屋の中に招き入れ、話しの内容を訊く。


 すると、俺たちの関係を怪しんでいる人物がおり、部屋の近くに来ているという。


 その話を聞いた俺は、もう一度扉の前に行く。


 そして思いっきり扉を開けた。


 突然開かれた扉に驚いたようで、廊下にはメイド姿のウサギのケモノが尻餅をついていた。


 彼女を起き上がらせようと、俺は手を差し伸べる。


 その瞬間、メイドは俺の腹部に思いっきり蹴りを入れてきた。


 グホッ!


 彼女の蹴りは凄まじかった。


 女性の蹴りとは思えないほど。


 メイド服のウサギは、俺の手を握れば妊娠させられると言ってくる。


 ねぇ、君、性教育の授業を受けたことがないの?


 手を握ったぐらいでは妊娠しないよ。


 もし、そんなことになったのなら、この世界は妊婦だらけだ。


 腹部を抑えていると、アナがメイドのことをフランと言い、俺に謝るように言う。


 しかし彼女は謝ることなくこの場を去って行った。


 どうやらフランが、俺たちの関係性を疑っている人物であるようだ。


 俺は疑われるような行動をしたことがないのか、アナに尋ねる。


 けれど彼女は心当りがないという。


 俺も似たようなものだった。


 そうなると、俺の仲間たちの可能性も出てくる。


 彼女たちに話しを聞きたいが、まだ眠っているだろう。


 俺はアナとその場で別れ、部屋に戻る。


 一時間が過ぎて再び廊下に出ると、廊下の角からフランが顔を出しているのが見えた。


 まさか一時間も、俺が廊下に出るのを見張っていたのではないよな。


 もしそうであったのなら、とても怖い。


 ある意味恐怖を感じる。


 俺と目が合うと、アナは姿を隠した。


 なるべく気にしないようにしつつ、仲間の部屋に向かう。


 扉をノックすると、タマモが出てきた。


 話があるから部屋に入れてくれないかと言うと、少し待たされることになる。


 廊下の壁に背中を預けていると、観葉植物に隠れているフランが見えた。


 俺はメイドの仕事は大丈夫なのだろうかと彼女を心配してしまう。


 女性たちの準備が整ったようで、俺は部屋の中に入ることができた。


 事情を話し、彼女たちに心当たりはないのかと問うが、誰も心辺りがないという。


 話が進展しなくなり、俺はこの部屋から出る。


 すると、同じ場所にフランが隠れたままだった。


 俺は遠回りをして部屋に戻ることを決め、廊下を歩く。


 するとフランもまた、俺の後をついてきた。


 観葉植物が置かれている場所を通りすぎ、振り返る。


 当然のように、フランは観葉植物に身を隠していた。


 けれど長い耳が出ており、全然隠れきっていない。


 そんなことを考えていると、別のメイドがこちらにやってくる。


 フランと同じウサギだ。


 彼女は俺を通り過ぎるとフランのところに向かい、彼女を引きずっていく。


 どうやら仕事をサボっていたようだ。


 自分の部屋に戻り、中に入ろうとする。


 すると、アナが顔色を悪くして話しかけてきた。


 どうやら王様が行方不明になったらしい。


 俺は仲間たちにこのことを告げ、王様がいる森に向かうことにした。


 馬車の前にはフランがおり、アナから道案内を頼まれたという。


 彼女の道案内のもと、冥府の島に辿り着く。


 しかしこの島の空気は淀んでいた。


 俺たちは王様を探すために森の中に入る。


 声を出して王様に呼びかけるが、返事は返ってこない。


 そこでカレンに探査魔法をお願いしてみると、複数の反応を得た。


 それで分かったことは、複数の魔物に追われている人物がいるということ。


 王様だろうか。


 そう思っていたが、現れたのは王様ではなく兵士だった。


 ケモノを追いかけていた魔物は、白銀狼にツインウルフの二種類。


 俺たちは協力して魔物を倒し、兵士を助ける。


 彼から話を聞くと、王様は二人の護衛と一緒におり、自分は王様を逃がすための囮として、魔物を引きつけていたと言う。


 もう一度カレンに頼み、兵士が来た道に向けて探査魔法を使ってもらう。


 すると、三人の反応があった。


 人数からしても王様で間違いない。


 しかし、他にも反応を見つけたとカレンは言う。


 どうやらその反応は魔物のようだ。


 俺はライリーに俊足魔法をかけてもらい、急いで王様のもとに向かう。


 走っていると、ヘラクレイザーの姿が視界に入った。


 魔法を使って火球を甲虫に当てると、魔物はターゲットを俺に変える。


 俺は魔法でクリスタルを生み出し、ヘラクレイザーの光線を無効化すると反撃に出た。


 敵を自爆へと導き、魔物を倒すと王様たちに駆け寄る。


 遅れて来たライリーとも合流し、彼女に治癒魔法で王様たちのケガを治してもらう。


 この森は空気が悪い。


 早くこの森から出たかった俺は、他の魔物に気をつけつつ、森の外へと向かっていく。


 今日はここまでとしよう。


 この続きはまた今度、時間ができたときにでも書こうと思う。

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。


 誤字脱字や文章的に可笑しな箇所などがありましたら、教えていただけると助かります。


 今回もブックマーク登録はありませんでした。


 二日連続ないのは久しぶりですね。


 まぁ、気長に待つとします。


 今日はとくにあとがきのネタがないので、あらすじを最後まで読んでくださったあなただけに、第三十章の内容の一部をご紹介!


 デーヴィッドの部屋にアナが訪れた。


 彼は、またフランの件だろうかと思い、部屋の中に入れる。


 するとデーヴィッドはベッドに押し倒され、唇を奪われた。


 だが、桃色な展開にはならない。


 デーヴィッドは何かを飲まされ、それは毒だと告げられる。


 いったいアナに何が起きた!


 解毒のためにセミラミスがいる場所に訪れるデーヴィッド。


 彼女と再会して解毒を完了するが、セミラミスから衝撃的なことを言われる。


 二人には、ある共通点があった。


 話のあと、二人は戦闘に発展する。


 セミラミスの魔法にデーヴィッドは苦戦を強いる。


 だが、デーヴィッドはいつものように知識で対抗してきた。


 彼はどのようにして魔王を倒すのか!


 こんな感じの内容になっています。


 第一話は、明日投稿する予定です。

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